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週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

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2017全豪オープンテニス 3回戦②

あと一歩の所でフィジカルの差が出たアレクサンダー・ズべレフ

この試合は前述したように、アップダウンの激しい、見てても予想がつきにくく、かつ両者が気迫のこもる攻めを見せたことにより、とても面白い試合になりました。

1セット目の出だしからズべレフペースで、フォアやバックの強打と強烈なサーブが次々とナダルを襲い、1ブレークした後もしばらくはズべレフペースで進む。しかし、徐々にナダルが動きの質を上げていくとともに、ズべレフに運動量を強いるように左右に振るテニスやボディーを使いだす。それでもこのセットはズべレフがそのまま取る。

2セット目は、1セット目取った事により、より前に出るのではなく、ややズべレフがペースを落とす。というよりは、より慎重になってしまった。そこをナダルは見逃さず、ズべレフの打ちにくいコースを次々に狙う。この攻めにズべレフが受け流しきれずイライラしだし、このセットはナダルが取る。

3セット目もナダルペースは変わらなかったものの、途中からそれまで受けに回っていたのを止め、積極的なテニスも戻る。結局タイブレークにもつれこんだこの試合は、共にセットが欲しく攻め気を出していく。その結果、互いに相手のサービスをブレイクする激しいブレイク合戦となり、最後はナダルのフォアがアウトになり、ズべレスが渾身のガッツポーズをもってセットを取る。

4セット目、ズべレフは2セット目とられた後の3セット目の入りは悪かったが、ナダルは全く逆でむしろ吹っ切れたように運動量を全面に押し出すプレーを披露。徐々にズべレフが疲れの色を見せていく。その後も左右上下を使いズべレフを翻弄。ズべレフはサービスエースやフォアのクロスで応戦するのもの、エース級のレシーブをことごとく拾われ、ナダルがこのセットを取る。

5セット目は明らかにフィジカルの差が顕著で、スべレフも時折見せる威力あるショットすらナダルに拾われ、長いラリーを再三強いられる。そうしてるうちにズべレフの足に異常が見られ、椅子に座る事すらできなくなる。最後まであきらめない姿勢を見せたものの、試合途中ネックレスを噛んで痛みをこらえなければならない程の激痛だったと推測される。そんなズべレフを容赦なく左右上下に振りまくり、ズべレフを翻弄し、フルセットの末ナダルが勝利した。

 

以上のような事を記載したが、実力差で言えばズべレフは既にトップ10に肉薄しているといえるテニスをした。

フォアでもバックでもとにかく止まった所から強烈なショットが返ってくる。リターンで160キロを超えるスピードを記録し、デルポトロのフォア並の破壊力を見せていた。

また、サービスも210キロを超える鋭いサーブを左右に打ち分ける事ができる。ただし、そのサービスの成功率がよくない。7割を超えてこないのだ。尚且つ2ndサービスが安定しないのもまだまだ経験不足を感じさせる。ナダルとの試合でも50%を切る成功率であった。

そしてもっとも弱点なのがネットプレイだ。彼のネットプレイは機を見てうまい具合に出ていくネットプレイではなく、ただ漠然と、ポイントが欲しくて前に出る。そしてネットに出た時に強いレシーブが打てない。ことごとく甘いのだ。トップ選手であればあのネットに出てくるのを利用してくるだろう。

 

良い所と悪い所が両面見れたわけだが、ポテンシャルは本当に凄く、これでまだ19歳である。そしてイケメンであるという点も付け加えておこう。身のこなしも絵になるくらいに美しい。それだけに、第5ゲームで痛めたのか披露のせいなのかは定かでないがフィジカルをより強化し、ネットプレイを向上させれば、本当に弱点のない恐ろしい選手になるだろう。

錦織選手にとっては彼が成熟する前に大きな大会でタイトルが欲しいと思わされた試合であった。

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