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週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

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2017全豪オープンテニス 決勝後 ナダルとフェデラーの描写

 ナダルのチャレンジが失敗に終わった瞬間、フェデラーは小躍りするかのようにピッチを何度もジャンプして、グランドスラム5年ぶりの優勝の味を嚙み締めた。

 その後、ベンチに座り、目に涙を浮かべ、今までの苦労や、うまくいかなかった事、そして今大会の歩みなどを思い出して思う所があったのでしょう。

 試合が終わり、表彰式のセレモニー。

 安堵した表示を浮かべるフェデラーに対し、硬い表情を崩さないナダル。どちらも終始笑顔で和やかだったウイリアムズ姉妹の時とは対照的です。しかし、それもそのはずで、ナダルは勝てた試合を手放した印象があったファイナルセットでした。

 第4セットの流れから第5セットファーストゲームをブレークし、後はフィジカルの勝負でフェデラーの反撃を防いでキープ所を逃さなければ、、そんな展開だったはずです。

 しかしフェデラーが「最後まであきらめなかった」という言葉通り、エラーになろうがライジングショットを止めず、常にラインの後方にナダルを立たせて攻め続けた結果、ナダルが守備力を発揮しきれなかったという事でしょう。

 それでも、もっとできたはずとナダルは悔やむのは仕方のない事です。

 

勝者を讃えるナダル

 しかし、スピーチが始まればそこはプロフェッショナルなナダル。

 準優勝プレートを掲げた時に、今回は仕方ない、これが結果だと自分を納得させるように首を何度も縦に振り、観客の声援に応えた。

 「ロジャー、その関係者、おめでとう。凄い試合で、久しぶりの試合とは思えないプレイだった。本当におめでとう」

 「私は、この1か月、ブリスベン、シドニー、そしてここメルボルンでの時間を過ごしましたが、とても楽しい時間でした。どこにいっても素晴らしく、素敵な国です。」

 「今回の出来事は忘れられない出来事になるでしょう。苦しい試合もあり、コンディションを整えるのには苦労しました。しかし、決勝でこのような試合ができて嬉しいです。まぁフェデラーの方が上回ってしまいましたが(笑)」

 「しかし、これからも努力を重ねるのみです。困難はまだまだ待ち受けてそうですがこれからも頑張ります」

 「素晴らしいシーズンを過ごして、また来年ここに戻ってきたいと思います。(笑顔で)こちらのプレートも素晴らしいですが、次はベターなトロフィー(優勝トロフィー)を頂きたいですね」

 「ありがとうございます。チームのみんなも沢山の努力を払ってくれました」

 「家族、友人、応援してくれた方、スポンサーの方々もありがとうございました。そして・・KIAモーターズさんは私のスポンサーでもあるので感謝してます(笑)」

 「次はロジャーのトロフィー授与です(笑)。ありがとうざいました」

 

 節々に悔しさを滲ませながらも各方面に感謝の意を示し、最後はスポンサーを立てましたね。プロフェッショナルな模範ですね。

 

優勝 ロジャーフェデラー スピーチ

 「ありがとう。ラファが素晴らしい言葉を沢山いってくれたので、私もラファにおめでとうといいたいです」

 「二人とも決勝の場で会えるとは思ってなかったでしょう。ましてや4,5か月前では考えられなかった事です。ラファが準優勝できてうれしいです(ここで微妙な空気が・・・)」

 「(言い直すように)テニスはとてもタフなスポーツです。noドローなスポーツです。もしも、ドローな結果があるとしたら、共にその結果を分かち合いたいものです」

 「お聞きの皆さん。私も含み、誰もが頂点を目指し努力します。ラファもそうですし、伝説の選手もそうですが、私もチームに感謝を述べます」

 「ここ半年は今までのテニス生活で違った期間でしたが、チームやその周りの人が支えてくれました。本当にありがとう」

 「そして、ラファのチームも同じように大変な努力を払い支えてくれたに違いありません。ですから、ラファは今後も頑張り続けなければなりません。彼はテニス界に必要とされています」

 「スポンサー、及びロットレーバーさんも本日はありがとう。いてくれるだけで存在感があります。」

 「そして、今日来てくれた観客ありがとう。あなた方の声援でもっと頑張らなければならないと思うようになります。そして、何年もこの雰囲気を続けてます。本当に素晴らしい事です」

