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2017 NITTO ATPツアーファイナル 試合結果 ナダル棄権を表明

 

 ツアーファイナルが11月12日(日)に開幕しました。

 オープニングセレモニーから青を基調としたコート。O2アリーナは満員となり、華々しいライトアップのセレモニーで今年も開始しました。

 出場者等詳細は以下で記載します。

2017 NITTO ATPファイナルツアー 概要ラウンド 放送予定

 

 

ラウンドロビン

 試合はDAYセッション、NIGHTセッションで時間を分けて行われます。

 DAYセッション 日本時間 23;00開始

 NIGHTセッション 日本時間 29;00(早朝 5;00)開始

 

ベッカーグループ

 12(日)、14(火)、16(木)の1日おきに行われます。

ベッカーグループ
  勝ち 負け セット差 setup setdown
フェデラー 3  0  +4  6  2 
ズべレフ 1  2  0  4  5 
チリッチ 0  3  -2  3  6 
ソック 2  1  0  4  4 

 

サンプラスグループ

 13(月)、15(水)、17(金)の1日おきに行われます。

サンプラスグループ
  勝ち 負け セット差 setup setdown
ナダル 0  1  workover  1  2 
ティエム 1  1  0  3  3 
ディミトロフ 2  0  +3  4  1 
ゴファン 1  1  -1  2  3 
カレーニョブスタ -1  1 2 

 

 

試合結果

1日目

フェデラー 対 ソック

  1st 2nd 3rd result
フェデラー 6 7   2
ソック 4 6(4)   0

 オープニングテーマは昨年のテーマ曲を若干アレンジした曲となりました。

 初出場のソックは緊張した面持ちでコートに立ち、フェデラーはリラックスした表情。

1ST

 序盤からフェデラーが圧力をしかけて早くもブレークを果たすとそのリードを守り切りフェデラーが先取します。

2ND

 ソックがやや持ち直し、回り込んでのフォアを炸裂させるなどして5度のブレークポイントを凌ぎタイブレークに。

 しかし、タイブレークではフェデラーが隙を見せない一方で、ソックはダブルフォルトを犯してしまい、そのままフェデラーがストレート勝利を収めました。

 

 ソックは緊張がどんどんほぐれて本来のプレイを見せていた一方で、フェデラーは早い攻めに拘るもミスも多くストレート勝ちながら1時間31分はフェデラーとしては大分時間を要した試合となりました。

 1日おきの試合となるため体力は大丈夫でしょうが、チリッチ、ズべレフは強力な相手なだけに油断はできません。

 ソックは1戦目が開幕戦でフェデラーという事でプレッシャーがあったと発言しています。それは入場時に客席を見る余裕もない事からもうかがえましたが戦いのうちにどんどん動きが良くなりました。2戦目以降も手こずらせる事ができると期待しています。

 

ズべレフ 対 チリッチ

  1st 2nd 3rd result
ズべレフ 6 3 6 2
チリッチ 4 6 4 1

 

 

1ST

 ズべレフがブレークポイントを握ると得意とはいえないボレーでしっかり沈めて幸先よくブレークスタートとなる。

 チリッチはなんとかキープするも1STサーブの入りが良くなく、ラリーでもズべレフに打ち負ける形でブレークできずに1STセットはズべレフが先取する。

2ND

 緊張がほぐれたかチリッチがストロークでもらしさを見せるようになると、ズべレフがやや守勢の展開に。

 ズべレフは攻め急ぎのミスが目だち、チリッチが先行ブレークすると、度々あるブレークポイントのピンチも凌ぎきり、チリッチがセットを取り返す。

3RD

 チリッチがスライスやロブなどでズべレフに揺さぶりをかけると先行ブレークを奪う。ズべレフは明らかに自分のテニスに苛立ちを見せるようになる。

 チリッチは更にチャンスを迎えるもズべレフがサーブの力でなんとかしのぎ切る。

 第6ゲーム目、チリッチのサービスゲームでズべレフがショットをネットにかけ苛立ちからか恒例のラケット虐待をしてしまう。しかし、ここから粘ってデュースに。更に主審がアウトコールをコレクトで覆したものの、これにチャレンジ成功しブレークポイントを握ると、ズべレフが態勢を崩しながらのロブで前に出てきたチリッチを崩しブレークバックに成功する。

