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2017年9月2週 男子テニスランキング ズべレフ4位、カレーノブスタトップ10入り

  2017年グランドスラムが全て終了し、現時点での男子シングルスのランキングです。今回は上位勢が総崩れしたのもあって大きな変動がありました。

 


 


 

テニス男子プレイヤーランキング
2017/9/11
RANK NAME ポイント 変動
アップ ダウン
1 ナダル 9465    
2 フェデラー 7505 1  
3 マレー 6790   1
4 A・ズべレフ 4470 2  
5 チリッチ 4155 2  
6 ジョコビッチ 4125   1
7 ティエム 4030 1  
8 ワウリンカ 3690   4
9 ディミトロフ 3575    
10 カレーノブスタ 2855 9  
11 ラオニッチ 2825    
12 ゴファン 2695 2  
13 バウティスタ 2525    
14 錦織 圭 2475   4
15 アンダーソン 2470 17  
16 クエリー 2445 5  
17 イズナー 2425   2
18 ツォンガ 2375   6
19 ベルディヒ 2355   1
20 キリオス 2245   3
21 ソック 2175   5
22 ブイユ 2030   2
23 ミュラー 1920    
24 デルポトロ 1820 4  
25 ラモスビノラス 1815   1
26 フェレール 1615   1
27 M・ズべレフ 1594    
28 シュワルツマン 1585 5  
29 フォニーニ 1545   3
30 ガスケ 1390    
31 マナリノ 1335 3  
32 カチャノフ 1330   3
42 杉田 1082 2  

 

ズべレフ4位躍進、チリッチ自己最高位の5位、カレーノブスタトップ10入り

 上位8位までは獲得ポイントというよりは失効ポイントによる変動が大きい結果となりました

 QF進出にとどまったフェデラーはマレーが欠場による失効のため2位に返り咲きました。ナダル、フェデラーの1、2位という成績を2017年にお目に掛けると思った人はまずいなかった事でしょう。

 またズべレフは全米で2回戦敗退にもかかわらず、ワウリンカ、ジョコビッチの不参加により自動的に自己最高の4位を更新しました。この更新の仕方に本人はさほどの喜びも感じていない様子です。

 チリッチは怪我開けて苦しみましたがズべレフ同様、上位の失効によりこちらも自己最高を1ランク更新する5位となり、トップ5の仲間入りを果たしています。

 欠場したジョコビッチは6位へ、優勝のディフェンドを失ったワウリンカは8位に後退しました。

 そしてトップ10では何といっても、カレーノブスタの初トップ10入りでしょう。グラスシーズンを怪我の休養に当て、ハードコート開始数大会は体調も上がっていませんでしたが、全米オープンではドロー運と冷静な試合運びで初のSF進出し720ポイントを加点させて一気にトップ10に入りいました。ATPファイナルツアーも現実的に狙える位置まで持ってきています。

 

アンダーソンがトップ15に復活。デルポトロもシードの足掛かりを確保

 トップ30を見ると、F進出のアンダーソンが1200ポイントを加えて錦織選手とわずか5ポイント差の15位まで浮上してきました。ハードコートシーズンは好調なだけに一気にファイナル進出も見えてきています。

 その錦織選手はディフェンドポイント720が減算され、14位までランクを下げました。

 グランドスラム2大会連続で好成績を収めたクエリー選手が自己最高を更新する16位となり、マスターズのシード権確保の位置まで上がってきました。アンダーソン選手同様ファイナルを争う選手となります。

 SF進出のデルポトロ選手は昨年もQFまで進出しているため、4ランクアップに留まっています。

 同じアルゼンチン出身選手のシュワルツマンは得意とは言えない全米ハードコートで結果を残し、初のトップ30入りの28位までランクを上昇させました。

 また、日本人では杉田選手は全米2回戦進出のポイントにより自己最高を更新する42位までランクを上昇させました。後半に向けてチャレンジャーの失効をATPツアーでどのように挽回、及び上乗せができるか正念場となります。

 

 トップ30圏外では、QFに進出したルブレフ選手が自己最高を更新する37位までランクアップし、予選から4回戦まで勝ち上がったカナダのシャポバロフ選手も51位までアップしました。1か月前までは200位近くの選手が大躍進しています。

 

ATPファイナルレースに異変

ATPファイナルレース
RANK NAME 現在
5 ディミトロフ 3105
6 チリッチ 2995
7 カレーノブスタ 2595
8 クエリー 2435
9 アンダーソン 2335
10 マレー 2290
11 ゴファン 2080
12 ベルディヒ 2005
13 バウティスタ 1915

 ハードコートシーズンも全米が終わり、残り大会はマスターズ2大会と残り数大会と大分絞られてきました。

 全米オープンでもトップランク外からの優勝者が出ませんでしたので、今年のATPファイナルは純粋に上位8位までに出場権が与えられる事が決定しました。

 

 カレーノブスタが一気にファイナル争いの渦中になだれ込み、大外からアンダーソンが一気にボーダー付近まで上がってきました。怪我明けのゴファンも4回戦進出の180ポイントを加えて争いに踏みとどまりました。

 現在のボーダーラインの2435ポイントを考えると、3000ポイントあればファイナル進出の権利がありそうな様相です

 マスターズ2大会連続で結果を残せば今回のアンダーソン選手同様に大外からのまくりも十分考えられるボーダーラインとなりそうです。

 

 今後も全く余談を許しませんが、大外からまくりそうな選手も見当たらないため、可能性があるのはバウティスタ選手までの選手となりそうです。

 この中でカレーノブスタは本当に今後も成績を残せるかにまだ不安があり、クエリーやアンダーソンが争いの本命に躍り出た感があります。

 現時点ではゴファン選手の調子が戻るには時間を要する気配を見せており、この中で一番低いポイントのバウティスタ選手もあるいはという所を見せます。

 

全米SF進出者4人の男子テニスランキングポイント推移

  全米オープンテニスも残す所準決勝、決勝の3試合のみとなりました。ナダル、デルポトロ、カレーノブスタ、アンダーソンが勝ち上がっています。ここまで多くの波乱があり、ボトムハーフはまさかの展開を見せています。

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 そんな中、彼らが今回の躍進でランキングにどのような影響が出るのかについて。

 現状考えられるポイント推移は以下の8パターンになります。 

 

 ①ナダル優勝 カレーノブスタ準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 9465
カレーノブスタ 10 3335
アンダーソン 22 1990
デルポトロ 24 1820

 

 ②カレーノブスタ優勝 ナダル準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8665
カレーノブスタ 6 4135
アンダーソン 22 1990
デルポトロ 24 1820

 

 ③ナダル優勝 アンダーソン準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 9465
カレーノブスタ 10 2855
アンダーソン 15 2470
デルポトロ 24 1820

 

 ④アンダーソン優勝 ナダル準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8665
アンダーソン 10 3270
カレーノブスタ 11 2855
デルポトロ 24 1820

 

 ⑤デルポトロ優勝 カレーノブスタ準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8185
カレーノブスタ 10 3335
デルポトロ 11 3100
アンダーソン 23 1990

 

 ⑥カレーノブスタ優勝 デルポトロ準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8185
カレーノブスタ 6 4135
デルポトロ 19 2300
アンダーソン 23 1990

 

 ⑦デルポトロ優勝 アンダーソン準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8185
デルポトロ 10 3100
カレーノブスタ 11 2855
アンダーソン 14 2470

 

 ⑧アンダーソン優勝 デルポトロ準優勝

  順位 ポイント
ナダル 1 8185
アンダーソン 10 3270
カレーノブスタ 11 2855
デルポトロ 19 2300

 

 上記のような推移をたどります。

 ナダル選手の1位は確定しており、他の選手の推移となりますが、特にカレーノブスタ選手の躍進が顕著になります

 カレーノブスタはSFに敗れても11位に大幅ランクアップが確定しており、デルポトロやアンダーソンが優勝しないかぎり初のトップ10入りとなります。更に優勝した場合は一気に強豪を抜き去り6位までランクアップします。ここまで行くとトップ選手として扱われる事になります。

 アンダーソン選手は優勝すると無条件でトップ10返り咲きとなります。準優勝でもトップ15に入り十分躍進しますが、SF敗退止まりですとさほどランキングは上昇しない事になります。

 デルポトロ選手もアンダーソン選手と似たような傾向ですが、カレーノブスタが決勝に上がって来た場合は優勝しても11位止まりとなります。アンダーソンが決勝に上がってきての優勝の場合に限りトップ10返り咲きとなります

 

 こうしてポイントを追うとわかるのですが、カレーノブスタ選手が上がってくる事を完全にアウトサイダーとして扱うのは誤りがあるという事がわかります。テニスのプレイぶりに派手さはないですが、気迫と粘り強さはトッププレイヤーに間違いなく近づいています。尚且つ怪我で芝シーズンをスキップしたにもかかわらずこの活躍はもっと賞賛されてしかるべきです。

 とは言え、ここまでの勝ち上がりを見て彼がイマイチ評価されていないのは致し方ない所もあります。

 

予選勝ち上がり内容

カレーノブスタ

 前述した評価されない要因としては、1回戦から4人連続で予選勝者との対決が続いたという事です。これは史上初との事です。しかしこれは彼に原因があるわけでなく、予選勝者の奮闘、及びシード選手の不甲斐なさを責めるべきでしょう。4回戦で当たったシャポバロフは間違いなく勢いに乗っており倒すのは簡単な相手ではありませんでした。実際に際どい勝負をものにしています。

 ドロー的には結果的に最も楽に勝ち上がった印象を見せるカレーノブスタですが、スイッチのONOFFの出し入れが見事で、タイブレークになるとビックサーバー化する当りに勝負所をわきまえていました。

 準決勝の相手はこれまでに対戦した相手よりもサーブが桁違いに強い選手であり、彼の粘り強さがどう発揮されるかは興味深い所ではあります。

 

アンダーソン

 アンダーソン選手も結果的に比較的楽に勝ち上がって来た印象を与えます。当初の予定では3回戦が最も大きな山場を迎えるという見方が強かったです。ハードコートに入って数度対戦し苦杯を舐めている成長株のアレクサンダー・ズべレフとの対戦が避けられないはずでした。しかしチョリッチが上がってきて、アンダーソンにとってはかなり与しやすい戦いとなり無難に勝利し、4回戦はシードが2回戦までに総落ちし、上がって来たロレンツィにストレート勝ち、QFは地元生き残りのクエリー選手との激闘になりましたが、地力で勝ったという印象の勝ち上がりを見せました。

 

ナダル

 ナダル選手の勝ち上がりですが、実はボトムハーフ2人よりも容易に勝ち上がって来た印象です。調子の上がらない序盤戦は苦戦しました。3回戦はガスケ選手がシード落ちしましたが勢いのあるメイヤー選手にやや苦戦しました。しかし、4回戦もシードが総落ちし、上がって来たドルゴポロフにたやすく勝利し、QFも本命と目されたディミトロフを下したルブレフに格の違いを見せつける完勝です。

 こう見てもわかる通り、ナダル選手はまだシード選手と1回も戦っていません。ナダル選手が上がって来た事でその事に触れられる事はないのですが、かなりの楽ドローで上がって来たのは否めないというのはこの事からも言えるでしょう

 

デルポトロ

 SF進出者4人の中で段違いにタフドローを味わったのは間違いなくデルポトロ選手です。当初からこのブロックは激戦区でした。好調のバウティスタと3回戦と早い段階で対決し、4回戦では若手気鋭のティエム、そしてQFではフェデラーとの対戦が予想されましたが、それらがすべて実現しました。つまりは、3回戦からすべてシード選手と当たっています。デルポトロのグループのみ上位勢が実力を持って上がって来たわけです。その上で、ティエム戦での激闘とフェデラー戦は間違いなく消耗戦でした。彼の場合は大会中に軽い病気にもなってしまいましたが、それでも勝ち上がってきました。ストーリー性的にも最もドラマチックです

 

 このような勝ち上がりを見ると、感情移入としてはデルポトロの優勝に多くのファンの心が動くのは自然と感じます。しかし、体調面で考えればナダルが盤石性を増してきており、そこにまた一つのドラマがあるとも感じます。ナダルのルブレフに対するテニスは全仏を思わせる容赦なさでしたし、そういうプレイこそがナダルの真骨頂です。隙を見せれば容赦なくナダルは襲い掛かります。

 どのような結末を迎えるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

2017 全米オープンテニス ドロー発表 試合結果

 8月25日、日本時間の朝方、全米オープンテニスのドローが決定しました。

・決勝 ナダル優勝 圧勝でアンダーソンをストレートで下す

・ナダルがデルポトロを圧倒し決勝進出へ!

・フェデラー敗退力尽きる。デルポトロがナダルとのSFへ

・フェデラー、ナダル、QF準決勝結果

・アンダーソン、クエリー破りGS初SF進出へ

・カレーノブスタ 初のグランドスラムSFへ

・デルポトロ4回戦大逆転勝利!!

