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三国志 司馬懿 軍師連盟 前半話あらすじ

 2018年7月14日土曜日よりWOWOWで放送されている「司馬懿 軍師連盟」主人公は司馬懿仲達という珍しい切り口のドラマとなっております。

 

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物語概要

演技三国志好きには些かハードルの高い物語

 まず初めに抱いた感想としては、題名からもある通り司馬懿が中心の物語です。三国志演技から三国志を知る人は多いと予想される中、蜀の人物がほとんど出ない事を予想し物語を見始めましたが、、全く出てきません。スタッフロールにも蜀での重要な人物は後半話で出てくる諸葛孔明と数人だけです。そういう人にとっては馴染みのない名前が羅列していきます。

 また、司馬懿の序盤の活躍からすると、前半は主な戦闘シーンはなく、身内の話でかなり消化されるはずで、この部分では昨年放送された趙雲伝説とはかなり違う物語になると予想されます。

 

司馬師誕生から物語がスタート

 部隊は曹操がまだ司空の位の所からスタートします。司馬懿の嫁の張春華が長子の出産の際、難産で神医華佗を召喚し、無事長子の師を出産します。

 しかし、華佗はその直後曹操に捉えられ処刑されます。董承らの連盤状に加担した罪のためです。

 その後曹操は連盤状に加担した人物をあぶり出すための様々な計略をめぐらし、董承を突き止め面前の前で皇帝劉協の妻と董承を殺し、百官の中から司馬懿の父司馬坊と楊脩の父楊彪らの様子を伺います。

 このような背景から物語はスタートしますが、ここで問題となるのが時代背景です。

 

史実と年表の前後関係がかなり異なる

 司馬師が生誕したのは208年と言われていますが、この物語では袁紹と雌雄を決するのは大分後になっています。袁紹と雌雄を決する戦いは200年から始まりますので大分違います。

 更には後で出てくるのですが、曹操が存命中に鍾会が青年で登場します。鍾会は225年が生誕ですので曹操とは同じ時代には生きていないはずです。またこの鍾会、見た目からも鄧艾より年上風で出てきますが、史実なら鄧艾は司馬懿に屯田計画を披露するのがこの時期なので大分鄧艾が年上なはずです。

 このように実際起こった出来事とその前後関係や人物の生誕に関してはかなりフィクションで作成されており、三国志に詳しい人程違和感があるとお感じになるはずです。

 とはいえ、そもそも2000年も前の出来事で詳しい実態を知る由もなく、またそれらの曖昧さが中国発の物語らしくもあります。

 生誕についてはかなりフィクションなものの、死期に関してはほぼ史実の通り描かれています。

 おそらくは演技を知っている人で一番違和感を持っていると思われる「華佗の死の時期」に関してですが、正史では208年頃に曹操に殺されています。演技では関羽の腕の怪我を切開し、曹操死期近くまで生き残ってるため違和感があるかもしれませんが、物語全体が正史を基準で進められており間違っておりません。ただその死に方に関しては物語を面白くするために細工はされております。夏侯惇の死などはまさにその類となります。

 

楊脩とのライバル関係

 序盤20話辺りまでの物語の中心は曹操と司馬懿の駆け引きの中で楊脩の活躍の場面が目立ち、ライバルとして重要な役割を果たします。

 月旦評での演説から楊家存続のために司馬防を売る策略や、曹植に見惚れ彼に取り入る姿、そして最後は荊州出陣の際の鶏肋事件までとほぼ毎話に活躍しております。

 楊脩は単に頭が良いだけでなく、荀彧を脅すなどの胆力や、他人の筆跡を真似る特技を有している設定となっており、ヒールとしてのありとあらゆる才能を持った人物として描かれています。

 しかし、郭嘉にしてみれば楊脩は読みやすく、司馬懿は読みがたいという評判となっています。

 そして、最後まで曹植の世継ぎ争いを優先した楊脩に対して、司馬懿は荊州危機の局面に対して孫権との同盟を提案し、使者としてその役目を全うするなど、私情を挟まない行動に徹します。