 第10ゲーム、チリッチのサービス。ズべレフはブレークバックしてからはエラー0でしのぎ切ると、ズべレフのバックハンド逆クロスが際どく決まめる。更には長いラリーからダウンザラインに打ち切り、ズべレフが3つのマッチポイントを握ると、最後は前に出てのスマッシュで締めくくり、セットカウント2-1でズべレフが勝利しました。

 

 流れはチリッチにあったように見えましたが、ズべレフの粘りと一度流れを手放した後は反撃できずに終わってしまいましたがかなり拮抗した試合でした。

 逆にズべレフはラケット虐待するまでメンタルで追い込まれながらも、そこからは開き直りで流れを呼び込みました。ズべレフに至ってはラケット虐待は負ける試合ではほぼやってしまっていますし、それがカラーになってる節はあります。

 

2日目

 

ディミトロフ 対 ティエム

  1st 2nd 3rd result
ディミトロフ 6 7 7 1
ティエム 3 5 5 2

1ST 

 やはりファイナルなのか立ち上がりから緊張気味に試合に入る両者。

 しかし、ティエムはフォア精度がまずまずなもののバックハンドが全く決まらずディミトロフにもそこを狙われて大事なポイントを取れないうちにブレークを奪われて1stセットはディミトロフがセットを取ります。

2ND

 ティエムはシーズン前半のようなパワフルなショットが打てず、というより打ち切れない。

 互いにキープを続けて迎えた第12ゲームでディミトロフがダブルフォルトでこのセットを奪われてセットオールとなる。

3RD

 3rdセットは流れが行ったりきたりの展開となる。

 ディミトロフがブレーク先行し、サービンフォーザマッチ。しかしここで慎重に行き過ぎたかブレークバックを許し、ゲーム終了のチャンスを逸してしまう。

 しかし第11ゲームのティエムのサービス。ティエムの攻めが空回りし3つのブレークポイントを握られるとダブルフォルトで大事な終盤のブレークを奪われる。

 第12ゲーム、ディミトロフの2度目のサービンフォーザマッチ。ティエムがバックハンドショットを決め抵抗するも、ディミトロフが左右に振りぬかれながらもストレートにダウンザラインショットを決めマッチポイントを握る。最後はティエムのリターンが大きくアウトショットとなり、ディミトロフがファイナルツアー初出場初勝利を上げました。

 

 ティエムはクレーコート時のようなパワフルなテニスは後半戦から見られず、このファイナルでも打てる所でも強打できない場面が目立ちました。来年以降の課題なのか選手としてこれからずっとこの課題が克服されないかという局面に来ています。

 ディミトロフはチャンスを逃しながらも最後はよいテニスで締めくくれました。ここ一番でメンタルの弱さを見せていたディミトロフもマスターズ優勝で1つ芯が出来て耐えられるようになっている様子が伺えます。バックハンドのフォームは非常に華麗です。

 

ナダル 対 ゴファン

  1st 2nd 3rd result
ナダル 6(5) 7 4 1
ゴファン 7 6(4) 6 2

1ST 

 膝の具合が心配されるナダルは序盤は抑えめに入る。そのせいかサーブにもキレが見られずゴファンにいきなりブレークを奪われる。

 ナダルはいつものベースラインより後ろで構える運動量の使うテニスは膝の状態で無理と判断しかなり前めでリターンするような戦術に変えてくる。

 すると、ナダルのプレッシャーに推されたのかゴファンがリターンをネットにかけてナダルがブレークバックに成功する。

 ここからはナダルに流れが偏りゴファンが苦しくなるもとっさの反応のボレーなどで食らいつくと、強打で押し再びゴファンがブレーク先行する。

 迎えたSFSのゴファンは、しかしダブルフォルトで再びイーブンとなりタイブレークに持ち込まれる。

 タイブレークでは互いにミスがあるなどし5-5となる。ここからゴファンがナダルの緩いリターンをスマッシュしセットポイントを迎えると、そのままゴファンが取り切り1stセットはゴファンが取る。

2ND

 互いに膝の故障がある中、サーブでは明暗が分かれる。

 ナダルは170キロ前半の1stサーブといつもの200キロ近辺の威力がない反面、ゴファンは良いサーブを見せる。

 するとゴファンがナダルばりの大外からのショットを決めるなどし先行ブレークを取る。

 そして迎えたゴファンのサービンフォーザマッチ。しかしナダルも抵抗し、ブレークポイントを握る。すると、1stセットのサービンフォーザセット時と同様にプレッシャーからかダブルフォルトでこのチャンスを逃してしまう。