・ルブリョフ4回戦ゴファンに圧勝。シャポバロフを超える。

・シャポバロフ、4回戦で力尽きる

・フェデラー3回戦快勝、ベスト16出揃う

・ナダル苦戦も4回戦進出

・イスナーも敗退・・ボトムトップシード勢壊滅

・チリッチも3回戦で敗退・・ボトムハーフ決勝経験者0に・・

・杉田2回戦 レオナルド・メイヤーに完敗

・フェデラー2回戦も調子上がらずも巻き返し逆転勝利

・ナダル 対 ダニエル太郎 セット奪取も敗退

・ディミトロフ、2回戦でまさかの早期敗退・・

・Aズベレフ、2回戦まさかの早期敗退・・

・杉田1回戦完勝!!勝利インタビュー

・ダニエル太郎1回戦突破!ナダルに挑戦へ

・大阪ナオミ 前回優勝ケルバーに完勝

・フェデラー 初戦でまさかの展開・・

 

 当初予定されていたドロー選手のうち、アンディ・マレー選手が大会欠場を発表しました。ドロー表発表後での欠場表明となり、ドロー表にも影響が出ています。

 また、予選も全て行われており、日本人選手は残念ながら勝ち上がり選手はいませんでした。本選から出場する日本人選手は、ランキング43位の杉田選手と、ダニエル太郎選手の2人となります。

 ドロー表は上記を考慮の上でのドロー表となります。

 

シード選手

 トーナメントで3回戦まで当たらない保証とされるシード選手ですが、マレー選手欠場により第33シードまでがこの範囲内となります。

 選手は以下の通りです。

 シード1 ラファエル・ナダル

 シード3 ロジャー・フェデラー

 シード4 アレクサンダー・ズべレフ

 シード5 マリン・チリッチ

 シード6 ドミニク・ティエム

 シード7 グリゴール・ディミトロフ

 シード8 ウィルフレッド・ツォンガ

 シード9 ダヴィド・ゴファン

 シード10 ジョン・イスナー

 シード11 ロベルト・バウティスタ・アグート

 シード12 パブロ・カレーノブスタ

 シード13 ジャック・ソック

 シード14 ニック・キリオス

 シード15 トーマス・ベルディヒ

 シード16 ルーカス・プイユ

 シード17 サム・クエリー

 シード18 ガエル・モンフィス

 シード19 ジレ・ミュラー

 シード20 アルベルト・ラモス・ビノラス

 シード21 ダヴィド・フェレール

 シード22 ファビオ・フォニーニ

 シード23 ミーシャ・ズべレフ

 シード24 ファン・マルティン・デルポトロ

 シード25 カレン・ハチャノフ

 シード26 リシャール・ガスケ

 シード27 パブロ・クエバス

 シード28 ケヴィン・アンダーソン

 シード29 ディエゴ・シュワルツマン

 シード30 アドリアン・マナリノ

 シード31 フェリシアーノ・ロペス

 シード32 ロビン・ハーセ

 シード33 フィリップ・コールシュライバー

 

注目選手

①ロジャー・フェデラー

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 ここまでハードコートでわずか2敗のフェデラー。怪我後は驚異のパフォーマンスでグランドスラムの全豪とウインブルドンを制覇、今年の終了時にはおそらくナンバー1の座も奪い返すのが確実な状況です。

 モントリオールでは若手のズべレフに敗戦しその試合での腰痛からシンシナティーをスキップしましたが、現在は問題ないとの事です。

 出る大会には万全の準備をし、期待通りのパフォーマンスを続ける36歳は今大会も優勝候補筆頭に挙げる人は多いでしょう。

 

②アレクサンダー・ズべレフ

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 20歳と3カ月とまだまだ成人したばかりのズべレフですが端正な容姿に加えて気迫あふれる闘争本能をむき出しにし、かといってはベースラインからの強烈なストロークも持っています。

 ウインブルドン後にはフェレーロを新たなコーチに加えてからは、試合ペースすらもコントロールする老練な部分も見せ始めており、王者の風格を漂わせつつあります。

 マスターズ2大会を含む5度の優勝。今シーズンの勝率も8割近い勝率を誇り、既にトップ中のトップの位置を確立しました。これほどまでに早い成熟は今シーズンの始めに予想した識者は多くなかったはずです。

 今大会はフェデラーをも凌ぐ優勝候補筆頭に挙げる識者も多いでしょう。

 

③ラファエル・ナダル

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 怪我との闘いに打ち勝ち、クレーコートでの圧倒的なパフォーマンスで多くのポイントを稼ぎ、ついに1位に返り咲いたナダル。本人も誇りに思っている様子です。

 ただし、今年の全英オープンでは本命とまではいかないでしょう。クレーコート程粘りのあるストロークは影を潜めておりますし、本人も自覚しているようですが、それでもやる事はやると気合をみなぎらせています。

 

④マリン・チリッチ

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 2014年の全米王者であり、ビック4とワウリンカ、デルポトロ以外でのグランドスラム覇者は、今シーズン序盤の不振から抜け出し、ウインブルドンでは圧巻のテニスで決勝進出。しかし決勝ではフェデラーの前に心もズタズタに引き裂かれ、尚且つ足のマメの影響から他の部分に負担がかかり全米までの大会を全てスキップする羽目になりました。

 今シーズンは自身初の5000ポイント突破と実りあるシーズンとなっていますが、これからファイナルに向けてどのように体調を回復させていくかに注目が集まります。

 特に序盤戦の入りは重要となります。

 

⑤ドミニク・ティエム

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 ズべレフとは3歳年上ながら違う色気を漂わせるイケメン選手。

 ベースライン後方から力の限り叩きまくる攻撃的なストロークが持ち味でサーブも230キロに到達する性能を誇りますが、ハードコートでは実力を出し切れておらず、全米オープンでも上位候補とはみなされていませんが、意地を見せたい所です。

 

⑥グリゴール・ディミトロフ

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 アレクサンダー・ズべレフに世代を跨ぎ先を越されたヤングガンズ世代の中で、ディミトロフがその先頭を切るマスターズ制覇を果たしました。そのシンシナティーでは全試合ストレート勝ちと安定したテニスを披露し、波に乗った時の性能を遺憾なく発揮しました。

 とは言え、安定感がある選手ではないため、この調子を全米まで維持できるかどうかにかかります。自信を付けたままの状態で全米で活躍できれば更に一皮むけていくでしょう。

 

⑦ジョン・イスナー

 自国開催での全米オープンは今シーズンが最も上位シードで迎える大会になりました。

 ハードコートに入り2大会連続優勝に、シンシナティーマスターズSFベスト4進出など全米で上位に組み込む下地は整っています。

 その強烈なサーブで常に主導権を握る試合を期待したい所です。

 

⑧ニック・キリオス

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 春先フェデラーとの死闘を戦い、ジョコビッチに連勝した所から祖父の死去よりメンタルコントロールを大きく崩していましたが、ハードコートシーズンに入り調子を取り戻しつつあり、シンシナティーでは自身初のマスターズ決勝に進出しました。

 彼を支える母の献身もあり、テニスの楽しさを思い出すような股抜きショットも連発しています。彼の実力は今後より磨かれていくはずです。ズべレフにも引けを取らない性能を誇るこの22歳が、その先駆けの大会と今年の全米オープンはなるのでしょうか。

 

⑨ダヴィド・フェレール

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 咋シーズンはトップ10に居ながらも、徐々にランキングを落とし、今年に入っては早期敗退を繰り返し、ついにトップ32も漏れる程ランキングが下落。このまま選手生命が終わりを迎えるかもしれないと誰もが危惧したフェレールは、グラスコートシーズンから徐々に粘りと気合が同居するテニスを復活させ始めると、シンシナティーマスターズでは久しぶりのSFベスト4進出を果たしました。

 ハードコートに入ってから気迫だけではなくライン際にスーパーショットも何本も決め調子も上がっています。今年序盤の不安を払拭し、上位常連に復活するかがかかる全米オープンとなるでしょう。

 

⑩デニス・シャポバロフ

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 若干18歳のカナダの若者は今シーズンはチャレンジャーだけでなくATPツアーの大会にも積極的に参加しており、モントリオールマスターズでは、デルポトロ、ナダルを破りアレクサンダーズべレフにもしっかりと対抗して見せてマスターズSFベスト4進出の快挙を成し遂げました。

 ランキングも60位台に上げ、全米オープンでも予選3回戦をしっかり勝ち上がり安定した実力をつけつつあります。

 体格は決して大きくないですが、その攻撃性能溢れるショットは魅力的で今後の成長が楽しみな選手です。

 

⑪杉田 祐一

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 日本人選手としては3人目のATPツアー優勝を飾り、しかもグラスコートでは日本人初のATPツアー優勝の快挙となりました。準決勝ではフェレールを、決勝では全米でもシードされる程の強豪マナリノをストレート破っての価値ある優勝です。

 その後、ウインブルドンでもグランドスラム初勝利を飾り、2回戦ではそのアンタルヤで決勝で戦ったマナリノのフルセットの末、老獪なテニスで敗れてしまいました。

 その後も杉田の調子は衰えず、シンシナティーマスターズではソック、ソウザ、ハチャノフなどのツアー常連選手を破り優勝する事になるディミトロフ選手に挑戦しました。

 錦織選手が全休となり、来シーズン序盤も欠場が予想される中、日本人選手の希望と自覚を持って挑んでいく事になりますが、彼にはこの手のプレッシャーを重圧ではなく、力に変えてプレイできる図太いメンタルが備わっています。

 

 

ドロー表

 

ドロー変更内容

 シード2のマレー選手のトーナメント発表後の欠場により、ドロー表の入れ替えが行われました。

 ① シード2の位置にシード5のチリッチが入ります

 ② シード5の位置にシード17のクエリーが入ります

 ③ シード17の位置にシード33のコールシュライバーが入ります

 ④ コールシュライバーの元居た位置にLL(ラッキールーザー)としてラッコが入ります。

 上記4点での入れ替えが行われています。

 

2nd WEEK ベスト16決定

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 有力選手が多く欠場し、どうなるかと思われた今大会。
 トップハーフはトップシードが割と残りました。フェデラー、ナダルの軸にティエムも絡み面白い展開です。
 一方のボトムハーフはトップシード勢が3回戦までに全て落ちてしまい、怪我明けのカレーノブスタ、今シーズン早期敗退を繰り返したブイユなどにチャンスが生まれています。そしてモントリオールマスターズでの躍進から注目されたシャポバロフは期待通りのパフォーマンスでベスト16進出を果たしました

 

トップハーフA ナダル山

日本人選手2人がナダルへの挑戦権を得れるか

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 Aブロックには盤石の本命は存在しません。

 ランキング1位に返り咲いたナダルですが、好調のプレイを続けているわけではなく、ハードコートではクレイコートで見られるような粘りにも精細を欠いており、やや不安なコンディションです。

 反対側もマスターズ初優勝のディミトロフが好調を維持できるかは未知数で予想が非常に困難です。

 

Aブロック 本命

 

 本命 ナダル

 対抗 ディミトロフ

 

 それでも本命を挙げるとすればナダル選手となるでしょう。このナダル選手とは、日本人2選手に早期の対決の可能性があります。ダニエル太郎選手は2回戦で、杉田選手も3回戦で対戦の可能性があります。しかしそう簡単にはいかないでしょう。

 ダニエル太郎の相手はトミー・ポールです。ハードコートで連続QF進出で、ワシントンでは錦織選手から3度のマッチポイントを握るなど追い詰めていました。サーブが強烈でストロークもしっかりこなす選手でランキングはダニエル太郎の方が高いですが、テニスの質ではかなりの格上選手です。厳しい戦いとなるでしょう。

 杉田選手は実績を積み自信をつけていますが、2回戦でいきなりのガスケ選手との対戦が予想されます。クレイコートではこのガスケ選手から勝利を収めていますが、ガスケ選手はモントリオールで優勝したアレクサンダー・ズべレフを追い詰める程のしぶといプレイが持ち味です。厳しい試合となるでしょう。

 対抗となるディミトロフ選手はシンシナティーでの好調維持が条件です。調子のムラが激しく、格下選手に苦杯を舐める可能性も否定できません。

 期待されるはずのゴファン選手やモンフィス選手も怪我明けの状態で多くは望めないでしょう。

 そうなると、ウインブルドンSF進出しフェデラーとも真向から勝負できたベルティヒ選手の活躍がひょっとしたらみられるかもしれません。

 

 

トップハーフB フェデラー山

フェデラー本命も激戦区のブロック

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  フェデラーを筆頭として有力選手がそろい踏みのかなりのハードなブロックとなりました。

 シンシナティーを欠場したものの、大会に出れば悪いなりにもしっかりと対応した大人のテニスかつ早いプレイが信条のフェデラーを軸とし、本来のテニスを取り戻しつつあるキリオス、前哨戦を優勝し安定感が出てきたロベルト・バウティスタ・アグート、一発の破壊力を持つデルポトロ、ハードコートでイマイチながら破格の性能を誇るティエムと揃っています。 

 

Bブロック 本命

 

 本命 フェデラー

 対抗 キリオス

 

 フェデラーは腰痛の回復が心配されるものの、出る大会でのパフォーマンスはここまでしっかりと仕上げております。大会を通じて徐々にコンディションを上げていくことも考えられます。しかし、1回戦からティアフォーと若手気鋭の厄介な選手との対戦です。シンシナティーでは疲れがあるとはいえ、アレクサンダー・ズべレフを破っており、破壊力と若さで対抗されると長丁場も覚悟しなければなりません。

 フェデラーに対抗するのがキリオス選手でしょう。モントリオール、シンシナティーで共に悪くないテニスを披露しました。春先程の破壊力には至っていませんが徐々に調子を取り戻しています。精神的な重荷が取れ始めています(肉親の不幸からの立ち直り)。

 反対側のブロックでは好調を維持するバウティスタとそろそろ結果が欲しいティエムがどのように勝ち上がるかが注目されます。

 

 

ボトムハーフC ズべレフ山

未来の王者アレクサンダー・ズべレフが安定感を見せられるか

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 アレクサンダー・ズべレフが目を引くグループです。

 これに、地元選手として過去最高のシード10で大会を迎えるイスナー選手や高速サーブを持つアンダーソン選手などがどこまで対応できるかにかかります。

 

 

Cブロック 本命

 

 本命 アレクサンダー・ズべレフ

 対抗 イスナー

 

 大会全体を含めても最大の本命はアレクサンダー・ズべレフとなるでしょう。このブロックに至ってはほぼ独壇場にも見えます。

 しかし、ここ1か月で3度対戦し、悪くない内容で対抗するケヴィン・アンダーソン選手も抵抗するでしょうし、シンシナティーでもSF進出し、ATP250の大会を2連勝したりとハードコートで真価を発揮するイスナー選手も意地を見せて欲しい所です。

 

 

ボトムハーフD チリッチ山

チリッチに再びチャンス到来・・なるか?