 軍律を乱す発言をした楊脩が首を切られますがその最後は達観しおじけづく事もなく堂々とした描かれ方をします。楊脩と同志として描かれた丁儀は最後に曹植を裏切り小物感を見せたのとは対照的な最後で面目を保っています。

 

郭嘉と曹操と荀彧

  序盤は司馬懿よりむしろ郭嘉と曹操の関係性が強調されています。荀彧は常に一歩引いた立ち位置で描かれています。連盤状の存在も知っており、また楊脩や司馬懿にプレッシャーを掛けられる立場、曹操にもプレッシャーをかけられかなりの板挟み位置にあった荀彧です。そして荀彧は静かに、しかし強い意志で曹丕を跡継ぎに押し続けます。

 これに対して郭嘉は情状酌量の余地なく智謀を振るいます。曹操の事をよく知り、常に曹操の横にいて意見を求められる立場です。荀彧よりはるかに親密に描かれています。その郭嘉は司馬懿を警戒します。臨終の際には司馬懿を用いるか殺すかする事を曹操に提言し言切れます。

 荀彧は、郭嘉よりも司馬懿に親身に味方します。長家が跡継ぎを継ぐという意思の元、司馬懿を補佐しますが、曹操が帝位を狙ってると悟り、互いに道を別にします。

 また、荀彧と共に崔エンも重要な役割を果たし、世継ぎ問題で曹丕に世論が大きく傾くことになります。

 

 

曹丕、曹植の世継ぎ争い

 曹丕と曹植は序盤から話題の中心とはいかないまでにもその周りで物語が揺れ動きます。

 しかし、そばにいるのは曹丕よりも曹植の方が多く、意見を求められたときも曹丕よりも曹植の意見が曹操の心を得ており、曹操も曹植に肩入れしていきますが、曹丕は司馬懿や荀彧の力もあり、民衆に徐々に認められていき、それを曹操は無視できなくなります。

 能力では曹植の方が曹丕より優れたような描写が多く、曹植は奔放でかつ才気あふれる青年に描かれているのに対し、曹丕は幼い頃から父曹操の愛情を受けていないと感じており、そのためか常に何かを疑うような、探りを常に入れるような性格の人間になってしまっているという設定です。

 司馬懿とは風呂も一緒に入るなど仲良い描写もあるのですが、だからこそその私心が薄い司馬懿の警戒を解くことができません。伯夫人を差し向けるのもその一環です。

 

 また、曹操崩御の後の出来事に関しては曹彰が丁儀に丸め込まれて曹植を帝に擁し反逆を企てるというオリジナルな展開となっています。司馬懿、張春華、卞夫人の活躍でこの難を逃れます。

 

曹丕と司馬懿、曹真の関係

 前述したように、曹丕と司馬懿は早くから交友を結びます。

 曹丕にはその他に曹真、陳羣、呉質、劉貞らの腹心がおりましたが、呉質、劉貞が楊脩の計略により遠ざけられます。

 曹真は事あるごとに曹丕を狩りに誘い、狩り好きな曹真と共に行動をする曹丕でしたが、曹操出兵後に狩りに出る曹丕を司馬懿は「留守を預かる中郎将は軽々しく外出すべきではない」と諫め、曹丕は狩り道具を焼き払います。

 このように曹丕に対して度々意見をする司馬懿を曹真は最初から快く思っておらず、特に楊脩が退場してからは、曹真と司馬懿の対立という構図で物語が進んでいきます。

 

 曹丕は司馬懿は自分を思っての発言とわかってはいるものの、その私心の無さを逆に恐れていきます。伯夫人を差し向け司馬懿の行動を監視させるようになります。

 曹丕は司馬懿や陳羣らの献策と曹真、曹洪を中心として豪族勢力の制圧の間に挟まれて、かなり辛い板挟み状況となりますが、司馬防に対する気配りや張春華への対応など、多方に気を配り、総合的にみると視野が広く度量の大きい名君に描かれているようにも見えます。

 