 第10ゲーム、ナダルのサービスでゴファンに再びマッチポイントが到来するも、ナダルの浅いリターンにゴファンがミスショットしてしまう。更にはナダルのスピンショットでこのピンチを切り抜けタイブレークに。

 更に第12ゲーム、ゴファンが攻め0-40とし3つのマッチポイントを握る。しかしここからナダルの底力が発揮されバックハンドショットが冴え渡り5連続ポイントでこのピンチを防ぎタイブレークへ。

 タイブレークはナダルが先にミスをするも、ゴファンもダブルフォルトを喫するなどピリっとしない。すると、ナダルがゴファンの横を抜くショットを決めるなどしこのタイブレークを制しセットオールとなる。

3RD

 フルセットに持ち込んだものの満身創痍ぶりが見えるナダル。

 序盤でゴファンがブレークすると、ナダルは表情をゆがめる程に痛い様子を見せる。

 するとゴファンは難なく2ブレークし勝負を決めにかかる。しかしナダルも闘志だけは消えずに維持で1つブレークを返し、その後も必死のキープを見せる。

 迎えた第10ゲーム、ゴファンの3度目のサービンフォーザマッチ。ゴファンはこの試合5度目のマッチポイントを握ると、これを取り切りようやく長い試合に終止符が打たれました。

 

 ナダルは明らかに膝の状態が悪く、この試合中でも次の試合の棄権は想像できましたが、正式に次の試合からの棄権を発表しました。これによりカレーニョブスタが2戦目以降ファイナルの舞台に立つことになります。

 一方のゴファンも膝の負傷が完全回復とはいっていない様子でしたがサーブの威力があり何とかギリギリ試合を物にできた印象で次戦以降はまだ様子を見る必要がありそうです。

 

3日目

チリッチ 対 ソック

  1st 2nd 3rd result
チリッチ 7 2 6(4) 1
ソック 5 6 7 2

 互いに流れがいく試合となります。

 ソックも第2戦という事もあり動きが良くラリーでは粘りを見せるものの、チリッチが1stセットを差し切り1セットアップします。

 しかし、2ndセットはチリッチのリターン精度とサーブ精度が共におち、ソックが立て続けにブレークしてファイナルセットに。

 ファイナルセットは逆転に次ぐ逆転となるも、最後はチリッチのミスの多さでソックが競り勝った形となりました。

 

 

フェデラー 対 ズべレフ

  1st 2nd 3rd result
フェデラー 7 5 6 2
ズべレフ 6(6) 7 1 1

 今年は重要な局面で何度か対戦のあった両者。

 芝コートのハレでは決勝。ミスの少ないテニスを披露したズべレフでしたが、それを凌駕する程圧倒的なパフォーマンスを見せたフェデラーには手も足も出ず、ズべレフをネット際に転げさせるパフォーマンスで圧勝しました。

 しかし、モントリオールのロジャーズカップの決勝では腰に不安を抱えたとは言えフェデラーに何もさせずに今度はズべレフが圧勝しました。

 

1ST 

 やや硬い立ち上がりと、双方のサービスゲームが無風状態となり淡々とゲームが進んでいく。

 セット後半になると長いラリーの応酬となりズべレフがやや不利になるも、ズべレフもしっかりついていき互いに主導権を渡さない展開でタイブレークへ。

 タイブレークは序盤にズべレフが2つのミニブレークを作るもこれをフェデラーに返される。その後6-6でも勝負はつかず迎えたフェデラーの7-6カウントからフェデラーのスライス攻めにズべレフが対応できずにフェデラーが1stセットを先取する。

2ND 

 1stセットで長いラリーを取る作戦もフェデラーにかなり走らされた格好のズべレフ。フェデラーは1stセット同様にスライスでズべレフのミスを誘うといきなりのブレーク奪取に成功する。

 第4ゲーム、フェデラーのサービス。ズべレフはフェデラーのスライスからのロブやボレーなどの揺さぶりに対抗していくと、デュースからのロブの対応、更にはフェデラーの上を抜くショットを決め渾身のガッツポーズと共にブレークバックに成功する。