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 マレー選手が欠場し、その位置にチリッチ選手が入れ替わりました。

 このブロックは有力選手が欠けており、誰が上がってきてもおかしくないブロックに見えます。むしろ若手気鋭の選手の勝ち上がりの可能性もあります。

 

Dブロック 本命 

 

 本命 シャボバロフ

 対抗 フェレール

 

 本命はチリッチ選手と思われるものの、ウインブルドン後のマスターズ大会を全欠しており、コンディションが全く読めませんし、ハードコートもこれが初実戦となります。ドローとしては恵ますが、初戦を見る必要がありそうです。

 大胆に予想すると、若手気鋭の2選手に期待がかかります。

 モントリオールではデルポトロとナダルを真向からやぶり、アレクサンダー・ズべレフに守勢のテニスを強いた程の勢いがあるカナダのデニス・シャポバロフ選手が最も注目されます。本来ならWC(’ワイルドカード)をもらってもおかしくないですが、しっかりと予選3戦を勝ち上がってきており、実力もつけてます。

 そのシャポバロフは初戦から同じ若手のロシアのメドベデフ選手との注目の対決です。メドベデフもウインブルドンでワウリンカを破っており、共に野心をもってこの大会を迎えるはずです。

 対抗はフェレール選手です。徐々に大会を深く勝ち上がるようになり、シンシナティーでは久しぶりのマスターズ大会でのSF進出を果たしました。粘り強い気迫のプレイでファンを魅了し、35歳になっても楽しませてくれそうです。

 その他ではATPツアーの大会で良成績を収めてランキングを急上昇させているコキナキス選手にも注目が行きます。全仏では錦織選手を完全に守備に回すテニスを展開しました。グラスコートではラオニッチ選手にも勝っており、爆発力はあるでしょう。

 シード選手が不調及び怪我あけでどの選手も決定打を欠き、3回戦までにかなりのシード選手ダウンが見込まれるブロックとなりそうです。

 

 

 

放送予定

WOWOW、WOWOWオンデマンド

 グランドスラムの試合はWOWOWが放映権を握っており、日本人選手を中心に注目試合を放送する予定です。

 また、パソコンやタブレットなどでの3チャンネルのオンデマンド放送にも対応しています。

 また、全米オープンは1日目は無料で視聴が可能となっております。(1回戦ではなく、1日目だけが無料視聴となる事にご注意下さい) 

 8月29日の放送分のみ無料視聴可能という事になります

 

 

民放放送

 

 全米オープンテニスの民放の放送は予定されておりません。 

 

試合開始時間

 国籍:アメリカ

 開催都市:ニューヨーク

 コート:ハードコート

 コート名称:

  センターコート:アーサーアッシュスタジアム(開閉式) 収容約22600人

  セカンドコート:ルイ・アームストロング・スタジアム 収容10000人

  サードコート:グランドスタジアム 収容6000人(全自由席)

 開催時期 日本時間で8月29日(火) 0;00~ 9月11(月)

 1回戦開始 8月29日 0;00~ (現地時間 8月28日11;00)

 

 

試合トピックス

注目カード

1日目 アレクサンダー・ズべレフ、チリッチ その他

チョン・ヒョン 対 セバイオス

 0;00開始決定 コート13 第1試合

 今年成長著しい韓国のNEXTGENファイナル進出有力のチョン選手。

 対するは今年の全仏オープンで4回戦まで進出したセバイオス選手との試合です。かなりの実力者同士の試合で白熱した戦いとなるでしょう。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
セバイオス 6 6(8) 4 3   1
チョン・ヒョン 3 7 6 6   3

 

チリッチ 対 サンドグレン

 1;30開始予定 センターコート 第2試合

 ウインブルドン後ぶっつけ本番での試合となるチリッチ。全米で優勝候補の一角になれるかどうかを図るための重要な試合となるでしょう。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
チリッチ 6 6 3 6   3
サンドグレン 4 3 6 3   1

 本来のサーブの切れ味が戻っておらずブレークを度々奪われるなど本来の出来ではなかったものの、粘り強く対応し、サンドグレンの攻撃を凌ぎ切った印象です。


 

シャポバロフ 対 メドベデフ

 4;00開始予定 コート7 第3試合

 共にトップ選手を破る活躍を見せる両者の戦い。サーブに持ち味を持ち、ストロークもこなせる二人なだけに1回戦としては勿体ないカードと言えます。

  1st 2nd 3rd result
シャポバロフ 7 6 6 3
メドベデフ 5 1 2 0

 序盤は拮抗した争いになったものの、2ndセットからはシャポバロフの独壇場となりました。自信が深まっているのを感じるストレート勝利です。 


ミュラー 対 トミック

 4;00開始予定 コート10 第3試合

 この試合の注目点は、あの無気力発言があったトミックが騒動後の表だった試合となる事です。そのプレイぶりにはテニスファンは違った意味で注目が集まる事でしょう

 1stセットを取ったトミックですが、調整不足が明らかでその後徐々に動きの質が低下し、1-3でトミックが初戦敗退となりました

 トミック「自分の発言に後悔はない。でも、自分が不動産屋になる姿、及び起用に他の事をできるなんて思えないんだ。俺にはテニスしかないんだ。だからこれからもテニスは続けるよ。」 


アレクサンダー・ズべレフ 対 キング

 9;30開始予定 センターコート 第5試合

 コンディションや現在のテニスの質から見ても第一本命に上がるアレクサンダーズべレフがどのような立ち上がりを見せるかは大いに注目が集まります。

 ★経過★12;10頃スタート

 1st 試合は立ち上がり不安定なズべレフにこの戦いに掛ける予選勝者のキングが猛攻を掛け8つのブレークポイントで2つのブレークを奪うなどズべレフを追い込みタイブレークに。

 キングはこれまで7回のタイブレークを全て取る100%タイブレーカー。その力なのか終始キング優位に進む。ズべレフは積極的なショットが鳴りを潜めるも互いにセットポイントが行きかう。ここぞのショットがことごとくネットに左右されるプレイに緊迫感が高まる。最後は辛くもズべレフが取り、タイブレークカウント11-9の大接戦をものにする

 アンフォーストエラー31と1セットのみでのらしからぬミスを量産したズべレフ。

 2nd プレイが落ち着かないブべレフは自身のサービスでも簡単にキープはできないものの、1ブレークをそのまま守り切る形で2セットアップする。

 3rd 第8ゲームのズべレフのサービスが長引きWOWOWの放送枠に入りきらず途中で放送が終了。その後第10ゲームのサービンフォーザマッチ。最後はスマッシュで決めてセットカウント3-0でストレート勝ちしました。

 ストレート勝ちとは言え試合時間は2時間49分とかなりの長時間の試合となり、当初の予定より3時間近く遅れての深夜の試合となりました。元々グランドスラムを勝ち抜く体力が課題のズべレフだけに2回戦も注意が必要な感じです。アンフォーストエラーは62を数え、3セットで終了した割に獲得ポイントが138と多く、1セット46ポイント平均掛かっています。いかにデュースのやり合いになってたかがわかるデータです

  1st 2nd 3rd result
ズべレフ 7 7 6 3
キング 6(9) 5 4 0

 

 


2日目 ナダル、フェデラー、杉田 その他

 注目試合が早朝に集中し、日本の視聴者にとっては調整が難しい事が予想されます。


ナダル 対 ラヨビッチ

 4;00開始予定 センターコート 第3試合

 ランキング1位に返り咲いて迎えるグランドスラム。初戦の入りが鍵となります。

  1st 2nd 3rd result
ナダル 7 6 6 3
ラヨビッチ 6(6) 2 2 0

 ナダルは序盤からショットが浅く、ラヨビッチも思い切りよく対応し、ラヨビッチがブレーク先行する展開、しかし土壇場で粘ったナダルがブレークバックし、タイブレークへ。タイブレークでも両者ミスが目立つもナダルが押し切り1stセットを奪取。

 以降はやや調子を取り戻してのストレート勝利です。しかし、集中力を切らす場面もあり、ハードコードでは深いショットや大外からの強烈なリターンが発揮しにくい状態と見ています。2回戦も見てみないと調子が図れません。


                                                        

フェデラー 対 ティアフォー

 9;30開始予定 センターコート 第5試合

 シーズングランドスラム3勝を狙う今大会。相手はネクストGEN世代の伸び盛りティアフォーで最初からある程度強度を高める必要がある試合となるでしょう。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
フェデラー 4 6  6  1  6  3 
ティアフォ 6 2  1  6  4 2 

 1st 10時過ぎにスタートしたこの試合。立ち上がりバックハンドの精度を欠くフェデラー。早々にブレークされ、わずか36分と短い時間でセットをティアフォーに奪われる。

 2nd まさかのセットダウンに会場は異様な雰囲気。フェデラーがブレークすると会場がどっと沸く。ブレーク後は早いテニスで1stセットとは違ったフェデラーを見せ始めてフェデラーが奪取。

 3rd バックの切れ味も戻り早々にブレークを含む3ゲーム連取。試合中に修正しギアを上げる老獪さでティアフォーを抑え込む。わずか28分でセット奪取。

 4th 仕上げにかかるフェデラー。しかし、またもミスを連発、更にはティアフォーが息を吹き返し強烈なフォアを炸裂し、2つのブレークを奪い、わずか24分でティアフォーがセットを取り返す予想外の2セットオールとなり、会場は大きくどよめく。

 FINAL  異様な雰囲気の中スタートしたファイナルセット。フェデラーは疲れも見えるが踏ん張ると、第4ゲーム30-40からブレークに成功する。

 ここからは相手サービスゲームでパワーを温存する中迎えた第9ゲームのフェデラーのサービンフォーザマッチ。マッチポイントを迎えるもティアフォーも抵抗しデュースに。ここでフェデラーは微妙なショットでのチャレンジを行使するも失敗。チャレンジを全て使い果たしてしまう。するとティアフォーの強烈な攻めが決まり土壇場でティアフォーがブレークバックに成功してしまう

 このままティアフォーが押し切ってしまいかねない第10ゲーム。しかし勢いが空回りし、フェデラーに2つのマッチポイントが来ると、ティアフォーのリターンがアウトとなり、最後はあっさりとフェデラーが勝利を迎えました

 勝利はしたものの、相手のサービスゲームを捨てる程に体力を消耗しました。フルセットとは言え試合時間は2時間37分と短かったものの、かなりの疲労を見せました。しっかりと休養して2回戦以降に挑む必要があるでしょう。 腰の状態は万全とは言えません。


 

ミルマン 対 キリオス

 6;00開始予定 セカンドコート 第4試合(順延)

 飛躍の大会となるかが期待されるキリオスは、ルイ・アームストロング・スタジアムの第4試合の試合となります。

 順延後の試合。キリオスは2ndセットを取るものの、3rdセット以降集中力が結如したのか安定感を欠きそのままセットカウント1-3で敗れてしまいました

 全米に向けて練習に打ち込んでいたという報道があったものの、ちょっとした事で集中力を欠いてしまう当りにコーチの必要性も感じます。

 今後は安定感をどのようにつけていくのでしょうか。


 

サフラネク 対 ディミトロフ

 6;00開始予定 サードコート 第4試合(順延)

 上位ランカーが不在の中存在感を見せる必要性があるディミトロフの初戦です。

 ディミトロフが危なげなくストレート勝利を飾りました。貫禄も出てきています。    


杉田 対 ブランカノー

 0;00開始決定 コート13 第1試合(順延)

 来年のシード獲得を見据える杉田選手の戦いは0;00開始と割と見やすい時間の開始となります。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
杉田祐一 6 6         
ブランカノー 2 2         

 1st 杉田がアグレッシブな攻めを見せ2ブレークアップしてセットを取る。

 2nd 途中雨による中断があるものの、2ブレークアップして2セットアップとなる。

 3rd 雨でコートが滑り、杉田もかなり滑る場面があるなど危険な状態。

 ブランカノーのサービス。40-40から杉田の要求で試合中断、その後両者共にコートを去る。 


                                                        

ケルバー 対 大阪ナオミ

 当初の予定では杉田選手の試合が引き続き放送される予定でしたが、全コートがサスペンデットで日本時間の5;00まで試合が行われないため、センターコートの女子1回戦の試合がWOWOWで放送されました。

  1st 2nd 3rd Result
ケルバー 3 1   0
大阪ナオミ 6 6   2

 日本の大阪ナオミが昨年ディフェンディングチャンピオンのケルバーを破る完勝劇を収めました。

 終始ストロークで優位に進める大阪はサーブも丁寧に組み立てる。200キロ近くのパワーサーブを控える代わりにワイドや緩急をつけたサーブで付け入る隙を与えない。

 また、ストロークでも相手の動きを止めての強烈なダウンザラインショットやクロスショット、更には深い位置へ鋭く抜くショットなどウイナーを量産し、ケルバーが好調であったとしても勝てたというぐらいのパフォーマンスを披露しました。

 センターコートの試合という事もありサインやインタビューに引っ張りだことなり女子テニスの全米オープン台風の目となった瞬間でした。

 女子は昨日シャラポワとハレブが激しく見ごたえのある試合を披露しましたが、大阪なおみも話題性では負けない活躍を期待できそうです。

 また、試合後の日本語インタビューでは「どうして起きたの?早く寝てください」と面白い一面も披露しております。 


ダニエル太郎 対 トミー・ポール

 3;00開始予定 コート13 第2試合(順延)