前半話の司馬懿

 現在前半話は40話まで放送されており、残り2話となります。

 司馬懿の描写は思慮深くありながらお茶目な部分を見せるなど、三国志演技に比べれば大分人間味あふれる人物に描かれています。

 そして自分が策略に追い重傷を負わされても、強い意志の元に行動する。濡れ衣で獄中に繋がれながらも眼光鋭く監司をにらみつけ、胸に深い傷を負いながらも鄧艾を助けるために寿春に赴く。

 その姿勢は常に冷静沈着で、時に感情を高ぶらせ、大声で笑うものの目は笑っていない描写もしっかり描かれ、内に何かを秘め底が見えない人物に描かれます。

 また、吃音で高官に馬鹿にされる鄧艾を拒まず意見を聞き、その計画の壮大さで尚書令に任命するなど才能に対して分け隔てがありません。

 そのような私心の無さにうんざりした曹丕は自分よりも司馬懿の方が器が大きいと認めており、更には張春華の義妹の郭照が子供を授かり、それが男子だった場合は司馬氏に帝位が脅かされると感じはじめます。

 この物語では嫁の張春華の活躍も印象的です。武芸に優れ、単独での行動で司馬懿を何かと助けます。それゆえ強情でアクが強く怒ると止まりません。そんな張春華は始めは送り込まれた伯夫人を拒絶していましたが、寿春での出来事や彼女の言動から、彼女も駒の一つであり苦しい胸の内を持つ事を気遣うようになるなど、歩み寄りが見られます。

 

前半話その他の文官、武将の活躍

 軍師連盟という事もあり、文官の活躍が目立ちますが、武官もちょくちょく登場します。

 

満寵

 序盤に登場。獄司の長として曹操に信頼され、曹操の意見に従い取り調べを行うものの、物事に歪みが生じたと判断すれば曹操にもその真意を問う質問を投げかけるなど胆力の強さも見せる。

 物語終盤でも廷医として再び登場し曹植を詰問する。しかし曹植の立場をわかって慎ましく行動する。

 史実では文武に優れ、呉軍との戦いでは火攻めにより呉軍を壊滅させるなどの勲功を立てる。

 

鍾ヨウ

 見識のある常識人。曹操の世継ぎの件を司馬懿と共に託されるも丁儀の暗躍により窮地に陥る。この窮地を脱すると波風立てずに隠居し、息子の鍾会が徐々に表舞台に立っていく。

 

崔エン

 誉れ高き清廉の士。袁紹は重臣の献策を用いず滅びたため、曹操はそれを戒めとして天下を安んじて欲しいと願い部下となる。

 曹丕は慎ましく行動している事を知りながら、わずかに見える心の隙を度々諫める。

 更には曹操の世継ぎ先が曹植に傾いていると見るや、自らの命を賭して曹丕世継ぎを盤石なものとする。

 

荀攸

 荀彧と共に出番を得るも、目に見えた活躍を見せずに表部隊から姿を消す。

 

程昱

 表立った活躍はないものの、曹彰の帝位略奪の際には文官が曹彰の武勇に恐れおののいた中で敢然と立ち向かい曹彰を非難する。

 

夏侯惇

 魏の大将軍。戦の描写が少なく活躍の場がないものの、政に対して的確に判断し身内をよく取りまとめる。

 司馬懿、陳羣の新政策に士族が大きく恨みを抱いた際にも、魏に取っては必要な政策であると感じ、その狭間での苦しさを何も言わずに甘受する。

 最後は司馬懿の政策は正しいものの、バランスが大事だと諭し、司馬府内で卒倒し果てる。

 

曹真

 曹丕の狩り仲間であり、幼い頃からの悪友として描かれる。

 事ある毎に酒宴を開き酒豪でもある。途中から幕僚に加わった司馬懿を始めから敵視し、曹操崩御後の新政時にはまっこうから対立。士族の権限を縮小させないためのありとあらゆる根回しに奔走している。

 更には世継ぎ争いにも暗躍し、ゆくゆくは息子の曹爽にその考えが受け渡されていく。

 