 迎えた12ゲーム、フェデラーのサービス。ズべレフにことごとくリターンを拾われ、かつ大きく打ち上げてしまい3つのセットポイントを握られる。すると、互いのクロスの打ち合いからズべレフが鋭いリターンを返すとフェデラーのフォアクロスがアウトとなり、ズべレフがセットを取り返しセットオールとなる。

 スタッツは互角の数字を示し、ややズべレフに流れがきているのを感じるセットとなる。

3RD

 第1ゲームをズべレフが40-30のキープ。

 第2ゲームはフェデラーが早いテニスで難なくキープ。

 すると第3ゲーム、ズべレフの打ち上げたリターンがわずかにアウトとなり2つのブレークポイントを握られると、ズべレフのクロスがサイドアウトとなり、フェデラーがホメアツの叫び声と共に先行ブレークを握る。

 第4ゲームは簡単にフェデラーがキープすると、第5ゲームのズべレフは40-0とするもそこから強打をネットに立て続けにかけ、更にはチャンスリターンをアウトにしてしまいブレークポイントを握られる。すると、厳しいリターンをネットにかけ2ブレークダウンとなる。ズべレフはラケットを強く噛み悔しさを表す。

 流れは完全にフェデラーへと移り、第7ゲームのズべレフのサービス。ズべレフのリターン精度が明らかに落ち、ポイントを先行しても追いつかれる展開。デュース後、なんでもないリターンをバックハンドでネットにかけフェデラーにマッチポイント。すると最後は2ndサーブをネットにかけダブルフォルトでこの試合を締めくくりました。

 

 第2セットを取った時にはどうなるかわからない展開だったものの、3rdセットでは明らかにズべレフには疲れが見てとれ、普段のラケットを投げつける元気もなく敗れました。しかし、まだトーナメント進出の可能性は残り、3戦目のソック戦で勝負が決まります。

 フェデラーは序盤はやや落ち着いた立ち上がりながらもサービスゲームではほぼ優位に試合を進めており、第2セットでサーブ精度が落ちたものの、ファイナルセットは立て直しました。序盤のスライス攻めでは自身よりズべレフを走らせており、フルセットとは言えそれほど消耗もせずにトーナメント進出となりました。

 

4日目

ディミトロフ 対 ゴファン

  1st 2nd 3rd result
ディミトロフ 6 6   2
ゴファン 0 2   0

 デイセッションはヤングガンズの選手同士の戦いに。

 ディミトロフは動きも良く粘り強いリターンでゴファンを翻弄する。

 ゴファンは足の影響が良くないのか鋭いリターンには追う事ができず、1stセットは6ゲーム連取でベーグルでディミトロフが取ります。

 2ndセットになっても流れはかわらず、ディミトロフがいきなりブレークし、そのままストレートでディミトロフが勝利しました。

 ゴファンは棄権の可能性もあり、カレーニョブスタに次いでデルポトロの代わりに補欠に入っているクエリーに出場のチャンスがあるかもしれません。

 逆にディミトロフは2連勝を飾り準決勝進出を確定させました。

 

ティエム 対 カレーニョブスタ

  1st 2nd 3rd result
ティエム        
カレーニョブスタ        

 ハードコートになってから本来の調子を失い、思い切りもうまく表現できていないティエムに、ファイナル補欠ながら2試合を戦う事になったカレーニョブスタ。彼の晴れ舞台の2試合はどのような内容になるのかは期待している所です。

 

 

 

 

2017 NITTO ATPファイナルツアー 概要ラウンド 放送予定

 2017年もATPツアー残す所1戦となりました。ツアーファイナルです。

 昨年まではバークレイがメインスポンサーでしたが、プレミアリーグのスポンサーも下り、今年からはNITTOがメインスポンサーとなっております。

 

 

ファイナルツアー参加者一覧

 

  順位 ポイント 試合数 優勝 準優 勝ち 負け GS勝
ナダル 1 10645 17 6 4 67 10 23
フェデラー 2 9005 11 7 1 49 4 18
Aズべレフ 3 4410 24 5 1 53 19 6
ティエム 4 3815 26 1 2 46 25 14
チリッチ 5 3805 20 1 2 42 19 13
ディミトロフ 6 3650 22 4 1 44 19 11
ゴファン 8 2975 24 2 2 50 22 9
ソック 9 2765 24 3 0 34 18 3
*カレーニョブスタ 10 1015 23 1 1 35 22 11
*デルポトロ 11 1015 18 1 1 38 16 8