 「本当にありがとう。また来年もここでお会いしましょう」

 

 スピーチが終わった後、トロフィーとプレートを持ちながら互いが言葉を何度も交し合っていた姿も感慨深いものがありましたね。

 美談として語られてる「引き分けがあったらお互いで勝利を分かち合いたい」という言葉については、その前に「ラファが準優勝を飾ってハッピー」という言葉に対しての補完としてフェデラーが考えてたスピーチではないかと思います。この言葉がなければ、単なる嫌味と取られてもおかしくないですからね・・・。

 ナダルのようにウイットなジョークを見せるのではなく、言葉のインテリジェンスで盛り上げるという所も面白いスピーチだったかと思います。

 

昨年の怪我の時どんな事を考えて、どのように過ごそうとしたか

 フェデラーは怪我と無縁という言葉も聞かれましたが、決してそんな事はなかったです。ただ重度の怪我にはならない。あるいは、それに近い状況になってもテニスへの情熱から踏ん張って大会に出場してきました。

 この20年近い年月そのようにして簡単ではないテニス人生を送ってきたので、この半年程の離脱に関しては時間的に大したことはないと自分に言い聞かせてリハビリに励んだ模様です。

 それに例えテニスに復帰できなくても、リハビリの努力が報われなくても、その時は家族との時間を大事にできる。どのような未来が待っていても何も心配はいらない。だから最善は尽くす。そう言い聞かせていたという事です。

 それもあって、今回の全豪オープンの1回戦で、

 ・テニスコートに入る際の観客の声援を聞いた時、

 ・マッチポイントを握った時

 ・マッチポイントを取った時

この感動は「3つの重要な要素」として心に刻まれてると言っています。

 フェデラー程の選手でも心の中にネガティブな思いは沢山駆け巡っていたのは容易に想像ができます。それらに対して負けない。あるいは、そういう恐れを認めた上で前に出る気概は失っていませんでした。

 あきらめたら試合終了という、某漫画の有名な言葉がありますが、彼も疲労が顕著に表れた第5ゲーム目のファーストゲームをブレークされた時、かなりの落胆があったでしょうが、それであきらめなかった事が最終的な勝利につながりました。

 

フェデラーの口から語られた錦織選手に関して

 4回戦で当たった錦織戦に関しては、まずは自分の試合の入りの印象の反省点を口にしていました。

 錦織の入りがよいせいか、そこで自分の本来のペースを失ってしまい、体力を使いすぎたといっています。5セット目になってようやく自分のペースに出来たといってます。4セット目まではそれほど出来に満足ではなかったようです。

 そして、気持ちの強さ、及び戦い続ける体力を2週間持続できるかが課題だろうと言っています。その強さを見せつければ2,3年のうちにはチャンスがあるとも。

 

 逆に言うと、あと2,3年程しかチャンスはなく、しかも早いうちに2週間戦い続ける体力を身に着け、メンタルも向上させないと難しいとも取れます。キリオスやズべレフ当りが台頭したら難しいという感じなのでしょうか。

 ただ、今回の全豪で言えば、錦織選手のメンタルは大きく向上が見られました。あの第4セットの挽回の仕方は見事でした。

 フェデラーが言いたいのは、4セット目で挽回できたのなら5セット目に差し切る体力も残さないといけないという事なのでしょう。実際その体力は残っていませんでした。

 あるいは、そういう試合のペース配分の事を指してもいます。フェデラーが錦織戦では体力のペース配分を誤ったと言ってますが、そういう部分をもっとシビアに求めるという事でしょうか。これは、錦織戦終わった時に言及はしてますが、フェデラーの試合ペースは見事と思っていたので、まさかフェデラーがペースを間違えていたなんて思わなかったですからね。

 

熱意を失わないフェデラー

 この決勝が始まる前は「たとえテニスコートに戻れなくなってもこの試合に掛ける」と決意を語ってましたが、セレモニーの際では「また来年もこのコートに戻ってきたい」と意欲を語っていました。

 今回優勝した事により、やり遂げたというよりも、もっと試合をしたいと思わせられたのでしょうか。

 もうすぐ36歳となる中、元々のプレイスタイルもあり、テニスのプレイ強度もテニスへの情熱もまだまだ落ちないと予想されるフェデラーの今後に期待です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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