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週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

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2017 ATP1000 イタリア国際(ローマ)オープン 4回戦QF ティエムがナダルに完勝 ジョコビッチ順延の末勝利

 5月19(金)イタリアオープンのQFベスト8の4試合が行われています。(以下選手敬称略)

 ジョコビッチ対デルポトロ戦は、1stセットジョコビッチが先制し、2ndセット第4ゲームで雨天によるサスペンデット順延となっております。

 この試合は5月20(土)セントラルコート第2試合に予定され、20;30開始予定です。→その後20;45頃から試合が再開されました。雨の心配はない模様です。

 

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ナダル 対 ティエム

 クエリーとの激戦を勝ち上がったティエムと、王者の風格で危なげなく勝ち上がったナダルの対戦。バルセロナ、マドリードの決勝で当たったこのカードは、ローマではQFでの対戦です。

  1st 2nd 3rd Result
ナダル 4 3   0
ティエム 6 6   2
1stセット

 ナダルは最初のセットから声を張り上げやる気を見せるも、ティエムもうまくいなす。そしてティエムが深いスピンの効いたショットでナダルを崩し、いきなりのブレークを奪う

 その後もナダルは厳しいコースのショットを拾って粘るも、ティエムはそれすらもリターンする。ナダル特有のライン大外からの回り込んでのフォアショットもティエムは見透かしたように逆サイドに鋭くリターンする。

 すると第5ゲーム、ナダルのクロスショットがアウト、ラインショットもアウトになり3つのブレークポイントを掴まれる。このチャンスにティエムは攻め続けてナダルのリターンがアウトになり2ブレークアップとリードする。

 ナダルのショットはやや浅く、ティエムに強打を許す展開でティエムが押す展開。しかし、ナダルも粘りは健在で、ティエムのスマッシュ性のショットをリターンし、かつロブショットで対応し、ブレークバックをする

 第10ゲーム、ティエムのSFS。ナダルにクロスリターンの反撃を喰らうも左右、更には深いショットで切り返し、このセットを6-4でティエムが先取する

 ナダルが今年のクレーコートで1stセットを取られたのはこれが初めてである。(2回フルセットがあるが、いずれも2ndセットを取られている)

 

2ndセット

 ナダルは決めるショットがアウトになる展開で中々流れがつかめず、サービスゲームでもデュースまで持っていかれる展開に。

 なんとかしのぐナダルも、ティエムのサービスゲームは楽にキープされる展開

 第5ゲーム、ナダルのサービスゲーム。ナダルのドロップショットがネットを超えないという珍しいミスを犯すと、左右に振ったショットがバックアウトとなり、更にはフレームショットでティエムに2つのブレークポイントが来る。ここでナダルはドロップを打つも甘くティエムにリターンされるがこれにナダルがしっかり反応しリターンし返し、デュースまで持っていき、サーブでティエムのリターンアウトを誘い辛うじてキープする

 第6ゲーム、ティエムのサービス。互いのコーナーを付くクロスの打ち合いでデュースになると、お互い疲れからかミスが目立ち始める。しかし最後はワイドへのサービスエースでここもティエムが必死のキープを見せる

 第7ゲーム、逆クロスや、逆をつくクロスなど良いプレイがお互いに見られデュースに。ここから、ナダルが深いロブショットにティエムが振り向きざまにバックハンドで強打を放つと見事にコートをとらえてブレークポイントを握ると、最後も左右に振ってのフォアクロスを豪快に決めて貴重な先行ブレークを握る

 第8ゲーム、ティエムのサービス。このまま押し切るかに見えたティエムだが、ダブルフォルトなどでナダルが2つのブレークポイントを掴む。しかし、ナダルのリターンの精度は正確性が薄くバックアウトになる。更には浅く入ったリターンをティエムは逃さず深い強打を見せる。3度のブレークポイントを凌いだティエムはナダルの浅いショットに強打を続け、ナダルがリターンをアウトし、貴重なキープを見せた