 ダニエル太郎選手は杉田選手に続き同コートの第2試合に組まれます。杉田選手の試合状況に影響される形です。


 

 


3日目 1回戦順延、2回戦ボトムハーフ

 2日目の1回戦が多くの試合が順延し、1,2回戦が入り混じるタフな日程となってます。

1回戦 順延分


                                                        

杉田 対 ブランカノー

 0;00開始決定 コート13 第1試合

 昨日に引き続きコート13の第1試合で、第3セット、セットカウント杉田2-0、ゲームカウント0-0のデュースからのスタートとなります。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
杉田祐一 6 6  6      3 
ブランカノー 2 2  0      0 

 3rd ブランカノーサービスでデュースからのスタート。青空の快晴の中、いきなりのバックハンドショットが冴え、ブレークからのスタート。その後も攻めのテニスを展開し堂々とした風貌。相手コートからボールが飛び込みチャンスを逃した場面でも笑みを浮かべるなどの余裕を見せつけ6ゲーム連取のベーグルでストレート勝ちに華を添えました

 全米初勝利という事ですが、杉田にとってはそれはもはや目標ではないでしょう。あの堂々とした攻めのスタイルは見ていても好感があり、今後の活躍も期待したくなります。

 杉田インタビュー

 「普段なら緊張するが、落ち着いてプレイできた。相手を見てテニスを対応させる事もできた。調子もいいので1つでも多く勝ちたいし、長くコートに立っていたいです。」

 終始堂々とし舞い上がる事もなく先を見据えているのがわかる自信に満ちた杉田選手に今後も期待です。

 杉田選手はこのままいきますと2回戦はシード選手のガスケ、3回戦はナダルと非常にタフな相手とのドローとなっています。しかし杉田選手はそれをも楽しむ事ができるでしょう。

 *ガスケ選手がアルゼンチンのレオナルド・メイヤー選手に敗れたため、2回戦の相手はメイヤー選手となりました。試合を見る限りサーブ、ストローク共に強烈で好調をキープし、厳しい試合となるでしょう。 


                                                        

ダニエル太郎 対 トミー・ポール

 0;00開始予定 コート14 第1試合

 昨日とは異なり、コート14での第1試合となります。杉田選手と時間がかぶる事になります。オンデマンドを含めてWOWOWの対応が気になる所です

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ダニエル太郎 6 4 4 6 6 3
トミーポール 1 6 6 2 2 2

 カメラ設置がないコートとの事で放送されなかったこの試合はフルセットの末ダニエル太郎選手が逆転勝ちしました。

 2回戦はついにナダル選手との対戦となります。全米のセンターコートでの試合が確実です。どこまで食らいつけるか注目です。

 

2回戦


 

 ツォンガ 対 シャポバロフ 9時30開始予定 センターコート 第5試合 

 2回戦から早くも注目カード。勢いにのるシャポバロフをシード8のツォンガが迎え撃ちます。センターコートでの試合も納得の好カードです。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ツォンガ 4 4 6(3)      0 
シャポバロフ 6 6 7      3 

 第8シードのツォンガ相手を寄せ付けずの快勝という恐ろしいパフォーマンスを18歳のシャポバロフが披露しました。

 ストロークでは攻めのテニスで常に優位性を見出し、柔らかい体躯を生かした左右への揺さぶりも見事の一言でした。

 3rdセットでは土壇場で追いつかれてタイブレークとなるも、ツォンガのショットが精度を欠いたこともあり、そのまま押し切りました。

 予選3戦を戦っているものの疲れも感じさせず更なる飛躍の予感が高まっています。


 チョン・ヒョン 対 イスナー 6時開始予定 セカンドコート 第4試合 

 アメリカNO1シードのイスナーにチョン選手が挑戦します。高速サーブにどう対応するか。

  1st 2nd 3rd result
チョン・ヒョン 3 4 5 0
イスナー 6 6 7 3

 序盤からサーブで押すイスナーがそのまま押し切りました。チョン選手も抵抗しようとしましたが、この日のイスナーは厳しいコースにリターンを決めるなど調子の良さも見せて、チョン選手に1度のブレークポイントすら許さずの1時間45分と短い時間でのストレート完勝となりました。


                                                        

 A・ズべレフ 対 チョリッチ 7時30開始予定 サードコート 第5試合

 ネクストGENトップ3の対戦が早くも実現。当初はチョリッチの方が先に頭角を現したはずが、今や完全に立場は逆転。チョリッチの意地を見たい所です。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
チョリッチ 3 7 7 7   3
Aズべレフ 6 5 6(1) 6(4)   1

 1st 序盤から安定したテニスを展開し、1度のブレークポイントも許さずにズべレフが貫禄感あるセットアップ。

 2nd しかし、ミスが目立ち始めたスべレフ。対してチョリッチは果敢に攻める。第12ゲームは40-0とズべレフリードからチョリッチがスマッシュなどでデュースに持ち込むとズべレフのショットが決まらずチョリッチが1セットオールとする。

 3rd ズべレフのプレイは安定しない。素晴らしいショットを決めたかと思えばネットに掛けるなどチャンスを作れど物にできない。39ショットの長いラリーもチョリッチが老獪に落として凌ぎ、計7度のブレークチャンスを全てセーブしタイブレークに。するとタイブレークではズべレフがダブルフォルトやイージーなミスが目立ち、チョリッチが2-1とセットカウントリードする。

 4th 後がないズべレフは果敢に攻めるも、チョリッチも大金星目の前とばかりに強烈なショットを見舞う。しかし、12ゲームのチョリッチのサービスでズべレフは0-40とし、3つのセットポイントの大チャンスをつかむも、ズべレフを左右に翻弄しこれを凌ぎタイブレークに。タイブレークでチョリッチがミニブレークを奪うとスマッシュなどでズべレフを追い込み、最後は長いラリーの末ズべレフのフォアショットがわずかにロングとなり、優勝候補筆頭とも言われたズべレフが2回戦での敗退となりました

 1回戦に比べるとサービスもストロークも悪くなかったですが、そのストロークで強いショットを打つ回数が好調時に比べて少なかったように思います。そしてコントロールショットが決まらず、それが故に強いリターンを放てず、フリーポイントを作れない場面が目立ちました。その分ストロークは長くなり消耗しました

 ブレークポイントを11回握りブレークしたのは1stセットの1回のみ、走行距離もチョリッチの平均32フィートに対して平均39フィートと大分走らされていました。また成長したはずのネットプレイも32回中18回しか成功しないなど、詰めの甘さを指摘される所です。

 チョリッチはズべレフが本調子でないのを見抜くと果敢に攻めていきました。ズべレフも本来ならこのプレイでも勝てるという感じでしたが、チョリッチが良すぎたという印象です。ズべレフを破った事で新世代はズべレフだけではないと示した1戦でした。 


 2回戦のボトムハーフ、Cブロックではアレクサンダー・ズべレフが敗れ本命不在の大波乱のグループとなっています。

 また、Dブロックもシードの半分が落ちており、ボトムハーフの混沌ぶりが伺えます。 


 

4日目 2回戦トップハーフ

 4日目から9月突入です。WOWOW再加入者はこのタイミングとなるでしょう。



                                                        

 ナダル 対 ダニエル太郎 10;00開始予定 センターコート 第5試合

 ダニエル太郎がついにナダルへの挑戦権を得ました。センターコートのアーサーアッシュスタジアムでナンバー1プレイヤーとの対戦です。掛け値なく最大の見せ場となります。思い切ったプレイを披露して欲しい所です。とはいっても、誰もがナダルの負けを望んでいない場面です。そこまでナダルを追い詰める事ができるでしょうか。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ナダル 4  6  6  6    3 
ダニエル太郎 6 3  2  2    1 

 試合は10;40頃に開始される。

 1st この試合ダニエル太郎(以下ダニエル)はナダルに肉薄する。強烈のフォアショットを叩き込む場面も見られ、ナダルに負けていない。第8ゲームのダニエルのサービスでは何度もブレークポイントを握られるもこれを凌ぎ切る。

 するとそのリターンゲームの第9ゲーム、ダニエルがブレークポイントを握り、ナダルのフォアショットがミスとなり、ダニエルが終盤での先行ブレークを果たす。

 第10ゲーム、ダニエルのサービンフォーザセット。ナダルのミスに付けこみ2つのセットポイントを握るも、ダブルフォルトやショットミスなどで追いつかれるも冷静なショットで対応し、そのままダニエルが1stセットを先取する。

 まだ観客はそれ程色めき立っていませんが、ナダルの調子が上がらないようだと、フェデラー戦のような空気になる事が予想されます。その状況にさせる事ができるでしょうか。

 2nd ナダルのサーブから開始。ナダルのリターンは浅く、ダニエルも容易に対処していく。

 すると、第3ゲーム、ナダルのボレーミスなどもありダニエルがブレークポイントを握ると、互角に打ち合い最後はナダルのフォアショットがアウトとなり、ダニエルがこのセットも先行ブレークを果たす。観客は大盛り上がりであり、フェデラー程のアウエー感は今の所見せていない

 そのリターンゲームの第4ゲーム。惜しいショットが決まらずにナダルにブレークポイントを握られると、ベースラインを下げられ、更には甘いリターンを叩かれブレークバックを許す。

 更にギアを上げるナダルは第8ゲームのダニエルのサービスでボレーなどでブレークポイントを握るとフォア側にきたリターンを叩き、ブレーク先行する。

 第9ゲーム、ナダルのサービンフォーザセットはサービスエースを決めるなどしてセットポイントを握り、そのままナダルが1セットオールに戻しました。

 3rd ここからダニエルは粘れるか。第3ゲーム、ダニエルはナダルのフォア側にボールを集めてしまいこれをナダルが容赦なくたたき3つのブレークポイントを握られるとそのままラブゲームでこのゲームをブレークされる。

 更にギアを上げるナダルは自身のサービスゲームを楽々にキープし、第5ゲームもブレークを奪いテニスのクオリティーに差が付き始め、そのままセットを奪取される。

 4th ギアを上げたナダルに対抗する術がないダニエルはそのまま2ブレークアップされ、セットカウント1-3で2回戦敗退となりました。

ナダル ダニエル太郎
6 サービスエース 3
3 ダブルフォルト 6
61 1st IN(%) 64
77 1st ポイント(%) 61
56 2nd ポイント(%) 44
40 ウイナー 26
35 アンフォーストエラー 38
6/11 ブレーク 2/6

 負けたとは言え、1stセットは良いテニスをしており、序盤で崩す狙いは良かったと思いますが、ナダルはフィジカルモンスター。徐々に強度を強めたナダルの強さを実感したのではないでしょうか。今後もツアーレベルで活躍できるように杉田選手同様にATPツアーに参加し続けて成長して欲しい所です。

 勝ったナダルですが尻上がりぶりは全仏を思わせるスタイルでした。このスタイルが一番しっくりきます。とは言え、強い相手には序盤にセットを取られるのはキツくなってきます。今後更なる調整が必要でしょう。 

 


                                                        

 フェデラー 対 ユーズニー 4;00開始予定 センターコート 第3試合

 1回戦でやや不安な立ち上がりを見せたフェデラー。腰の回復具合が気になる所です。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
フェデラー 6 6(3) 4  6  6  3 
ユーズニー 1 7 6  4  2  2 

 1st フェデラーが早いテニスでユーズニーのミスを誘い2ブレークしあっけなくセットを取る。

 2nd いきなりフェデラーにミスが目立ち早々にブレークされるも、以降は気を引き締め連続ブレークでサービンフォーザセット。しかしここからユーズニーの攻めが強まり、かつフェデラーがフレームショットなどのミスでタイブレークへ。タイブレークでもユーズニーが先行ブレークを握るとフェデラーに長いラリーを強いてストレートで射貫くなどフェデラーを翻弄し、最後はフェデラーが力無くネットに掛けてセットオールとなる。

 速いショットやリターンは完全に鳴りを潜め長いラリーを強いられる苦しい展開。試合が長引く程不利になりそうな予感です。これだけ攻めれないフェデラーの状態が続くとこの時点での敗退も現実味を帯びる程の出来です

 3rd フェデラーの調子はやはり上がらない。簡単にキープができない。すると、ブレークポイントを再三握られ、最後はユーズニーの捨て身のリターンエースが決まり先行ブレークを許す。会場もどよめきに包まれる。その後もフェデラーは良いショットとミスを織り交ぜるのに対し、ユーズニーは全くミスがなくなる。

 迎えた第9ゲーム、フェデラーのサービスではフェデラーがネットに出てのショットミスなどでブレークを握られる。ここから凌ぎのテニスで何度もピンチがありながらもユーズニーの攻め急ぎもあり、キープする。

 第10ゲーム、ユーズニーのサービンフォーザセット。ユーズニーが果敢に攻めてあっさりと3つのセットポイントを握る。最後はユーズニーの2ndサーブをフェデラーが力なくロングし、ユーズニーが取る。フェデラーは窮地に追い込まれる

 フェデラーの経験をもってすれば巻き返す事もあるかもしれませんが、この不調が肉体的な物であるのなら万事休すでしょうか

 4th 会場が完全に静まり返る異様な雰囲気。フェデラーはキープこそするものの、リターンがままならず、ショートポイントでしかポイントが取れない。

 第4ゲーム、ユーズニーのサービス。簡単にゲームを取るかに見えたがユーズニーがミスを連発し、フェデラーにブレークポイントが。ここでユーズニーのリターンがネットにかかり、フェデラーがこの状況で先行ブレーク。会場は割れるばかりの悲鳴と歓声が上がる完全ホーム状態になる。

