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週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

2017 ATP1000 マドリードマスターズ SFベスト4 ナダル対ジョコビッチ

 5月13日(土)23;00開始されるジョコビッチ対ナダルの対戦。

 ジョコビッチ対ナダルとビックカードだけあって、マドリードに拠点を置くクリスティアーノロナウドや引退したラウール・ゴンザレスなど、レアルマドリード出身選手が観戦に訪れています。

 

ジョコビッチ 対 ナダル

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ジョコビッチ 26 対 23 ナダル

 ここまでは49回の対戦があり、ジョコビッチがわずかに対戦成績で上回っていますが、2014全仏以降はジョコビッチの7連勝です。

 しかし、今回の状況では圧倒的にナダルが有利と見るのが普通でしょう。ナダルはフォニーニやゴファンなどとても調子が良い選手との激戦を勝ち上がってきました。特にフォニーニ戦の時点では感染症の影響で強打を思うように打てない中の苦しい試合でしたが、日を追うごとに運動量が増え、その影響はなくなっている感じです。

 対してジョコビッチは凌ぐテニスでしぶとく勝ち上がってきた印象で、アルマグロにはかなり押されていた感じでした。QFでは休養に充てたとはいえ、ナダル相手では凌ぐだけでは勝負にならないでしょう。

 ジョコビッチにとってはこれまで上位選手と当たる前に敗れており、今年2度目のトップ8以上との選手との試合という事もあり、今までとは一味違うテンションを見せてくれるのか、それとも今まで通りの出来でナダルに屈するのかという所が見どころとなります。

 

  1st 2nd 3rd Result
ジョコビッチ 2 4   0
ナダル 6 6   2


1stセット

 いきなり最初のラリーから見ごたえが、しかし、ジョコビッチのチャンスボールであったにもかかわずリターンが緩く、ナダルに甘いボールを切り替えされるなど、ジョコビッチの苦戦が早くも予想される展開。ここからサイドアウトショット、そしてリターンをネットにかけ、いきなりナダルが3つのブレークポイントを握る。そして、ジョコビッチがサーブ&ボレーの態勢で前に出ると、これを見透かしたナダルはライン際に鋭いリターンを決め、ラブゲームブレイクのスタートとなる。

 ナダルは勝負を早めようと強気の攻めが空回りし0-30になるも、ジョコビッチのリターンが安定せず、またナダルもサービスエースが深く決まる。ジョコビッチはチャンスボールが来ても強いショットが出来ない状態のままで、ジリジリと試合を支配される。

 ジョコビッチも打開を図ろうと勝負するものの、強いショットを打つとことごとくアウトになり流れにも乗れない。第3ゲームもジョコビッチのミスからブレークポイントを握られると、ラリーの中でしのぐジョコビッチを後目にナダルがフォアの逆クロスをコーナー際に鋭く決めてジョコビッチに1ゲームも取らせない

 第5ゲーム、ショートポイントで40-0とこのゲームは取れるかと思いきや、チャンスボールでのドロップはコントロールを失い、リターンエースなどでデュースに持ち込まれる。しかしここはドロップの打ち合いから右ストレートに打ち込みようやくジョコビッチが初キープし、会場も妙な安堵感に包まれる。ナダルのホームゲームではあるものの、ジョコビッチのプレイぶりに観客も心配な様子が見て取れる。

 ジョコビッチは自分の思い描いたプレイができないのか、ミスショットが連続し叫び声をあげる。逆を付くショットで第7ゲームはなんとかキープするも、第8ゲームではやはりジョコビッチのリターンの精度を欠き、最後は強打のリターンの打ち合いからのドロップショットでナダルが1stセットを6-2で制する

 

 ナダルは2ブレークアップしてからは逆を取られたショットは追いもせず体力を極力抑えた形で無理なくプレイをしている感じです。ウイナー数ではジョコビッチを圧倒し、エラー数はジョコビッチがナダルの倍以上喫し、現状では打開策があるように見えない展開です。

 