曹洪

 常に前線で活躍する将軍。この作品ではその武勇を披露する場がなく、傲慢で身勝手な人物で描写される。

 新政で譙県の農地を管理された事で一族が激高し、その発案者であり尚書令の鄧艾殺害を企て、見せしめにその妻子夜を殺害する。しかし、駆け付けた司馬懿と伯夫人に遮られ鄧艾を殺すまで至らず。

 司馬懿は身勝手な曹洪を除きたく思うも士族の重臣なだけに手が出せない。

 

許緒 

 曹操の護衛として何度か登場。曹操の稽古相手として矛を交える描写がある。

 曹丕即位時は文官姿の許緒が見られる。

 

徐庶

 物語の序盤に登場。司馬懿とは友人の設定。

 月旦評では司馬懿の弁論を微笑ましく見守る。やがて母親と共に帰郷するため魏に別れを告げる際に曹操に追手を差し向けられるが、汲布に見逃される。

 その後は物語には登場しない。

 

汲布

 校事府の長で曹操の懐刀。張春華と若い頃にいわくつきの関係で司馬懿に真実を追求されるもその都度張春華が司馬懿を追い払う。

 徐庶の件で罪を追うも曹丕と司馬懿の計らいで仁義の旗の元救われる。

 その後は司馬懿の味方よりな立場を取り、数々の窮地で司馬懿の力となる。

 

丁儀

 楊脩と共に曹植に取り入る文官。しかし、楊脩は本気で曹植を天下人にしようと命を捧げたのに対して、丁儀は個人的な恨みから曹丕を毛嫌いしており、そのために曹植側にいるにすぎず、曹彰の帝位簒奪の際は「父上が曹丕を後継者にしたのは明確であり、それを曲げる事はできない」と、首を縦に振らない曹植を裏切り曹植を殺害しようとする。しかし、司馬孚らの活躍により曹植と司馬懿は助けられる。

 その後宮中に呼ばれて司馬懿をののしりながら処刑される。

 

曹彰

 曹操の息子であり、曹植や曹丕とは兄弟。

 曹丕と曹植の間で世継ぎ争いが行われていながら、自分は蚊帳の外にいるのに対して武勇を磨くのが自分の生業と気にも留めていなかったはずだが、曹操崩御の際に洛陽に軍を率いて赴いた際に丁儀に乗せられて帝位簒奪に心が動く。曹植を巻き込もうとし宴を開くも、曹植は帝位簒奪は親不孝と判断し、曹彰が持つ割符を盗み鄴にいる曹丕の元に使者を使わし曹丕が世継ぎと示す。

 事が露見し曹植を殺そうと促されるも失敗し、斬首を免れない所を卞夫人の計らいで左遷されるに留まる。

 

 

陳羣

 曹丕の若くからの腹心。曹真や曹丕に譲歩しながらも芯が強く、国を思う態度を崩さぬ紳士として描かれる。側室がいるにも関わらず正室と夫婦円満で司馬懿に羨ましがられる。

 

徐晃

 曹操の懐刀として描かれる場面は多々あるものの、ほとんどセリフを発しない。

 

楊彪

 楊脩の父。司馬防と同じく漢に忠誠を誓い、連盤状の件で窮地に陥った所を楊脩の計画で一時的に難を逃れる。その後は徐々に登場の機会を減らす。

 

司馬防

 司馬懿の父として8人の息子の父。漢に忠誠を誓いつつも家督を大事にする。連盤状の件で窮地に陥るも司馬懿のとりなしと荀彧、鍾ヨウの助けを得る。

 その後は主に息子たちの行く末を案ずる。

 そして生い先の短さを悟り、司馬懿の息子司馬師と夏侯氏との縁談を取り付ける。その酒宴の席で曹真をはじめとした曹一族に酒を勧められた事で死期を早める事となる。

 

司馬孚

 三国志演技では馴染みの薄い名前ですが、歴史上はかなりの重要人物であり、この司馬懿軍師連盟でも、最初は阿照に恋する凡庸な青年に描かれていましたが、家督を守ろうとする兄仲達を見て徐々にその才覚を表していく。更には曹丕に仕え始めると兄仲達の意見なしにも的確な意見を迷いなく曹丕に提言するなどその知識力と判断力を遺憾なく発揮していきます。