  第5ゲーム、フェデラーのサービスは弱い威力のままだがユーズニーが全く返せずのラブゲームキープをする。するとここでユーズニーがトレーナーを呼ぶ。このゲームのプレイを見ればユーズニーの体に異常が出たのは明白です

 以後はユーズニーは強いショットを打てず、スライスもラインを外れるなどミスが多くなる。これを見て会場はやや弛緩した空気が流れる。

 第9ゲーム、フェデラーのサービンフォーザセット。30-0とするも、ミスを連発しブレークポイントを握られると、綺麗にリターンをコーナーに決められブレークバックを許し一気に緊張感が高まる。

 第10ゲーム、今後はフェデラーがセットポイントを奪うとユーズニーのスライスがアウトになり、フェデラーが2セットオールと戻す。

 ユーズニーの状態を考えるとフェデラーに勝機が見えてきましたが、まだ予断は許しません。

 FINAL 第3ゲーム、フェデラーのサービスで15-0からのラリーでユーズニーが高いボールをジャンプした際に右足の着地に失敗しかなり痛い表情を見せる。しかし、これ以降ユーズニーのリターンが逆に鋭くなる。

 第4ゲームは互いの死力を尽くしたデュース合戦になる。互いに鋭いショットを打つフィジカルでないもののひたすら相手のミスを待つ戦いで、フェデラーがネットやロングショットで9分かかったこのゲームをキープする。

 第6ゲーム、ユーズニーの動きが厳しくなってくる。0-40とフェデラーが3つのブレークポイントを握る。更にフェデラーの鋭いリターンがオーバールールでアウトになったもののチャレンジでインの判定とケチがついたものの、ユーズニーがダブルフォルトを喫し、フェデラーが勝利を決定付けるブレークを奪う

 第8ゲーム、互いに満身創痍。ユーズニーの1stでも140キロ台のサーブしか打てず、フェデラーに対応されデュースに。ユーズニーのリターンがアウトし、フェデラーがマッチポイントを迎えるも、フェデラーもテンポが合わずネットにかける、しかし厳しい攻めで再びマッチポイントを握ると大きく浮いたボールをスマッシュで決め、フェデラーが奇跡的な生還を果たしました

 何とか勝利したフェデラーですが、ユーズニーが第4セットで足首を痛めなければこの勝利は無かったでしょう。ユーズニーも2セットアップで最後まであきらめずに頑張りましたが、最後はサーブも満足に打てない状況となっていました。

 フェデラーも早い攻めが見られず、腰痛の回復が万全でない事は間違いないでしょう。3回戦のフェリシアーノ・ロペス戦までにどれ程回復できるかが気がかりです。 

 


                                                        

 ルブリョフ 対 ディミトロフ 2;00開始予定 セカンドコート 第2試合

 貫禄を見せ始めたディミトロフに対し、今年ツアー優勝を果たした19歳ロシアの気鋭が立ちはだかります。

  1st 2nd 3rd Result
ルブリョフ 7 7 6 3
ディミトロフ 5 6(3) 3 0

 1st 序盤は貫禄を見せつけるディミトロフが早々にブレークし、そのままセットを取るかに思われたものの、ルブリョフも粘りを見せ、ディミトロフが勝負を焦りミスが増えていくと、そこから怒涛のゲーム連取をされ、まさかの1stセットはルブリョフが大逆転で制する。

 2nd ディミトロフがこのセットも先行ブレークを握るも第7ゲームでまたもブレークバックされタイブレークに。ディミトロフがリターンの精度を欠き、更にはダブルフォルトでセットポイントを握られ、ルブリョフに華麗に打ち込まれ2セットアップされる。

 3rd 試合の流れは完全にルブリョフに移る。第4ゲームをブレークされるとそのリターンゲームで僅かな抵抗を見せるにとどまり、そのままディミトロフはストレートで敗れてしまいました。

 序盤の安定感が1つのブレークにより完全に消え去り、ダブルフォルトは11本を記録するなど、肉体的によりも精神的に自滅した格好で敗れてしまいました。そしてそれがディミトロフという選手の安定感の無さに直結してしまうと言えます。マスターズの優勝は見事でしたが、安定感という意味では、今回も殻を破れずに敗れ去ってしまいました。

 勝ったルブリョフはまだ19歳。ネクストGEN選手のチョリッチ、シャポバロフと共にシードダウンが続く波乱の全米でどこまで勝ち進めるのかに注目が移っていきます。

 相次ぐトップ選手の欠場に期待の選手も続々と早期敗退する荒れ模様に拍車がかかっています。

 


 バスティスタ 対 ブラウン 4;00開始予定 コート12 第3試合

 相次ぐシード落ちで有力候補に格上げされたバウティスタ・アグートと、意表をついたトリッキーなプレイで魅了するダスティン・ブラウンとの好対照選手の対戦は見所ありです。

  1st 2nd 3rd result
バウティスタ 6 6 7 3
ブラウン 1 3 6(3) 0

                                                        

 杉田 対 メイヤー 6;30開始予定 コート13 第4試合

 杉田選手は2回戦、ガスケ選手を破ったアルゼンチンのメイヤー選手との対戦です。1回戦と同じくコート13での試合となります。1回戦はホーム同然の歓声を受けましたが、アルゼンチン応援団も強烈なだけに、応援合戦も注目されます。

 コート13が早い展開で試合が進み早い時間でスタートが予想されます。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
杉田 7 4  3  4    1 
メイヤー 6(3) 6  6  6    3 

 1st いきなり3つのブレークポイントを握るもこれを凌がれると、リターンゲームをあっさりブレークされてしまう。しかし、その後ブレークバックし、第10ゲームのセットポイントも凌いでタイブレークに。

 タイブレークでは攻めのテニスでミニブレークを奪うと、そのまま押し切り1stセットを奪取する。

 2nd 早々にブレークを果たすも第5ゲーム、ダブルフォルトなどで3つのブレークポイントを握られると、またもダブルフォルトを喫してブレークバックされる。更に立て続けにピンチを迎え第9ゲームもブレークされてそのままセットオールとなる。

 3rd メイヤーのサーブが好調で中々チャンスが来ない杉田は、ストロークでも前に出ての強打で苦しめられ立て続けにブレークを奪われる。1つブレークを返すも、第9ゲームでもブレークを奪われそのままセットカウント2-1と追い込まれる。

 4th 諦めない杉田は食らいつく。第5ゲームで2度のブレークポイントを奪うも逃すと、第7ゲームではメイヤーを崩し2つのブレークポイントを握るとメイヤーのショットミスを誘い先行ブレークに成功。

 しかしそのリターンゲームの第8ゲーム、ダブルフォルトなどで崩れ3つのブレークポイントを掴まれると、撃ち合いからのショットを決められラブゲームでブレークバックを喫する。

 第10ゲーム、杉田はバックハンドショットが精度を欠き3つのマッチポイントを握られると2つは凌ぐものの、最後はフォアショットがアウトとなり、セットカウント1-3で杉田は2回戦敗退となりました。

杉田 メイヤー
5 サービスエース 20
4 ダブルフォルト 3
59 1st IN(%) 62
65 1st ポイント(%) 69
44 2nd ポイント(%) 54
26 ウイナー 63
39 アンフォーストエラー 53
4/16 ブレーク 8/17

 敗れたものの、持ち味は十分に発揮されていました。メイヤーのプレイに強度があり、力負けしたという印象です。サービスは鋭く210キロを超すサーブに前に出るプレイで常に杉田にプレッシャーをかけ続けました。ガスケ選手に逆転勝ちした試合と同じくこの試合も先行でセットを取られても臆する事なく、プレイぶりがぶれませんでした。

 敗れた杉田選手も弱気になったわけではなく、向かって行っての敗戦です。気落ちする必要はなく、年内のマスターズ2大会で再び勝ち上がるためにまた頑張って欲し所です。

 


 トップハーフも1回戦でかなりのシードダウンをしている事がわかります。フェデラー、ナダルも今後の試合を見る必要がある出来なだけに、新たなチャンピオンが誰になるかは全く想像できないここまでの全米になっています。


 


5日目 3回戦ボトムハーフ

 ボトムハーフは元々有力選手の欠場でシード勢の勢力が弱かった上、更に注目選手も敗れており、誰が上がってきてもおかしくない展開です。ビックネームはチリッチのみです。


 

シャポバロフ 対 エドモンド 2;00開始予定 センターコート 第2試合

 共にネクストGENの若手による対決です。しかし、この対決をセンターコートに持って来ざるを得ない所がボトムハーフのシードが悉く落ちている事を示します

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
シャポバロフ 3 6 6 1    2 
エドマンド 6 3 3 0    棄権 

 1st 共に勢いのある攻めを見せ互いに譲らない見ごたえのある攻防。互いに簡単にキープできず、また勝負に行くショットでミスが出るなどし、エドマンドが先行ブレークし、シャポバロフがブレークバックするなど白熱。しかし、シャポバロフのショットがミスとなるなどし再びエドマンドがブレークを先行させ、1stセットはエドマンドが取る。

 2nd シャポバロフはアジャストしないショットもお構いなしに打ちまくる。特にバックハンドの性能が徐々に良くなっていき、先行ブレークしそのままセットオールとなる。

 3rd 好勝負の矢先、第5ゲーム終了時、エドマンドは首に痛みを抱え、以降はリターン速度も極端に落ちる。これに動揺する事なるシャポバロフはブレークを奪い続けこのセットを取る。

 4th エドマンドはリターンでもスピードのないリターンを繰り返すと、1ゲーム終了時点で続行を断念し、棄権となりました。

 エドマンドにとってもシャポバロフにとっても好勝負だっただけに、突発的なハプニングは残念な所ですが、互いにまだまだ将来のある選手。

 シャポバロフはこれ4回戦進出の快挙を達成。次の相手はカレーノブスタに決定しています。怪我明けで調子が悪かったはずのカレーノブスタがどこまで回復してるかも注目されます。

 


                                                        

ミーシャ・ズべレフ 対 イスナー 8;00開始予定 センターコート 第4試合

 アレクサンダーズべレフの兄のサーブ&ボレープレイヤーのミーシャズべレフにアメリカNo1シードのイスナーとの渋い対決です。しかしこれもセンターコートに来る試合と言われると・・。実際に、女子のシャラポワの方がセンターコートのナイトセッションのメインカード(第5試合)となっています。本来なら男子シングルがメインカードになるはずです。

 

  1st 2nd 3rd result
イスナー 4 3 6(5) 0
ズべレフ 6 6 7 3

 1st 序盤から互いのプレイスタイルからショートポイントで早い展開で進む。しかし、ズべレフがイスナーのサーブもよく拾いボレーで対応して行く。1stセットは先にズべレフがブレークし、そのまま押し切る。

 2nd イスナーは首に違和感を覚えテクニカルタイムアウトを要求。その後もイスナーはサーブの威力こそ戻るもののズべレフの鋭いリターンの反応が目立ち、2つのブレークを許し、ズべレフが2セットアップとなる。

 3rd 後のないイスナーもなんとか食らいつくもズべレフは連続したミスをせずチャンスが訪れず、そのままタイブレークへ。

 タイブレークではズべレフが先にミニブレークを奪うと最後もボレーで対応し、ズべレフがストレート勝利を収めました。

イスナー Mズべレフ
11 サービスエース 4
4 ダブルフォルト 1
66 1st IN(%) 63
76 1st ポイント(%) 78
38 2nd ポイント(%) 69
52 ウイナー 34
41 アンフォーストエラー 7
0/3 ブレーク 3/5

 途中でイスナーの首に違和感があったものの1stセットからズべレフが完全に試合を支配しました。イスナーが鋭いリターンを見せてもズべレフはほとんど反応してきました。アンフォーストエラーはわずか7です。

 ズべレフはネットに出るタイミングが良く、また横を抜かれる事も少なかったです。上を狙ったイスナーのショットはことごとくアウトになりペースを掴めませんでした。

 これで自国No1プレイヤーも敗れ、ボトムハーフの混沌ぶりが異様さを増してきました。


                                                        

シュワルツマン 対 チリッチ 0;00開始決定 サードコート 第1試合

 徐々に本来のテニスを取り戻しつつあるチリッチに粘り腰が信条のシュワルツマンの対決です。実力者同士の対決も渋すぎてサードコートとなっています。本来の格で言えばこの試合が一番センターコートに相応しいですが・・。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
シュワルツマン 4 7 7 6    3 
チリッチ 6 5 5 4    1 

 チリッチは持ち前のサーブもシュワルツマンに悉く拾われてしまう。1stセットはチリッチが取るも、以降は互いのサービスゲームをキープできないゲームが頻発する。

 3rd 1セットオールで迎えたこのセット、シュワルツマンは粘り強いストロークを軸にバックハンドクロスが冴える、方やチリッチも引き付けてのストレートで互いにブレークの山を築く。そんな中2度のSFSを迎えたシュワルツマンがチリッチが前に出る所を抜くショットで流れを掴み、2セット目を取る。チリッチは決めるショットがネットに頻繁にかかり流れを持ってこれない。

 4th 互いにキープして迎えた第5ゲーム、チリッチのサービス。この試合通じてチャンスボールをネットに掛けるなどしてこのゲームをブレークされると、第7ゲームも3つのブレークポイントを握られ絶対絶命。ここでチリッチはリターンを大きく打ち上げ、シュワルツマンが大きな雄叫びをあげ2ブレークアップと勝利を手繰り寄せる。