 第9ゲーム。ナダルのショットが立て続けにアウトになり、ティエムにマッチポイントが来ると、最後はコーナーを狙った逆クロスのリターンが大きくアウトし、ティエムがストレート勝利を収めました

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 試合終了でお互いに健闘を讃え合う

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 ウイナーやエラーの数値はお互いにそれ程の差はないですが、数字以上にナダルはエラーが多く、ティエムはウイナーが多い印象を与えました。ナダルがウイナー級のショットを拾いまくるためにウイナーが伸びなかっただけ終始ティエムの攻めが光りました

 またナダルのショットは最後まで浅く、ティエムの強打を浴び続けた結果、疲れからなのか後半はリターンショットの精度を失っていきました

 ナダルは試合後、首をかしげながらコートを去りました。落ち込んでるというよりは、こんな日もあるというサバサバした表情に見えました。まだまだ全仏もやる気満々で、この試合の事はすぐに切り替える事ができそうな表情でもありました。

 一方のティエムはナダルに内容でも完勝した事によりイタリアオープンでの大本命に躍り出ました。誰が相手になってもパワフルなショットを続けて欲しい所です。

 

ラオニッチ 対 Aズべレフ

 ラオニッチは復調気配、ズべレフはフォニーニとの微妙な試合の後であり、調子を測りかねる中での試合。

  1st 2nd 3rd Result
ラオニッチ 6(4) 1   0
Aズべレフ 7 6   2

 ズべレフが第11ゲームでラオニッチのサービスゲームを破りブレークを再び先行させて迎えた第12ゲームのSFS。しかし、互いにショットのミスが目立ち、ズべレフはネットに出るプレイが相変わらずの甘さでラオニッチの反撃を喰らう。そしてラオニッチの執拗な外への逃げるスライスにズべレフが対応しきれずにブレークバックを喰らい、タイブレークに

 タイブレークはズべレフがクロスや縦に鋭いショットでラオニッチを抜く場面が見られる。ラオニッチはネットプレイに活路を見出そうとするもその横をズべレフが鋭く抜いてセットポイントを迎えると、最後はフォアのクロスを叩き込みズべレフが1stセットを奪取する

 2ndセットはズべレフがラオニッチを引き付けてのフォアの逆クロスが生命線となりポイントを重ねる。

 ラオニッチは生命線となるはずのサービスがうまく決まらない。ダブルフォルトを繰り返すなど、思うようにキープできずにいると、ネットプレイでもチャンスボールをネットに掛けるなどミスが目立ち始め、ブレークを重ねられる

 その後は浮き球にスマッシュや、戻り際を逆ストレートに痛烈に抜かれるなどズべレフが思いのままにプレイし、そのままセットカウント2-0、ゲームカウント7-6,6-1のストレートでズべレフがSF準決勝に駒を進めました

 

 試合としてはやや淡泊な試合という印象。ズべレフもラオニッチのミスの多いプレイに無難なプレイをしていた印象です。

 ネットプレイではラオニッチは18回出て8回しかポイントに出来ず、アンフォーストエラーもズべレフの17回に対して33回を喫しており、この日の調子は今後に課題を残す所です。更に、平均ストロークも互いに111キロとショットに威力のある両者にしてはかなり低く、ストロークの見せ場は多くはありませんでした

 

ジョコビッチ 対 デルポトロ

 今年のアカプルコやインディアンウエールズで対戦した時はデルポトロに苦しみながらも2連勝した相手ですが、現在のデルポトロの仕上がりは良く、かなりの接戦になりそうです。

 

順延前スコア

  1st 2nd 3rd Result
ジョコビッチ 6 1   1
デルポトロ 1 2   0

(誤記があり、訂正しました)

結果スコア

  1st 2nd 3rd Result
ジョコビッチ 6 6   2
デルポトロ 1 4   0

 