 

 今年のファイナルツアー参加可能性のある選手の一覧です。可能性と書いたのは、ナダルやフェデラーに辞退の可能性があるためです。正式に発表があるのは金曜日となります。

 昨年と大分様変わりし、去年も出場していた選手はティエム、チリッチ、予備からの参加したゴファンの3人だけとなりました。ズべレフ、ディミトロフ、ソックの3選手は初出場となります。

 

過去2年のファイナルツアー参加状況

2016年

 

  順位 ポイント
マレー 1 10910
ジョコビッチ 2 10780
ワウリンカ 3 5050
ラオニッチ 4 5115
錦織 5 4705
モンフィス 6 3650
チリッチ 7 3425
ティエム 8 3215

 昨年は錦織選手が3年連続出場と常連化しました。

 また、フェデラー、ナダルが欠場し、ティエム、モンフィスら新しい顔が入ったファイナルでした。

 ポイントのボーダーが今年より大分高いですがこれでも例年よりは低いボーダーでした。

 

2015年

 

  順位 ポイント
ジョコビッチ 1 15085
マレー 2 8745
フェデラー 3 7265
ワウリンカ 4 6465
ナダル 5 4630
ベルディヒ 6 4620
フェレール 7 4305
錦織 8 4035

 2年前はビック4にワウリンカという常連にベルディヒ、フェレール、錦織が挑戦するような図式でした。しかし、ポイントを見るとわかる通り、ボーダーギリギリの錦織ですら4000ポイント以上を獲得しております。今年4位のティエムより上ですが、それだけ上位争いが激しかった事を物語ります。

 ちなみに9位はガスケ選手で2800ポイント余りでした。8位と9位にかなりのポイント差がありました。

 

 こうしてみてみると、今年はボーダーラインが例年以上に低いだけでなく、フェデラー、ナダル以外のトップ選手がポイントを獲得していない事がわかります。4位のティエムで4000ポイントに届いていませんし、3位のズべレフも本来なら6,7位当りのポイントです。

 今年は10~30位当りのポイント格差が少なく、来年以降はランキングの上下動が激しく起こる事を意味します。

 

出場選手概要

 

ラファエル・ナダル

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 今年完全復活を遂げたナダル。特にクレイコートでは1敗しかせず、相手の心をへし折る圧倒的なパフォーマンスを披露しました。

 そしてハードコートでも好調は続き、全米オープンでの優勝、北京ではデルポトロを寄せ付けないテニスを披露し、年間1位の座も獲得が決定しています。

 しかし、パリオープンでは痛めていた膝の慢性疲労がたたり途中棄権。ファイナルツアーも出たい意思は表明しているものの参加を断言できないとの事です。果たして回復具合はどれ程のものとなるでしょうか。

 

ロジャー・フェデラー

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 ロジャー・フェデラーも見事復活しました。大会を絞りベストのパフォーマンスを出す事に集中しており、11試合の出場で優勝7回に準優勝1回、勝ち数49に対して負け数が4、そして1つ欠場しているグランドスラムですがそれでも18勝2敗と圧倒的なパフォーマンスです。レジェントでありながらもまだまだやれる所を見せつけています。

 

アレクサンダー・ズべレフ

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 昨年、ワウリンカを下しツアー初優勝を果たし今年のブレークが期待されていましたが、その期待通り見事に開花しました。

 クレーコートのマスターズではジョコビッチを、ハードコートのマスターズではフェデラーを完勝で下し文句なしのマスターズ2勝を含む5勝を挙げ堂々のファイナルツアー出場となりました。

 新コーチとしてフェレーロを迎え試合展開もコントロールするうまさも加わった反面、まだまだメンタルコントロールがうまくいかず、全米以降の大会はあまり良い結果を見せていません。

 そしてグランドスラムは全大会に出場しているにもかかわらずわずか6勝にとどまっています。今回のファイナル出場者の中では2番目に少なくトップ3としてはこの成績は指摘される部分でしょう。

 しかし、それだけにこの大会でしっかりと結果を残したいと思っているはずです。それに向けてNEXTGENファイナルを欠場し、しっかり準備中との事です。

 