 しかしここから守勢に回ってしまったシュワルツマンを攻めたてブレークし、なおも第10ゲームも渾身の攻めで激しいデュース合戦。ここでシュワルツマンは大チャンスボールをスマッシュアウト。互いに流れが行く中、チリッチがネットにかけついにマッチポイント。ここでチリッチのリターンが甘くなった所をフォアストレートで打ち抜き3時間を超える戦いに終止符を打ちました。

シュワルツマン チリッチ
6 サービスエース 14
4 ダブルフォルト 9
70 1st IN(%) 56
61 1st ポイント(%) 73
50 2nd ポイント(%) 32
30 ウイナー 44
48 アンフォーストエラー 80
9/20 ブレーク 7/21

 怪我明けという事もあり、チリッチはストロークではアジャストできずに何度もネットに掛けてしまいました。それが喫したアンフォーストエラー80に現れます。

 また、サーブに関しても支配できたとは言い難く、更には2ndサーブは完全に狙いどころにされてしまいました。

 対するシュワルツマンはいつもとかわらぬ気迫のプレイを見せつけます。非力なサーブでブレークの山を築かれてもあきらめない精神力があります。互いに20を超すブレークチャンスの荒れた戦いになるとシュワルツマンの方が慣れた展開と言えたでしょう。

 これで、ボトムハーフは歴代優勝者、決勝進出者が姿を消し、誰が上がっても初決勝進出に、初優勝を掛けてファイナルを戦う事が決定しています。

 


アンダーソン 対 チョリッチ 3;00開始予定 サードコート 第2試合

  高速サーブに強打を持つ高性能のアンダーソンにズべレフを破り勢いに乗りたいチョリッチ。グランドスラムでは安定した成績を残すアンダーソンにチョリッチがどう立ち向かうか。

 

  1st 2nd 3rd result
アンダーソン 6 6 6 3
チョリッチ 4 3 2 0

 試合開始から堅実にふるまうチョリッチに対してアンダーソンはサーブの威力がいつもに比べても弱く、互角の戦いとなるも、1チャンスを物にしたアンダーセンがセットアップ。

 2ndに入るとチョリッチはトレーナーを呼ぶ。足首が良くない模様。それでもチョリッチは粘り強い守備で5つのブレークポイントを掴むも物に出来ず、またも1チャンスを物にされる。

 3rdセットに入ると力尽きたかアンダーソンのサーブに対応ができなくなり、また攻撃的なリターンを返す事ができず次々とブレークを許し、ズべレフを破って期待された活躍は披露できずストレートで敗れました。

 アンダーソンとしてはサーブの調子が良くなく、辛抱しながら少ないチャンスをつかむと3rdセットは一気に畳みかけました。試合時間も1時間49分と理想的な短さで上位進出に向けての態勢が整いました。


 


6日目 3回戦トップハーフ フェデラー、ナダルetc

  ボトムハーフに比べると有力選手が残っています。フェデラー、ナダルの軸が残っているのが大きいです。彼らがしっかり勝ち上がれるかが焦点です。


マナリノ 対 ティエム 0;00開始決定 セカンドコート 第1試合

 上位進出常連となりつつある曲者マナリノにハードコートで結果が欲しいティエム。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
マナリノ 5 3  4      0 
ティエム 7 6  6      3 

 1st マナリノがしぶとい守備でいきなりブレーク。しかいティエムも粘り強く対応し、迎えた第10ゲーム、マナリノのサービンフォーザセットで長いラリーからの粘りのリターンからのフォア強打を炸裂させブレークすると、第12ゲーム、前に出るマナリノの横を鋭く抜き、2つのセットポイントを迎えると、ラリーからのマナリノのリターンがロングとなり、ティエムが大逆転で1stセットを奪取する。

 2nd 後1歩でセットを取れたのを逃した事からかマナリノのプレイレベルが極端に落ちる。ティエムが簡単にキープするのに対し、マナリノはダブルフォルトやイージーなリターンミスでティエムにあっさりブレークを許す。余りの苛立ちからか、マナリノは踵で電光掲示板を蹴り壊してしまう。

 しかし、ここで切れないのがここ最近好調なマナリノ。第5ゲームはティエムの渾身のショットに鋭く反応し、連続でライン際を抜くスーパーショットで2つのブレークポイントを握る。ここで両者がネット際での激しい攻防の末、ティエムがバックハンドで深くリターンし、ティエムが気迫のキープを見せる。

 このゲーム以降は特に何もおこらず、第9ゲームのティエムのサービンフォーザセットもラブゲームでティエムが取り、ティエムの2セットアップとなる。

 3th このまま行きたいティエム。いきなりマナリノのリターンが力無くネットにかかりブレークに成功。そのままティエムがストレートで勝利しました。
 ティエムはいつもように攻め力を見せたものの、粘る時は粘るなどのメリハリを見せており、慎重さもつけている感じです。


バウティスタ 対 デルポトロ 3;00開始予定 サードコート 第2試合

 好調を維持するバウティスタに元全米王者のデルポトロと激突する好カードです。本日一番の注目カードとなるでしょう。

  1st 2nd 3rd result
バウティスタ 3 3 4 0
デルポトロ 6 6 6 3

 注目の対決はサーブが好調で強烈なフォアを随所で決めたデルポトロが完勝しました。バウティスタが悪いちおうよりはデルポトロが仕上がっていた感じで、ピンチではサーブでポイントを戻し、欲しい所でフォアがさく裂するなど2時間少々であっさり試合を終わらせました。

 4回戦ではティエムとの注目の対決が実現します


                                                        

ナダル 対 メイヤー 5;00開始予定 センターコート 第3試合

 徐々に調子を上げつつあるナダルに、攻めのテニスで逆転勝利を重ねるメイヤーが挑戦します。油断できない試合となるでしょう。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
メイヤー 7 3 1 4   1
ナダル 6(3) 6 6 6   3

 1st 序盤からメイヤーが攻め気の強いテニスでナダルに対抗する。その攻撃的なテニス故にミスもあるが、ナダルもブレークチャンスを物に出来ずタイブレークに。タイブレークに入るとナダルが強打をネットにかけミニブレークを握られると、メイヤーのサービスエースなどで一気に畳みかけると4つのセットポイントを握り、強烈なサーブにナダルがリターンを大きくアウトし、メイヤーがセットアップする。
 2nd ナダルも強度を上げてメイヤーにプレッシャーをかけるものの中々ブレークを奪えない。しかし第7ゲーム、メイヤーのフォアストレートがロングとなり、ナダルが14回目のブレークポイントにして初のブレークを奪うと、そこから更にギアを上げ、立て続けにブレークし、1セットオールとなる。
 3rd 勢いをつけたナダルは、2ndセットから続けて3連続ブレークを果たす。以後もフォアの逆クロスが冴えブレークを重ね、このセット6-1と圧倒的な差でセットカウント2-1とナダルがリードする。
 4th このセットもナダルは攻勢を強め、第1ゲームからいきなりブレーク。第7ゲームも大外からのストレートでメイヤーのロングを誘いブレークしあと1ゲームとする。第8ゲームのサービンフォーザマッチはメイヤーも粘りのリターンを見せ、また、ナダルの狙いすましたフォアストレートがサイドアウトになりメイヤーが意地のブレークをする。第10ゲーム、再びナダルのサービンフォーザマッチも粘りのリターンでナダルに苦戦を強いるも、最後は連続逆クロスにメイヤーがリターンをロングし、ナダルがセットカウント3-1で下しました。
 途中まではブレークを奪えずセットも落とし、かなり我慢の時間が続きましたが、1度ブレークしてからは関を切ったかのようにギアも上げてメイヤーを追い込みました。経験に裏打ちされた追い込み方は流石の一言でした。


ゴファン 対 モンフィス 4;30開始予定 セカンドコート 第3試合

 共に怪我明けからの復活をかけての3回戦です。上位同士の好カードですが、どこまで強度を高めた試合ができるでしょうか。

  1st 2nd 3rd result
ゴファン 7 5   1
モンフィス 5 1   棄権

 1st 序盤から攻めるモンフィス。対するゴファンも粘り強く対応し、共にキープし続けて迎えた第12ゲーム、モンフィスのショットミスによりゴファンがセットポイントを握ると、この唯一のブレークポイントでフォアショットで打ち抜き1チャンスを物にし1セットアップする。
 2nd これで流れを掴んだゴファンはモンフィスが足を気にする仕草もあり、立て続けにブレークに成功し、一気に5-0と追い込む。第6ゲームこそ必死のプレイでキープするモンフィスは、しかし、その直後自らプレイ続行不可能を宣言し、そのままゴファン選手が勝利しました。
 ゴファン選手は完全に戻ってきているかはまだわからない部分がありますが、3回戦を突破しセカンドウイーク突入により自信も回復してくることでしょう。
 モンフィス選手は怪我を装っていきなりパフォーマンスが上がるという事もあるのでその部分を期待しましたが、そうはなりませんでした。
 ゴファンの4回戦の相手は若干19歳のロシアのルブリョフです。勢いにのるルブリョフ相手を考えるとギアを上げていかないと厳しい試合となりそうですが、面白い対決となりそうです。


                                                          

フェデラー 対 Fロペス 8;00開始予定 センターコート 第4試合

 フルセットを戦い満身創痍のフェデラーに同じくベテランだが充実ぶりを見せるフェリシアーノ・ロペスとの対戦。フェデラーの調子如何によっては悲劇も心配される試合です。

 対戦成績は12勝0敗でフェデラーが圧倒していますが、前述するフィジカルの問題があるだけに、序盤の入りが注目されます。
 尚、この試合はセンターコートの試合が激戦で長くなった事もあり、10時40分開始と大分遅れそうです。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
フェデラー 6 6  7      3 
Fロペス 3 3  5      0 

 1st 立ち上がりから早い攻めに懸念を示すフェデラーだが、ラブゲームキープする。ロペスは無理に攻めず慎重な入りを見せる。

 ロペスの慎重な対応を見てフェデラーは果敢にネットに出るプレイで対抗する。6ゲーム目、フェデラーはコーナーを丁寧につくテニスでロペスのミスを誘い3つのブレークポイントを奪うと、2つ凌いだ後の3本目にロペスが前に出てはなったクロスリターンがサイドアウトとなり、フェデラーが先行ブレークする。以降はサーブで優位を保つフェデラー。

 結局第1セットはフェデラーはサーブゲームで2ポイントしかロスをせず、そのままゲームカウント6-3でセットを取る。
 ロペスのミスも目立つがフェデラーが序盤からプレイ強度を高めているだけにこのペースが最後まで続くか、どこかで落とすのか・・・。

 2nd このセットに入るとフェデラーの1stサーブイン率が大きく落ち込む。1stゲームのような簡単なキープが出来なくなり、何度かブレークポイントも握られる展開。

 第7ゲーム、ロペスのサービス。ロペスが前に出てくる所ボディーリターンするとロペスが大きくロングし、2つのブレークポイントを握ると、ロペスがリターンをネットに掛け、フェデラーが先行ブレークする。

 第8ゲーム、ブレークされたロペスは、バックハンドの強打でフェデラーからポイントを奪い、2つのブレークポイントを握る。しかしフェデラーはピンチをサーブで切り抜けキープする。

 第9ゲーム、フェデラーは厳しいリターンで2つのセットポイントを握ると、前に出るプレイでプレッシャーをかけロペスがリターンを大きくアウトし、フェデラーが2ブレークでこのセット6-3で取り、2セットアップとなる。
 3rd このまま押し切りたいフェデラー。 第4ゲーム、ロペスはアウトしてもフォアの強打を繰り返す、しかし最後はダブルフォルトを喫してフェデラーがまたもブレーク先行する。
 しかし第5ゲーム、フェデラーがミスを連発し3つのブレークポイントをロペスが握ると、フェデラーのリターンが大きくアウトし、ロペスがブレークバックする。

 第11ゲーム、フェデラーのサービス。フェデラーは1stサービスフォルトの判定にチャレンジを使うも失敗、チャレンジの権利を使い果たしてしまう。しかし以後も冷静に対応しキープする。
 第12ゲーム、フェデラーのフォアクロスの逆クロスが決まり、フェデラーがマッチポイントを迎えると、最後も深いフォアの逆クロスをロペスがネットにかけ、フェデラーがストレート勝利を収めました。

ェデラー Fロペス
13 サービスエース 9
1 ダブルフォルト 3
55 1st IN(%) 64
85 1st ポイント(%) 78
58 2nd ポイント(%) 38
32 ウイナー 35
16 アンフォーストエラー 28
5/12 ブレーク 1/6

 2ndセットでサーブの精度が落ち、これまで2戦を少し危惧する場面もありましたが、そこを乗り切るとこれまで2戦とは違い、粘り強いストロークを中心にバックハンドショットも戻り、フォアの逆クロスがロペスの態勢を崩しました。試合時間も1時間46分とフェデラーらしい早い展開にできました。試合前は1時間の練習時間が用意されながら20分程度しか練習しなかったとの事から、心配された腰や背中の状態ですが、沈静化が伺えます。
 次の対戦相手はロペス同様これまで負けのないベテランのコールシュライバーが相手となります。


 


7日目 4回戦ボトムハーフ

                                                        

 シャポバロフ 対 カレーノブスタ 0;00開始決定 センターコート 第1試合
 台風の目となっている18歳シャポバロフに、怪我明けのカレーノブスタとの対戦です。勢いでシャポバロフが押す展開となりそうです。

 また見やすい時間帯で、シャポバロフのプレイをじっくり見る機会が初めてとなる人も多いと予想されます。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
シャポバロフ 6(2) 6(4)  6(3)      0 
カレーノブスタ 7 7  7      3 