 1stセットからお互いの探り合い。ジョコビッチはデルポトロのボディーにボールを集めフォアを打たせない戦略。しかしデルポトロは回り込んでのフォアで鋭いショットを繰り出すと、ジョコビッチのバックハンドショットがアウトになり、デルポトロがいきなりのブレーク

 しかし、ジョコビッチはボディーに打つと見せかけてのダウンザラインのショットを決め2つのブレークポイントを握ると、緩急とコースの妙を織り交ぜたラリーでデルポトロを常に守勢に回し、最後はクロスに打ち分けブレークバックと序盤から白熱する

 今日もデルポトロのサービスは強烈なもののジョコビッチはサーブに苦労する事なくしっかり対応できている。サービスで優位性を保てないデルポトロは、ブレークポイントを握られると、2ndサーブもダブルファースト級のサーブを放つも僅かにアウトし、ジョコビッチがブレーク先行する

 ジョコビッチはサーブも好調で立て続けにサービスエースを奪うなど、隙が無くなっていく。

 第6ゲームのデルポトロのサービスゲームもブレークポイントを掴むジョコビッチは長いラリーからの角度のあるクロスショットを決めて3連続ブレークと圧倒する。1stセットは6-1でジョコビッチが先取する。

 

 2ndの開始と同時に雨が落ちてくる。

 第3ゲーム、デルポトロのキープと同時に雨脚が強まり、一時サスペンデットとなる。

 その後、1時間経過後、雨が止まず、順延が決定しました。

 ジョコビッチのペースで試合が進んでいただけに、順延によってどのような変化が起こるのかに注目されます。 

 ジョコビッチは2ndセットに入ると1stの時に見せていた執拗なフォア封じを緩めてデルポトロの得意なフォアをある程度打たせるような戦略にシフトしておりましたが、それでもジョコビッチはそのフォアに対応しており攻守一体の強いジョコビッチが蘇りつつある気配は見せていました順延によるタフな日程になった事により、おそらくはそれも辞めて執拗なフォア封じをしてくるのではないでしょうか。

 

 何れにしても同日に2試合を行う事になり、対戦相手がティエムである事を考えると、かなりのタフな日程となってしまいました

 

順延翌日の試合再開

 試合開始時、ジョコビッチは次の試合の事を考慮してか、1stセットのように執拗にデルポトロのバックハンド側にボールを集める。回り込んでフォアを打とうとするとジョコビッチもしっかり準備してリターンを放ち、ジョコビッチがブレーク先行する

 ジョコビッチはブレークを奪った後はデルポトロのサービスゲームでは動きも少なく次の試合を考えた試合運びを進行していく。これができるという事はジョコビッチの精神的な余裕が生まれ、うまくコントロールできている証明とも言える。

 そして迎えた第10ゲーム、ジョコビッチのSFM。ジョコビッチの執拗なバックのリターンにデルポトロは強打が出来ない。デルポトロのフォアがバックアウトになってマッチポイントを迎えると、最後はバックハンドを意識させてのクロスショットでデルポトロのリターンがアウトとなり、ジョコビッチが盤石の強さを見せて勝利しました

 

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 ジョコビッチはまだイージーなエラーが多く、完全に戻ってきているわけではありませんが、デルポトロのバックハンド側を執拗に狙っては、フォア側に揺さ振り、そして17回もネット出たりと変幻自在に組み立てていました。それでいてストロークスピード117キロとまずまずの速さ。決めるショットの威力は戻ってきています。

 デルポトロは錦織戦ではミスのない完璧に近い内容でしたが、今日の試合はフォアを封じられ、苦しい態勢でしかフォアを打たせてもらえない場面が多くフラストレーションが溜まったのではないでしょうか。しかし、それもテニスです。

 

 連戦を考慮してのプレイをしたジョコビッチは明日の早朝(イタリアでは夜20;30スタート予定)に試合に向けてゆっくりと休息を取って欲しい所です。

 

 

 

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