ドミニク・ティエム

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 昨年数多くの大会をドサ周りポイントを重ねてファイナルに進出しました。

 今シーズンもクレーコートではパワフルなテニスでナダルに唯一のクレーシーズンの黒星を付けるなど活躍し、早い段階でファイナル有力候補となりました。

 しかし、グラスコート、ハードコートシーズンでは全く冴えませんでした。

 グランドスラムでは4大会で14勝とまずまずの成績でトップ3の成績とは言え、後半戦で稼いだポイントは1000にも満たず、昨年に引き続く課題が残りました。

 今回のファイナルは初出場選手が多く、選手の格的にもトーナメント進出が期待される所ですが、どうなるでしょうか。

 

マリン・チリッチ

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 シーズン序盤は早期敗退を繰り返し苦しいシーズンになると思われました。

 しかし、ローランギャロスでは好パフォーマンスを見せ、ウインブルドンでは決勝に進出しました。以降はどの大会でも優勝はないもののコンスタントにSF進出でポイントを稼ぎ、危なげなくファイナルの椅子を手にしました。

 面子的にもラウンドロビン突破は有力と見られますが、どうなるでしょうか。

 

グリゴール・ディミトロフ

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 今年のディミトロフは出入りが激しかったですが、最終的には良い形で終わりそうな気配です。

 年初はブリスベンで錦織に逆転勝ちの優勝を皮切りに3大会優勝。全豪でもSFに進出しナダルとフルセットの死闘を演じました。

 しかし、クレーコートシーズンに入るととたに勢いに急ブレークがかかり全く勝てなくなりました。

 転機はアメリカのハードコートシーズンのマスターズ優勝です。ここからはまた本来のディミトロフの姿に戻り、それなりの成績を収めるようになり、ファイナル出場を危なげなく決めました。

 恵まれた体躯とバックハンドの美しさ、バランスの良いビジュアルとスター性はあるだけにこの大会の優勝で更に自信を深めたい所です。

 

ダヴィド・ゴファン

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 やや華奢な部類に入るゴファンはとりけハードコートでは力強いパフォーマンスを披露し、それまで勝った事のないジョコビッチを破りました。しかし、次戦のナダル戦では世紀のオーバールールで崩れ、更にはローランギャロスでは防水シートに足を取られグラスシーズンを棒に振る大怪我をしてしまいました。

 不運の連続もあり、またアメリカシーズンは怪我の回復が万全ではなく、ファイナル進出は厳しいと思われたものの、アジアシーズンに入ると楽天オープンを含む2大会で連続優勝し、他の候補者がポイントを伸ばせないのを尻目に一気に圏内になだれ込み、そのままファイナル出場を決めました。

 最後は展開的な幸運に恵まれてのファイナル出場という事もあり、1年を通すと、幸不幸がイーブンだった印象です。

 

ジャック・ソック

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 ソックのファイナル出場はまず予想できる事ではありませんでした。

 シーズン序盤はデルレイビーチで優勝し、更に錦織を破りインディアンウエールズマスターズSFに進出、次のマイアミでもQF進出するなど良い出足を見せました。

 しかし、その後の大会では見せ場はほとんど訪れず、グランドスラムでは4大会出場でわずか3勝と、ファイナル補欠者を含めてもダントツに低い成績でした。

 ハード、グラスコートでは全く活躍できず、アメリカハードシーズンではシティーオープンでSF進出するものの、全米、アジアシーズンもほとんど成績を残せず、序盤に稼いだポイントからの上澄みがなくパリマスターズを迎えました。

 パリマスターズには優勝条件にして17名に逆転のチャンスがあるという団子状態の中でも下から2番目の選手であり、他の選手の結果も良く作用する必要がありましたが、見事に作用し、かつ優勝をさらって奇跡の大逆転でファイナル進出を射止めました。

 前述したようにグランドスラム3勝、優勝もデルレイビーチのATP250の1つだけとファイナルに進出する選手としては非常に物足りないものの、権利を獲得した以上は過程は重要でなく、この場で結果を残す事に意味があります。

 

(補欠)パブロ・カレーニョブスタ

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 カレーニョブスタはシーズン序盤からなかなかの成績を収めてシーズンをスタートします。南米のクレーコート3大会連続でSF進出、インディアンウエールズSF進出、更には欧州クレーコートシーズンでは、エストリルで優勝、ローランギャロスでもラオニッチとの死闘を制しQF進出。しかし、このQFでのナダル戦で脇腹を痛めてグラスシーズンを棒に振ります。