 1st 第2ゲーム、カレーノブスタのサービス。シャポバロフが引き付けての強烈なストレートやカレーノブスタのダブルフォルトで2度のブレークポイントを握るも、カレーノブスタはこれを凌ぐ。戦前の予想のままシャポバロフが攻め、カレーノブスタがそれを受ける展開となる。
 第6ゲーム、攻めるシャポバロフのフォアショットにカレーノブスタが大きくアウトしブレークポイントをシャポバロフが握ると、ラリーからのリターンをカレーノブスタがネットにかけ、シャポバロフが先行ブレークに成功する。

 第9ゲーム、シャポバロフのサービンフォーザセット。シャポバロフがリターンをネットに掛けて2つのブレークポイントを握られると、シャポバロフが前に出た所を鋭くライン際に振りぬき土壇場でカレーノブスタがブレークバックに成功する。
 第10ゲーム、ダブルフォルトなどでポイント先行されるも攻めのラリーからシャポバロフの横を抜くスーパーショットでカレーノブスタがキープに成功。
 第12ゲーム、シャポバロフがリターンエースを決め、カレーノブスタがフォアリターンがサイドアウトになるなどしシャポバロフが2つのセットポイントを握るが、カレーノブスタが粘りに粘りシャポバロフのロングを誘いデュースに。3度目のブレークポイントを握られるもカレーノブスタは粘り強く対応し、サーブでシャポバロフを崩しキープに成功。タイブレークに。
 タイブレーク。WOWOW解説の松岡修造はカレーノブスタが取り切ると予想。その予言通りに、シャポバロフは決めにいくショットが立て続けにアウトになる。方やカレーノブスタは鋭いクロスを連発で決めて圧倒的有利を築く。更にサーブを決め5つのセットポイントをカレーノブスタが掴む。すると、シャポバロフがリターンをロングし、カレーノブスタが1stセットを取る。
 修造の予言恐るべしという所、シャポバロフはセットポイント3つを逃したショックが大きかったのか、カレーノブスタが勢いを止めて攻めが決まると、シャポバロフの攻めが悉く決まらないという悪循環で2ndセット以降シャポバロフは踏ん張り所となりそうです。

  2nd カレーノブスタが盤石のキープを見せると会場は恐ろしい程に静まり返る。その注意すべき第2ゲームのシャポバロフのサービス。シャポバロフは下がりのがらのスマッシュやカレーノブスタの絶妙なドロップを振りぬくなどメンタルの強さを見せるキープで一息つく。
 第3ゲームはシャポバロフにチャンスがありながらもネットプレイでミスを連発しカレーノブスタがキープする。
 第4ゲーム、カレーノブスタのネットに出てプレッシャーをかけてミスを誘い、シャポバロフが簡単にネットにかけてカレーノブスタがブレークポイントを握る。すると、シャポバロフのリターンがまたもネットにかかりカレーノブスタがブレーク先行する流れは完全にカレーノブスタに傾きます。会場もかなりの静寂です
 第5ゲーム、カレーノブスタが簡単にキープすると思いきやシャポバロフも粘りのテニスで食らいつきブレークポイントを握るも、カレーノブスタが果敢にネットに出てこれを凌ぎキープし、主導権を渡さない。
 第7ゲーム、デュースに持ち込まれるもカレーノブスタはサーブで凌ぎ、更にはシャポバロフのバックハンドクロスをフォアストレートで鮮やかに打ち返しゲームカウント5-2とする。
 第9ゲーム、カレーノブスタのサービンフォーザセット。シャポバロフが粘りのストロークを見せ、かつ中央での打ち合いでカレーノブスタがネットに掛ける。更にはシャポバロフの逆を付こうとしたカレーノブスタのリターンがわずかにアウトになりシャポバロフに3つのブレークポイントのチャンスが来る。カレーノブスタは鋭い逆クロスなどで抵抗するも、お互いにしぶとく拾い合うラリーからシャポバロフが連続スマッシュで仕留めて1stセットは逆の形の土壇場ブレークバックを見せる

 第10ゲーム、勢いを完全に取り戻したいシャポバロフのサービスゲーム。連続で鋭くサイドライン際にウイナーを決めしっかりキープに成功する。
 第12ゲーム、シャポバロフが鮮やかなバックハンドクロスを決めラブゲームキープし、タイブレークに。
 修造予想ではシャポバロフが調子を取り戻しつつあるものの、カレーノブスタも崩れていないため、五分との予想。そのタイブレークはシャポバロフがバックハンドリターンをサイドアウトすると、カレーノブスタが連続でサーブで仕留めてカレーノブスタ優勢で進む。更にはシャポバロフが連続でリターンをロングし、カレーノブスタが3つのセットポイントを掴む。最後はカレーノブスタの深いリターンにシャポバロフが態勢を崩され、このセットもカレーノブスタが取り2セットアップとする。

 3rd 追い込まれたシャポバロフ。第1ゲーム、シャポバロフのサービス。シャポバロフのネットプレイに、カレーノブスタが追いつき切り返しのリターンで0-30と一気に畳みかける。更には逆をついたフォアストレートでブレークポイントを握る。ここをサーブで凌ぐもカレーノブスタは強烈なリターンを叩き込み追い込む。しかしこれを凌ぎなんとかシャポバロフがキープする。
 第2ゲーム、シャポバロフの攻撃的なクロスが決まり0-30とチャンスを掴むと、カレーノブスタがネットにかけシャポバロフが3つのブレークポイントを握る。更にはラリーからカレーノブスタのリターンがロングとなり、シャポバロフが希望を見出すブレークを果たす

 第3ゲーム、この流れを渡したくないシャポバロフはリターンのスピードに鋭さが増しカレーノブスタがリターンできなくなりラブゲームキープで逆転の下地が整う。

 第4ゲーム、シャポバロフが強いリターンで有利に進めると、カレーノブスタのクロスリターンがサイドアウトになりシャポバロフが2つのブレークポイントを掴む。しかしカレーノブスタも崩れずに凌ぎ切りキープする。
 第5ゲーム、シャポバロフのリターンがサイドアウトになりブレークポイントを握られると、ここでダブルフォルトでブレークバックされる
 第6ゲーム、相手の自滅で再び流れをもってきたカレーノブスタ。2ndサーブをシャポバロフが連続でネットに掛け、楽にキープする。
 第9ゲーム、0-30と追い込まれると、カレーノブスタのリターンにシャポバロフがロングし3つのブレークポイントを握られる。ここをフォアストレートで打ち抜きデュースに持ち込み、更には前に出てのボレースマッシュで必死のキープを見せる。
 第10ゲーム、シャポバロフの鋭いフォア逆クロスが決まりデュースに。これをカレーノブスタは粘りのリターンで凌ぎキープする。
 試合は3セット連続のタイブレークに突入。修造はカレーノブスタが取り切ると予想
 シャポバロフがいきなりのダブルフォルトでまたも不利な状況に。対するカレーノブスタはタイブレークではサーブに強度があり、シャポバロフを圧倒し4-0とする。更にはシャポバロフはリターンミスを連続でおかしカレーノブスタが5つのマッチポイントを掴む。最後は強烈なワイドサーブで決めストレートでカレーノブスタが勝利しました

シャポバロフ カレーノブスタ
8 サービスエース 1
4 ダブルフォルト 4
60 1st IN(%) 62
82 1st ポイント(%) 69
42 2nd ポイント(%) 60
54 ウイナー 25
55 アンフォーストエラー 29
3/13 ブレーク 3/9

 快進撃を続けたシャポバロフは、もっと早く崩れる可能性もありましたが、要所要所ではしっかり決めきりタイブレークまで粘れるなど18歳にしてかなり勝負強い戦いを見せる事ができていました。しかし、タイブレークでは勝負を急ぎミスを連発してしまいました。今後の糧になった敗戦でしょう。敗れ際も潔く納得した表情でコートを後にしました。
 カレーノブスタは勝負所を心得たプレイで決してぶれなかったです。フォア一辺倒、バックハンド一辺倒とストロークにも変化を付け終始工夫が見られました。その上で、タイブレークではサーブのギアが2段以上上がるなどの勝負強さを見せつけました。これで怪我で欠場せざるを得なかったウインブルドンを挟んでグランドスラム2大会連続でQFベスト8進出と大きな飛躍の年となっています。


 クエリー 対 ミーシャ・ズべレフ 10;00開始予定 センターコート 第5試合
 アメリカ勢唯一の生き残りのウインブルドンSF進出者クエリーに、弟アレクサンダーとは真逆のプレイスタイルでの地位を確立しているミーシャ・ズべレフ。ミスの少ないズべレフにクエリーがどう対処していくか、イズナーのように一本調子になると喰われかねないです。

 センターコートが今日も激戦に次ぐ激戦でかなり試合開始が遅れています。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
クエリー 6 6  6      3 
Mズべレフ 2 2  1      0 

 1st 日本時間の11;40開始のこの試合。立ち上がりからクエリーの調子が良くサーブで主導権を握ると、第2ゲーム、ズべレフのネットプレイにも素早い対応であっさりブレークする。

 その後もサービスゲームでキープし続けるクエリーは第8ゲーム、ズべレフの横を抜くパッシングショットでブレークポイントを迎えると、狙いすましたボレーを決め、あっさりと1stセットを制する。わずか24分でのセット奪取となる。

 2nd クエリーの調子は更に加速する。サービスエースを量産し、リターンゲームでは前に出てのドロップなど多彩に攻め立ててズべレフのネットプレイに対応していく。このセットも2ブレークを取りクエリーが2セットアップとする。ズべレフは首の様子が悪い模様で何度かトレーナーを呼ぶ場面が見られるなど打開策が見られない。

 ここまでにクエリーはウイナー41本を量産するのに対してアンフォーストエラーが4つと完璧な内容で支配しています

 3rd クエリーはその後もズべレフがネットに出てくる度にその横を抜くパッシングショットを炸裂させ、一気にブレークを連続で奪い、結局1度のブレークポイントすら与えず1時間16分と超速の完勝を収めました。

クエリー Mズべレフ
18 サービスエース 6
3 ダブルフォルト 4
61 1st IN(%) 64
92 1st ポイント(%) 57
54 2nd ポイント(%) 38
55 ウイナー 17
8 アンフォーストエラー 12
6/12 ブレーク 0/0

 ズべレフは試合当初から肩の調子が良くないのか何度かトレーナーを呼んでましたがサーブ&ボレーの出来が悪かったというわけではなく、クエリーが見事な対応を見せたという印象です。ウイナー55本に対してアンフォーストエラー8は完璧というのにふさわしい出来でした。体力消費も少なくSF進出を果たし、ウインブルドンに続くグランドスラム連続のSF進出が現実味を帯びてきました。

 QFベスト8のクエリーの対戦相手は同タイプのプレイヤーアンダーソン選手となりました。


 


8日目 4回戦トップハーフ

 

 8日目の4回戦は上位シード3人が勝ち残っており、かつデルポトロ、ゴファンに新鋭のルブリョフなど注目カードが揃います。しかし、どの試合もサラリーマンの視聴に厳しい時間帯となっております。


 ナダル 対 ドルゴポロフ 2;00開始予定 センターコート 第2試合
 尻上がりに調子を上げてきているナダルと、八百長問題がある中早い攻めを見せ勝ち上がって来たクレイコーターのドルゴポロフの1戦。圧倒的にナダル有利の予想を覆せるでしょうか。

  1st 2nd 3rd result
ナダル 6 6 6 3
ドルゴポロフ 2 4 1 0

 1st ナダルは開始から深いショットで序盤からギアを上げるとあっさり先行ブレークに成功する。
 そのままナダルとしては早いテニスを展開し2ブレークを取り、わずか31分でセットを奪取する。
 2nd キープが続く展開だが試合展開はナダルがリードする。第9ゲーム、ドルゴポロフを深いクロスで追い込みブレークを握るとそのままこのセットもとり2セットアップとなる。
 3rd ナダルはここで緩めずに高低左右を使いドルゴポロフを揺さぶると連続でブレークし、迎えた第7ゲーム、4度のマッチポイントを握ると、ドルゴポロフがストレートに打ち込もうとしたリターンがネットにかかり、ナダルが安定感ある内容でストレート勝ちしました。
 ナダルらしくなく3セットで1時間41分と短い試合でした。2ndウイークに照準を絞ったかのような速攻劇でした。体力も十分といった所です。


                                                        

 ゴファン 対 ルブリョフ 2;00開始予定 セカンドコート 第2試合
 怪我の不安がありながらここまで勝ち進んできたゴファン選手。方やディミトロフを破り強気の攻めでシャポバロフ同様インパクトを見せるルブリョフとの試合。この大会ではほとんど放送機会のなかったゴファン選手がどれ程回復しているかが見どころです。

  1st 2nd 3rd result
ゴファン 5 6(5) 0
ルブリョフ 7 7

 1st 互いにフォアの強打でお互い譲らぬ展開。しかし、第12ゲーム、ルブリョフが2つのブレークポイントを握ると、ルブリョフがフォアで振りぬき、ゲームカウント5-7でルブリョフがセットを取る
 2nd しかしゴファンもあきらめず、連続でブレークを取る。しかし、ゴファンの詰めが甘く、またルブリョフもひるまずフォアのクロスを叩き込み2つのブレークをバックする。このセットはそのままタイブレークへ。互いにポイントを取り合いながら迎えるものの、ゴファンの決めにいくショットがことごとくアウトになり、ルブリョフがセットポイントを握ると、ゴファンの逆を付くフォアクロスを炸裂させ2セットアップとなる。
 3rd セット間は遠くを見つめ、テニス内容を反省するゴファン。しかしその表情は寂しげで立て直すきっかけを掴んでるという感じではないのが気がかりな所。 第1ゲームのゴファンのサービスゲーム。ゴファンのショットの精度が良くなく、チャンスボールをネットにかけピンチを招くと、最後もリターンをネットにかけルブリョフが先行ブレークする。ゴファンは声を張り上げて悔しがる。このブレークでほぼ勝負は決まったでしょうか