 史実では温和な性格で敵を作らない人物でありながら忠誠心が強く、魏に対して最後まで忠節を尽くします。また文官一辺倒ではなく諸葛格の大軍を撃退するなど武官としての記録も残しており多才さを表します。その活躍時期は長く、曹操に仕えてから司馬炎まで実に60余年も前線で働き続け90歳を超えるまで表舞台で活躍を続けます。

 三国志演技では廖化が長寿で知られますが、実際に記載があるのは関羽が荊州に赴任してからのもので、その活躍がはっきり描かれている期間で言えば司馬孚の方が明確に長く活躍しています。

 このような人物であり、序盤から丁寧に有能な文官になっていく姿が描かれているため、後半も重要な場面での登場が期待されます。

 

阿照

 張春華の義妹として描かれる。

 活発で陽気な上、時勢をみ見定める頭脳を持つ。司馬孚の好意を知りながらも中郎将曹丕に恋心を抱き、何かあると曹丕を訪ねる。そして、曹丕に添い遂げる道を選ぶ。しかし、曹丕の性格と司馬家との間で気苦労の多さを実感する。

 正室の甄姫とはお互いに助け合うものの周りが二人の仲を裂こうとする。更には曹植との関係を邪推され最終的に毒殺される事となる甄姫の息子曹叡を養子として迎え入れる。

 

甄姫

 袁煕の妻。絶世の美女として知られる。始めは曹植に思いを寄せるもそれを見抜いた曹操に強引に曹丕の正室として当てがわれる。

 そこからは愛のない夫婦生活を送り、阿照が招かれると益々疎遠に。卞夫人とは仲の良さを見せ手製の絹織物などを贈られる。

 曹操死後に劉協の公主の計略で殺害されそうになったのを阿翁の機転で難を逃れるも、曹植が濡れ衣で牢獄に繋がれると怒りの矛先が甄姫に向き毒を曹丕から賜られ、司馬懿が駆け付けるも空しく果てる。

 

曹叡 

 甄姫と曹丕の子。聡明で活発な子として描かれる。しかしその活発さ故、曹丕に自分の子なのか(性格が合わないため)と疑われる。曹叡の方も、母甄姫からは有り余る愛情を感じるも、曹丕から自分は嫌われていると距離を感じる。

 曹操崩御後に曹植を獄に繋いだ際に曹丕の疑念は更に深まり、曹叡を廃する詔を出そうとするも、阿照が養子にすると懇願し難を逃れる。

 しかしその眼差しは真っ直ぐに曹丕を睨んでおり、後半話でこの因縁がどのように描かれるかが注目される。

 

孫権

 曹操が関羽討伐の際に呉への同盟締結の際に登場。おちついた冷静な態度を見せる。

 

陸遜

 孫権と同じ時期に登場。呉の重臣が魏の使者を軽く扱うのに対して陸遜は司馬懿の宿舎まで訪れて酒を酌み交わし、同盟を締結させる助言を孫権に与える。

 

阿翁

 曹丕に若くから使える世話役。親心があり温和に事を図りたく思っている。

 しかし曹丕の性格も熟知しており、曹丕を荒立てないように司馬懿や郭夫人に対して意見する。

 他人を信じない曹丕にあって阿翁はその中では最も信頼されている人物に描写されています。

 

 前半話の終盤

 曹操の死後、劉協の禅譲により漢が滅び魏が王朝となる部分は演技では淡々と短く語られるのに対して、軍師連盟ではオリジナルを交えて細かく物語化されています。

 

曹彰の謀反

 

 曹操が死去し、洛陽に招かれた曹彰を丁儀がそそのかし王座の略奪を企むも司馬懿や賈逵、張春華の決死の行動、司馬孚らの卞夫人の説得などにより曹丕を跡継ぎとして迎え入れる事に成功する。

 