 奇しくもゴファンと同じ離脱期間となったものの、ゴファンよりも怪我が順調に回復し、全米ではSF進出でファイナル進出にかなり前進したかに見えました。

 しかしここからの5大会でわずか1勝しかできず、全米からポイントをほとんど伸ばす事が出来ず、他の候補者も勝てずにボーダーラインが低く推移したのにもかかわらず、ファイナル出場を逃してしまいました。

 本人にとっては後から振り返ると非常に悔しい出来事として残る今シーズンになりましたが、トップ10で年内を終える事も決定しており、実りある1年になった事は間違いありません。

 しかし、それだけに上位勢が復活する来年に同じレベルでポイントをディフェンドできるかどうか、かなり難しい挑戦が待っています。

 全体的に見れば素晴らしいシーズン

(補欠)ファン・マルティン・デルポトロ

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 今シーズンのデルポトロはあまり好調とは言えない出だしでした。体が重そうでフォアを狙い通りに打てない試合が続き、厳しいシーズンとなるかに思えました。

 しかし、アメリカシーズンから徐々に本来のフォアを含めたテニスを披露するようになると、全米ではフェデラーを破りナダルにも正面から対抗するなどしSF進出の成果を上げると、アジアシーズンでも安定した成績を収め、インドアハードシーズンではストックホルムオープンで優勝し、一気にファイナルボーダー付近まで上がってきました。

 勢いと周りの候補者が続々と脱落し、あと1勝という所まで来ましたが、パリマスターズではQFのイズナー戦で敗れてファイナル出場の道及び補欠での出場もほぼ絶望な状況となりました。

 とは言え、怪我に泣かされたデルポトロは久々にシーズンを通してツアーに参加できました。本人には一番それが重要視されるのではないでしょうか。

 試合を見るとわかる通り、好調のナダルやフェデラーにもしっかり対応できるテニスと恐さがある所を十分に見せており、軽くひねられる若手に比べても可能性を感じるデルポトロは来年も活躍が期待されます。

 

ラウンドロビン

 怪我が心配されたナダルも参加が決定し、ラウンドロビンの組合せが発表されました。

ベッカーグループ
  勝ち 負け セット差 setup setdown
フェデラー          
ズべレフ          
チリッチ          
ソック          

 

サンプラスグループ
  勝ち 負け セット差 setup setdown
ナダル          
ティエム          
ディミトロフ          
ゴファン          

 

 

トーナメント

 決勝トーナメントはラウンドロビン各終了の翌日から開始されます。

 

開催都市

 開催国:イングランド

 開催都市:ロンドン

 サーフェス:インドアハード(ブルーコート)

 開催期間:11月12日~19日

 

 

放送予定

GAORAスポーツ

 

 ラウンドロビン、トーナメント、及びセレモニーを全完全生中継で放映予定です。

 

スポーツナビ

 ネット放送のスポーツナビはファイナルの試合を全試合生放送予定です。

 

 

NHK(BS)

 ラウンドロビン、トーナメントをセレクトして放送予定です。

 

試合結果

 2017 NITTO ATPツアーファイナル 試合結果 -

 

 

2017 11月1週 男子テニスランキング ファイナル出場者決定

 通常のATPツアーはパリマスターズで終了し、後は上位8人によるファイナルだけを残すのみとなりました。

 

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 パリマスターズとファイナルの失効でかなりの順位変動がありました。

 

アレクサンダー・ズべレフ トップ3に

 アレクサンダー・ズべレフがついにランキング3位に上りました。まだ20歳6か月という若さを考えると、今後どのように成長していくのが恐ろしい・・・と、いいたい所ですが、全米以降はあまり良い内容のテニスができておらず下降線をたどっているにもかかわらず上位勢がポイントを伸ばせずの共倒れの末での3位に繰り上がったという印象しか持たれない状況です。

 ファイナルに向けて集中するため、NEXTGEN大会も辞退しているものの、果たして力を発揮できるのかはかなりの未知数です。来年は上位も復活してくるはずですので、その上でトップ10維持できれば実力がついてきたと証明する事ができるでしょう。

 