2ndセット

 2ndセットに入っても流れは変わらない。ジョコビッチのフォアの精度が悪くミスを連発し、いきなりのナダルがブレークに成功。

 ナダルはジョコビッチの鋭くくるショットにもしっかり対応し、背面からのクロスショットで観客を沸かせる。

 しかしここからジョコビッチはよいテニスを見せはじめる。第4ゲーム、ナダルのサービスゲームで、ラリーからの鋭いダウンザラインのショットを決め、かつ鋭いクロスリターンでブレークバックに成功する。

 しかし直後のゲームでジョコビッチはダブルフォルトやナダルの深いショットなどが決まり再びブレークを奪われる

 ジョコビッチはラリーをしていても、時折意表をつくドロップを見せるもそのコースが悉く甘く、ナダルに強いリターンを喫する展開でかなりの劣勢。

 ナダルは終盤はギアを上げ強いストロークを見せるも、ジョコビッチも応戦し、2つのマッチポイントを握られるも凌ぎ、逆にブレークバックのチャンスを迎えるも、互いの深いショットに追いつき、ナダルがそこからの効果的なドロップでジョコビッチを崩す。そしてサイドの強烈なリターンにジョコビッチはスライスしながらコーナーを狙うもこれがアウトとなり、ナダルが6-2,6-4のストレートで勝利を収めました

終盤はらしさを見せたジョコビッチ

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 試合の終盤はお互いにきわどいコースを追いつき、また深いショットの打ち合いで、トッププレイヤー同士の試合たる所を見せはしましたが、全体ではナダルが支配していました。

 ジョコビッチはその良いプレイが長く続かない所。特に1セット目はほとんど良い所がありませんでした。また、苦しい時に甘いドロップを繰り返し、それをことごとくポイントにつなげる事ができませんでした。

 

 ナダルの決勝の対戦相手はティエム対クエバスの勝者となりますが、ティエムとのバルセロナの決勝の再戦となる可能性が高まっています。

 ティエム対クエバス戦は日本時間の28;30開始と遅い時間となってます。 

 

ティエム 対 クエバス

  1st 2nd 3rd Result
ティエム 6 6   2
クエバス 4 4   0


 1stセットから互いの良いプレイがあり、好勝負を予感させました。特にクエバスのバックハンドの精度がよく、ライン際に角度のある鋭いショットを連発しティエムを揺さぶります。これに対してティエムはいつも通りチャンスとあれば構わず強打します。 5月13(土)深夜の28;30開始予定だったティエム対クエバス戦はその他の試合の影響で29;50ととても遅い時間(早朝)に開始されました。スペインでの時間でも22;50と深夜の時間帯という事もあり、観客はまばらでマスターズのセミファイナルとは思えない光景となってしまいました。

 そして、互いにネットに出てのボレーの応酬からクエバスの逆コースへのレシーブに対してティエムが凄まじい反応で逆に鋭いショットでリターンしブレークをするとそのまま6-4でセットを奪取

 2ndセットに入るとクエバスは焦る事なくティエムの強打にも対処する。3つのブレークポイントを握られても気負わずにしっかりコースを狙い凌ぎ切る。

 互いのキープが続く中迎えた第9ゲームのクエバスのサービスゲーム。ティエムのリターンに対してクエバスはアウトではないかと主審に必死の抗議をするも、主審はその跡を確認するまでもなくイン判定。ホークアイ映像でもしっかりインである。しかしこれによりクエバスの調子が乱れてティエムの鋭いショットに反応が鈍りブレークポイントを握られる。そしてティエムの深いループショットによりこのセット先行ブレークをティエムが握る。

 そのまま次のゲームのSFMもとり、セットカウント20、ゲームカウント6-4,6-4でティエムが決勝進出しました

 

 クエバスも粘りのあるテニスを見せ、今シーズン好調な所を見せましたが、ブレークポイントを1度も作らせなかったティエムの貫禄勝ちでした。甘いボールは全て強打できる程の攻撃性能に若いゆえか落ちない運動量と、ティミトロフ戦で見せたマッチポイントを5度も握られてもその都度アウトを怖がらないショットをライン際に打てる精神的タフさと、決勝のナダルと対戦するに相応しい内容です。

 

 決勝戦は5月14日(日)25;00開始予定です

 

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