新政の狭間での争い

 

 曹丕が跡継ぎに決まり幼い頃から行動を共にした曹真は一族と共に安泰と胸をなでおろすも、司馬懿、陳羣が新政で新たな人材の発掘を画策するとこの両者が裏で対立する事となる。

 屯田政策で鄧艾を抜擢した司馬懿だが、曹真と曹洪の策により鄧艾は妻を失うなど痛手を負うものの政策は進められる。

 

曹丕の焦り

 帝位に就いた物の、新朝の政治改革の意欲と曹豪族の権力争いの狭間、更にはこれまで曹操に立場を微妙にさせられてきた心労が溜まったせいなのか血を吐いてしまう。その場面を曹真にも見られてしまう。

 そうした自分の健康のせいか、人を信じない曹丕の行動が徐々に焦りを助長する描写が鮮明に描かれていきます。

 更には自分の性格を知りつつも全てを見透かして意見する司馬懿を煙たく思いながらも、長年仕えてきた忠臣とも思っており、その狭間で更に思い悩む事になる。

 

司馬家

 父親の司馬防が亡くなった事により3年喪に服すことを誓う司馬懿であったが、曹丕が勅命で職務に復帰させる。

 司馬府に甄姫が訪れ曹叡を守るように司馬懿にお願いする。このことを聞いた伯夫人の召使いの存在もあり緊張が走るも伯夫人の計らいもあり、今の所は大きな波風はたっていない。

 

 

 前半話もあと2話となっており、後半話は本格的な魏蜀の争いがメインで話が進む前のストーリーをどうまとめていくかが見どころとなりそうです。

 

 

 

2018 ATPファイナル 錦織 対 ティエム ここ一番で力を出せない課題が浮き彫り

 11月15日の23時より、ファイナル第3戦のティエム対錦織が行われています。

 ここまで錦織はフェデラーをストレートで破ったものの、アンダーソンから1ゲームしか取れない敗退の影響で、グループリーグの自力突破がない状況となっています。

 一方のティエムは2連敗しており、こちらも自力突破の可能性はありませんが、ゲーム差でわずかな可能性を残します。

 

 

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試合展開

 

1stセット

 第1ゲーム、ティエムのサービス。ティエムがキープする。

 第2ゲーム、錦織の要注意のサービスゲーム。やはりというか1stサービスが入らず、ティエムの強打に押されてブレークポイントを握られるもしのぐ。しかしチャンスボールも前につんのめるようなショットでエラーを繰り返してブレークポイントをたびたび握られるとフォアショットがこらえきれずブレークを許す。

 第6ゲーム、錦織は粘りのショットを見せる場面はあるものの、簡単なリターンをネットに掛けるなどファイナル3試合全く変化のない低調な内容に終始し3度のブレークポイントを握られると、最後は力のない2ndサーブがまさかのダブルフォルトとなり、ティエムに2ブレークアップされる。

 第7ゲーム、ティエムのサービンフォーザセット。ティエムもプレイも安定せず、ダブルフォルトなどでデュースになるものの、最後はティエムのフォアショットに錦織が歩いて追おうともせず、ティエムがゲームカウント6-1で圧倒してセットを取る。

 錦織はボールを叩付け、更にはラケットを投げつけ、ベンチにかえってもラケットを叩きつけるという蛮行を繰り返して観客の顰蹙を買う。

 

 錦織はファイナル出場を熱望していたにもかかわらず、勝ったフェデラー戦も含めて3戦ともかなりの低調な出来に終始しており、解決の糸口が見つかりません。かなり厳しい状況と言えるでしょう。

 試合的にはティエムが10本とミスが少なく、錦織が24本とあまりにもエラーが多く、錦織が一方的に悪いようにも見えるものの、ティエムのプレイも精度を大きく欠き、かといって錦織ももちろん低調で、エラーでポイントが入る凡戦となっています。

 