ティエムが トップ4に

 ティエムも自己最高を2つ更新するトップ4入りを果たしました。

 しかし、ズべレフと同じく周りがポイントを伸ばせなかった事による棚ぼた感が満載です。かつズべレフと違いティエムは全米ハードコートシーズンに入り全くいい所がありません。クレイコートのポイントからの上乗せがごくわずかにとどまっており、来年の課題と言えそうです。

 ファイナルは去年の経験があるだけに、初出場の多い今大会では精神的には楽かもしれません。

 

ディミトロフ 自己新を更新する6位に

 ディミトロフが自己最高の8位を2ランク更新する6位にランクアップしました。上記2名に比べれば、ハードシーズンはマスターズも優勝し、その他の大会もそれなりの成績を残しております。それでもジョコビッチ、マレーが健在であればここまで早くトップ6に入る事もなかったでしょう。真価を発揮するのは来年以降となります。

 

ゴファン 自己新更新の8位に

 ゴファンも自己新を更新し、ついに1桁の8位にランク上昇しました。

 アジアシーズンで好成績を収めてパリでは疲労から力を発揮できませんでしたが、ローランギャロスでの大怪我を考えればよく復活してファイナルに残ったと言えるでしょう。

 

ジャック・ソックが世紀の大逆転で一気に9位へ

 ソックがパリマスターズの優勝により多くの物を手にしました。

 自己新を大幅に更新する1桁の9位へのランクアップ、マスターズの優勝の栄冠、そしてファイナル出場の切符です。パリ開幕時には予想に名前が入るのも難しかったソックがまさかの大外捲りにより本人も棒立ちして唖然とする驚きを提供しています。

 パリ決勝のファイナルセットはスーパーパスショットを連発したように、勢いのままにファイナルでも旋風を巻き起こす事を期待したいです。

 

デルポトロ、トップ10返り咲きに後1歩

 パリではかなりファイナル進出に近づいたにもかかわらず後1歩届きませんでした。

 また、ランキングもトップ10にあと1つ届かずの11位ですが、それでも来年以降のトップ10返り咲きは目前です。

 テニスの内容はどんどんよくなり、全米や他の大会でも発揮されてるようにトップ選手と対等に渡り合える数少ない選手です。そのフォアをもって来年は今年以上の好成績を期待したい所です。

 

マレー 大失効でトップ10圏外に

 先週まで3位だったマレーがマスターズ優勝、ファイナル完全優勝の2500ポイントを失い、一気に13ランクダウンの16位に降格しました。来年以降の復活はあるのでしょうか・・。

 

錦織 22位にランクダウン

 怪我で離脱している錦織は22位にランクダウンです。現状で激しいトレーニングを出来る状態にはなっておらず、来シーズンも序盤は怪我の様子を見ながらの始動となりそうです。

 3月のアメリカシーズンまでに万全になっていれば御の字かもしれませんが、どうなるでしょうか。

 

クライノビッチ 超飛び級で一気に33位へ

 今シーズンATPツアーでわずか2戦しかしていなかったクライノビッチはパリマスターズの決勝進出で600ポイントを獲得し、77位から一気に44位ランクアップの33位まで上り詰めました。自身記録も更新し、来年ATPツアーでどの大会でもストレートイン可能な位置まで上がりました。本人にとっても来年が勝負となるでしょう。

 

杉田 40位でシーズン終了

 杉田選手はパリで旋風を巻き起こしたクライノビッチに初戦で完敗し、40位でシーズンを終了しました。

 後半の勢いを考えればもっと上に行く可能性もありましたが、やや落ち着いたという印象でしょうか。

 それでもシーズン開始時を考えればATPツアー常連プレイヤーとしての地位を確立し、日本人初のグラスコート優勝も果たしました。

 本人はまだまだ課題があると前を向いており、まだ上昇する気配はあります。

 来年は今年あげたポイントのディフェンドがかなり大変になりますが、40位台を常にキープできるかどうかにかかってくるでしょう。

 全豪シードはブリスベン当りで好成績が必要で難しいですが、全仏のシードを取れるかの挑戦になるでしょう。

 

 今年はトップ不動と言われた選手が相次いで怪我で長期離脱をし、ファイナルツアーの面子もそれがゆえに様変わりしました。

 来年はそれらの上位のうち何人が復活するか?あるいはズべレフが更に強さを盤石にするか、シャポバロフらの台頭が見られるかが注目されるシーズンとなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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