2ndセット

 第1ゲーム、錦織のサービス。ティエムの強打に粘りで返せるようになりキープする。

 第2ゲーム、ティエムのサービス。ティエムのサーブが途端に入らなくなり錦織にブレークポイントが来るも、肝心のショットでやはりというか前傾姿勢からの強打をネットに掛けるなど、チャンスである程にミスを犯し流れに乗り切れず凌がれる。

 第5ゲーム、ティエムに2ndサーブを叩かれる。更にはクロスリターンがサイドアウトになり0-30。ここからショートポイントで40-30とするも、またもクロスショットをミスしデュースへ。更には引き付けてのフォアを簡単にネットにかけ、ミスだけでブレークポイントを与える。ここで互いにネットに出てのショットの応酬で錦織が粘り切り、この日一番の歓声がこだまする。更にはネットに出てティエムの逆を突くショットで拳を何回も握りしめ自分を鼓舞する。ここでまたもネット前の接近戦でティエムのショットに反応した錦織が拳を何度も振りかざして鼓舞するキープを果たす。

 第7ゲーム、お互いに跳ねるショットの応酬も先にミスをするのは錦織。サーブで押し込みポイント先行するも、ダブルフォルトでデュースに。高いバウンドのショットがバックアウトになり、ティエムにブレークポイント。ここでティエムの引き付けてのバックハンドショットが決まり、このセットもティエムが先行ブレークを取る。

 第8ゲーム、ティエムもダブルフォルトなどで調子に乗れずデュースに。ここで錦織のショットがアウトになると錦織はラケットを叩きつける。更にはサーブでティエムがキープする。

 第9ゲーム、錦織はティエムを左右に振りキープする。

 第10ゲーム、ティエムのサービンフォーザマッチ。激しいラリーでティエムが走りこみながらのフォアクロスを決め大きくガッツポーズで3つのマッチポイント。錦織は頭を掻きむしる。最後はワイドのサービスエースでティエムがストレートで勝利を収める。

 この瞬間両手を挙げて喜ぶティエムに対して、錦織はラケットを投げつけるなど後味の悪い態度で試合を終える。

 

錦織の敗退が決定

 この試合の結果で錦織はセット差でティエムに並ばれましたが、ゲーム差でティエムに大きく差をつけられて最下位が確定してしまい、グループリーグ突破はなりませんでした。

 

フェデラー勝利の味の薄い幕切れ

 おそらく日本の報道ではフェデラーに勝った事と200ポイントを得た事で良しとする報道が多いでしょうが、3試合を見た印象としては、せっかく目指していた舞台でのパフォーマンスとしては余りにも寂しすぎる中味の無い結果になったと見ます。

 一体どうしてしまったのでしょうか。

 フェデラーもティエムも敗戦から学び改善してきました。フェデラーはコートにアジャストしないとみるや練習をせず、イメージトレーニングでコンディションを向上させました。ティエムは失敗して守る事をせずに攻め続けました。ティエムも今日は良い出来ではありませんでしたが、重要な場面での粘りや決定力は錦織を大きく上回りました。

 これに対して錦織は3試合とも淡泊と言える内容でした。時折出るよいショットや粘りのあるプレイが連続しなかったです。一様に言えるのは焦りのショットが目立ちました。攻めの姿勢とみる向きもあるでしょうが、そのショットがこれだけミスにつながるのであればそれはうまく調整したとは言えません。

 特にティエム戦ではラケットに当たる場面が何度もカメラに収められ、メンタル面でテニスに集中できていないとすら思える態度に終始しました。相手を見て逆を突くショットや深みのあるリターンが本当に散発的で安定感がありませんでした。

 

 このミスの多さと一概に言える覇気のなさは今年錦織が勝ち上がって決勝で見せたパフォーマンスと非常に酷似します。

 決勝に上がるまでは動き、プレイ、相手を見切る戦術眼どれも素晴らしい出来できていながら決勝で相手の気迫に押されて負けるという試合を今年は何度も見せられています。唯一モンテカルロ決勝のナダル戦だけは敗者として誇れる内容と言えましたがその試合以外は見るものが納得するような内容ではなかったはずです。

 

 モンテカルロの時にできて、今できない・・・・テニス以外の部分に問題がある可能性を否定できないという見方を普通に感じます。それが何かは知る由もありません。

 錦織は調子が悪かったりコートがアジャストしなくても試合中に修正できる選手です。これまでもそういうコートや技術面で一方的に改善しないままで負けた試合は多くなかったはずですが、今回のファイナルは最後まで続いてしまいました。これを考えると前述したように技術面だけの問題とは思えないのです。テニス以外の何か・・・それが何かはわかるすべもありません。

 

 いずれにしてももうすぐ30台を迎え若手の突き上げもあります。

 今後もこのレベルを保つために錦織はどのように取り組んでいくかは興味のある所です。

 

 そして、今回のツアーファイナルは現状ではジョコビッチが圧倒的に優勝候補ですが、彼がすんなり優勝するかも見どころとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

2018 ATPツアーファイナル 錦織のグループステージ突破可能性 2位なのに自力突破消滅の理由

 ツアーファイナルに出場している錦織選手は、1戦目のフェデラーにストレート勝ちしながらも、2戦目のアンダーソンにストレートの完敗を喫しました。

 この結果、錦織選手はフェデラー対ティエムの結果、フェデラーがストレート勝利を収めた事で、自力での突破の可能性が消滅しました。

 

 

 

現時点での成績

 

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 現時点では上記表の通り、錦織はフェデラーを抑えて2位という状況です。

 その理由は当該者同士の対決で錦織がフェデラーに勝利しているためです。

 本来であれば、この状況から錦織は勝てばグループリーグ突破、少なくてもストレート勝利すれば突破確定に見えますが、そうではありません。

 

2勝1敗だとしても敗退濃厚な原因、ゲーム差で絶対的不利

  現在、フェデラーと錦織の勝敗により錦織の順位が上にすぎず、セット差では互角で、ゲーム得失ではフェデラーが錦織を大きく12も上回っています。このゲーム得失が大きく響く展開になりかねません。

 逆にフェデラーはストレート勝利で1位突破が確定します。セット数差で錦織がストレート勝ちでも3竦みの状態となり当該者同士の成績が適用されず、現在のゲーム差を考えると、錦織がティエムを6-0,6-0のダブルベーグルでもフェデラーが7-6,7-6のタイブレストレート勝利ですらフェデラーが上回ります

 フェデラーがフルセット勝利以下の場合に、錦織がティエムにストレート勝利がほぼ条件となります。

 

試合順も錦織に味方せず

 

 更には錦織はフェデラーより前に試合をします。明日15日のデイセッションでの試合となり、フェデラーの結果ではなく、まずは自分の結果に集中する必要があります。

 とすれば、錦織はストレート勝利以外は突破できないと思い臨むべきでしょう。

 仮に1セットでも取られた場合は、この時点で3竦みの関係性になる事が消滅するため、セット差と当該者成績の結果で勝ち上がりが決まる事になります。

 

要点整理

 

 錦織〇パターン

 1)錦織ストレート勝利、フェデラーフルセット勝利以下

 2)錦織フルセット勝利、フェデラーフルセット勝利以下

 3)錦織フルセット敗戦、フェデラーフルセット敗戦以下

 

 錦織×パターン

 上記以外、以下の2パターンでも敗退パターン

 4)錦織ストレート勝利(ダブルベーグル6-0,6-0)、フェデラーストレート勝利(7-6,7-6)。

 ゲーム差で10ゲーム縮まるも、現在のゲーム差が12なため、2つ及ばず。

 =このパターンは3試合目のゲーム数に関わらず錦織の敗退が確定。

 5)錦織ストレート敗戦(6-7,6-7)、フェデラーストレート敗戦(0-6,0-6)。

 ティエム、フェデラー、錦織がセット差ー2で横並びとなる。

 ティエムが得失G -8

 錦織が得失G  -10

 フェデラー得失G -8

 上記となり、錦織が4位敗退が確定。ストレート負けの最上位の展開で錦織敗退=3試合目のゲームカウントに関わらず錦織敗退が確定。

 

 以上となります。

 

 

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