 第8ゲーム、ルブリョフのサービス。ゴファンが逆を付くリターンエースを決めるも、その後不運なコードボールで流れはルブリョフにある事を示す。しかいルブリョフは高く上がったボールをスマッシュミスする。だが、ゴファンも強打をネットにかけるなど、チャンスを物にできずルブリョフがキープする。
 第9ゲーム、ゴファンのサービス。ゴファンにラリーで打ち勝つルブリョフ、更にはゴファンのミスでマッチポイントを握ると、サーブのリターンをゴファンが全く追えずルブリョフがストレート勝ちしました。
 19歳でのQF進出となり、シャポバロフフィーバーに沸いていた全米はまだ若手が残っている事を気づいた瞬間でした
 ゴファンもグランドスラムで4回戦に残れるまで回復してきたのは喜ばしい事とは言え、怪我前のパフォーマンスにはまだ遠く及んでいないのか、ピンチで凌げない形でまだ自分のテニスができていない事に苛立ちを感じさせる部分も多くみられ、今シーズンはまだ完全復調とはいかない様子でした。


                                                        

 デルポトロ 対 ティエム 5;30開始予定 サードコート 第4試合
 重く強烈なフォアハンドの調子が良いデルポトロにグランドスラム2週目に安定して進出するようになったティエムとの対戦。今日一番の注目カードです。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
デルポトロ 1 2 6 7 6 3
ティエム 6 6 1 6(1) 4 2

 試合前、デルポトロが風邪をこじらせたとの情報が有り、懸念されたこの試合。
 1st その心配がそのまま試合に反映されている形でスタート。デルポトロは動きが重く鼻をさする場面が多くみられる。ティエムは全く問題なく強打でせめて行き一気に2ブレークを果たしこのセットを取る。
 デルポトロは1stセットのウイナーが0本という悲惨さでこの試合の行方が早くも決まりかける内容を見せる。
 2nd 流れはかわらずティエムがいきなりのブレーク。デルポトロはゲーム間に薬とみられる物を服用した模様。多少は体調が戻ったかのようなフォアショットを決めるも、結局そのままティエムが押し切りティエムの2セットアップとなる。
 3rd 会場も盛り上がりとは違う異様な雰囲気の中、デルポトロの強烈なフォアが決まりだし、かつティエムが勝負を急いだからエラーを連発し、デルポトロが次々とブレークしていくと、会場はようやく試合が始まったかのような盛り上がりを見せる。
 結局このセットはデルポトロが2ブレークで6-1でセットを1つ返す。
 4th やや勢いを取り戻したデルポトロに対してティエムは焦りからのエラー癖が治らず、第3ゲーム、またもエラー連発でデルポトロが先行ブレークを握る。
 だが第4ゲーム、デルポトロはダブルフォルトなどでこのゲームをブレークバックされると、第6ゲームはティエムはデルポトロのスマッシュをリターンでポイントを取り、更にはボレーショットやバックハンドで打ち抜きブレーク先行させ、その後一気にスコアを5-2と勝負を決めにかかる。
 迎えた第9ゲーム、ティエムのサービンフォーザマッチ。ティエムは30-0とあと2ポイントまで迫るも、エラーやダブルフォルトで勝利を逃すブレークバックを喫する。
 第12ゲーム、ティエム6-5で迎えたデルポトロのサービスゲーム。ティエムが攻勢を強めると、デルポトロのフォアショットがアウトになり、ティエムが2つのマッチポイントを迎える。ここでデルポトロが起死回生の連続サービスエースを決めキープに成功。タイブレークへ。
 決めきれなかったティエムの焦りが募るタイブレークはその焦りがそのままコート内にも表れ、次々とミスショットを繰り返し、5つのセットポイントをデルポトロが掴むと、最後は気持ちの入ったフォアショットが炸裂し、2セットオールとなる。観客も大いに盛り上がる。
 FINAL 体はまだ重そうなデルポトロも薬が効いてきたのか動きは1stよりもよくなっている。しかし、ティエムもここまで来て負けるわけにはいかず、互いに良いプレイが見られる。
 デルポトロのフォアスマッシュを打ち返すなどティエムも気合が漲るも、流れは幾分かデルポトロに傾く。
 第6ゲームのティエムのサービス。デルポトロの強打が決まるとティエムがダブルフォルトを犯すなどで3つのブレークポイントを握られる。しかし、ここで打ち合いに負けないティエムはこのブレークを凌ぎ切りキープする。
 互いがキープを続けて迎えた第10ゲーム、ティエムのサービスゲーム。互いの攻めが入り混じりデュースへ。しかし、ティエムがフォアショットをアウトし2度目のマッチポイントをデルポトロに握られると、ダブルフォルトで試合は終了してしまいました。

デルポトロ ティエム
9 サービスエース 5
4 ダブルフォルト 5
57 1st IN(%) 63
64 1st ポイント(%) 63
57 2nd ポイント(%) 58
31 ウイナー 51
59 アンフォーストエラー 53
5/16 ブレーク 6/12

 おそらく本調子ではなかったデルポトロは、それでもあきらめずに最後まで勝利の道筋をたどっていました。ウイルス性の風邪という事で次の試合も満足にできない可能性もありますが、それでもその精神力は凄まじいの一言でしょう。
 敗れたティエムは勝利が近づくとミスを連発し、追い込まれてのダブルフォルトで試合が終了してしまうなど、詰めの甘さにまだ若さを感じます。クレーコートではその若さが良い面で出ていましたがハードコートシーズンに入るとまだプレッシャーに十分に対応できておらず、今後の課題となりそうです。


 フェデラー 対 コールシュライバー 8;00開始予定 センターコート 第4試合
 フェデラーもナダル同様尻上がりに調子を上げてきています。これまで11戦全勝の相手コールシュライバーにしっかり対応したテニスができるでしょうか。

  1st 2nd 3rd result
フェデラー 6 6 7 3
コールシュライバー 4 2 5 0

 フェデラーはやや疲れがありトレーナーを呼ぶなどの状況だったにもかかわらず、要所を締めるテニスを披露し、スコア上は完勝を収めました。
 コールシュライバーも頑張りが見えましたし、スコア程一方的ではなかったと感じますが、地力の差でこのようなスコアになってしまいました。 

フェデラー コールシュライバー
11 サービスエース 4
2 ダブルフォルト 2
65 1st IN(%) 57
88 1st ポイント(%) 67
73 2nd ポイント(%) 49
39 ウイナー 19
20 アンフォーストエラー 33
4/7 ブレーク 0/0

 


 


9日目 QFベスト8 ボトムハーフ

 大波乱の全米オープンテニス男子シングルスも残すところ後7試合となりました。
 本日は大波乱の渦の中にあるボトムハーフです。
 トップ10以上の選手が全て敗退し、カレーノブスタ、シュワルツマン、クエリー、アンダーソンとグランドスラムベスト8としては真新しいです。クエリー以外は最高成績及びそれを更新しています。
 しかし、4選手のレースATPランキングを見てみると、
 クエリー 9位(実質7位)
 カレーノブスタ 12位(実質10位)
 アンダーソン 28位(実質25位)
 シュワルツマン 31位(実質28位)
 と、いずれも上位に来ているのを見てるのもわかる通り、調子のよい選手がそのまま上がっただけにすぎません。更に彼らは最低でも360ポイントの上乗せが確定しているため、大きくレースランキングに加点が期待できます。特にクエリーとカレーノブスタは現実的にファイナルを目指せる位置を掴むチャンスを得ています。ネームバリューは大きくなくても注目に値する選手達です。


                                                      

 カレーノブスタ 対 シュワルツマン 1;00開始決定 センターコート 第1試合

 今年のハードコートシーズンに活躍した2人はまさかの全米グランドスラムでのベスト8で対決となります。
 カレーノブスタは怪我明け、シュワルツマンは適正がクレーコートなだけに全米では多くの期待を掛けられていなかっただけに意外な勝ち上がりと言えるでしょう。
 カレーノブスタは4回戦まで予選勝者との対決が続くという運はあったものの、その4回戦は勢いにのるシャポバロフを大人のテニスで完勝しました。
 一方のシュワルツマンはボトムハーフ勝ち上がりの筆頭中の筆頭だったチリッチに粘り勝ちをして上がってきました、ボトムハーフ波乱の仕掛け人です。
 彼らの対決は意外や意外、初対決となります。クレーコートを得意としながらハードコートでの対戦となり、また今大会初のセンターコート、アーサーアッシュスタジアムの雰囲気にどのように対応するでしょうか。

  1st 2nd 3rd result
カレーノブスタ 6 6 6 3
シュワルツマン 4 4 2 0

 1st 序盤からカレーノブスタがナーバスになる。陣営とコンタクトを取ってると指摘される。カレーノブスタが無理のないプレイでやや硬さのあるシュワルツマンからブレークを奪い、そのまま1stセットを取る。

 2nd シュワルツマンのテンションがやや落ちてしまい、簡単にブレークを許す。会場も静けさに包まれる。
 しかし、一旦落ちた気持ちもあきらめないシュワルツマンは鋭いリターンとスマッシュを狙いすましたフォアリターンで返すなどの気概を見せブレークバックに成功し、観客を沸かせる。だが、その後カレーノブスタが攻勢を強めるとシュワルツマンもリターンをアウトするなどし再びブレークポイントを握られ、そのままセットを取られ、カレーノブスタの2セットアップとなる。 

 3rd 踏ん張りたいシュワルツマン。しかし、第1ゲーム、シュワルツマンのサービス。どこか集中力を欠き、カレーノブスタの鋭いリターンを追えず、簡単にブレークを許す。
 第3ゲーム、またもシュワルツマンはピンチに立たされるも、ここからカレーノブスタが勝負を焦ったミスを連発し、辛くもシュワルツマンがキープする。
 第4ゲーム、シュワルツマンのリターンエースが決まるなどし、3つのブレークポイントを得るも、ライン際のショットや粘り強いストロークでこれを凌ぐ。更にはカレーノブスタの逆をついたパッシングショットはわずかにロングになるなどし、カレーノブスタがしぶとくキープする。
 第6ゲーム、両者がスマッシュショットを打つもこれをリターンし、更には互いにネットに出てカレーノブスタのボディーリターンにシュワルツマンがラケットを出して反応するとロブ気味のリターンとなりラインギリギリに収まりデュースに。今日一番の歓声が上がる。ゲームはカレーノブスターがワイドサーブを連発しキープする。
 第7ゲーム、カレーノブスタの角度のあるリターンが決まると、シュワルツマンがフォアの逆クロスをアウトし、カレーノブスタに2つのブレークポイントを握られる。更にはラリーでシュワルツマンのリターンがロングになり、カレーノブスタが2ブレークアップとなる。
 第8ゲーム、カレーノブスタのサービンフォーザマッチ。カレーノブスタの深いリターンにシュワルツマンはなすすべがなく3つのマッチポイントを握られると、シュワルツマンがリターンを大きく打ち上げて、カレーノブスタがSF進出の歓喜に包まれます。

 カレーノブスタ「夢みたいだ、ここまで勝ち上がれるとは思わなかったよ。観客と陣営にとても感謝してる。僕はフォーカス(集中)してるし、今日の相手もよく戦っていた。先輩のナダルも頑張ってるし、刺激になる。でもまだ僕はSFに進出したばかりだしね。ただ、センターコートの試合はダブルの決勝でも試合したし、それが助けになったよ。SFの相手はまたゆっくり試合を見るよ。ありがとう。」


                                                      

 クエリー 対 アンダーソン 10;00開始予定 センターコート 第4試合

 共に長身のビックサーバー同士の対決。調子は双方上向いており、アンダーソンはサーブの調子も戻り危なげなく勝ち上がってきています。
 一方のクエリーも4回戦のミーシャ・ズべレフ戦は「おそらくこんな戦いは2度とできない、完璧過ぎた。ゾーンに入っているようだった。」と述べる完勝をあげる、55本のウイナーはコーナーやラインギリギリに次々に決まり、アンフォーストエラーはわずかに8と付け入る隙がありませんでした。
 同様のテニスができるようならアンダーソンをも凌駕するでしょうが、アンダーソンも試合中に対応できる選手であり、グランドスラムでは安定して2週目に進出する実力者です。簡単にはいかないでしょう。
 過去の対戦は8勝6敗でクエリーがわずかにリードしてはいるものの互角と見て良い対戦。今年は2回対戦があり1勝1敗の五分です。ほんの僅かなディテールの差で決まる試合となるでしょう。

 ナイトセッションの第1試合のヴィーナス・ウイリアムスとクビドバの試合がフルセットタイブレークの白熱した戦いとなったため、予定より1時間20分程遅れての日本時間11;20頃のスタートです。 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
クエリー 6(5) 7 3 6(7)   1
アンダーソン 7 6(9) 6 7   3

 1ST お互いにサーブの調子がよく長いラリーとならない展開で、ブレークポイントのないままタイブレークに。
 タイブレークではアンダーソンがダブルフォルトを喫し、5-2とリードされるも、そこから強いリターンなどで巻き返し、5ポイント連取して一気にタイブレークを制しセットアップする。

  2ND 第5ゲーム、クエリーのサービス。ダブルフォルトするなどしてアンダーソンに2つのブレークポイントを握られると、アンダーソンの鋭いリターンを返し切れずブレークを許す。
 第8ゲーム、アンダーソンのサービス。今度はアンダーソンにリターンミスが出てブレークポイントを握られると、ダブルフォルトでブレークバックされる。そのままこのセットはタイブレークへ。
 タイブレークでは1STセット同様にクエリーが有利に進め、タイブレークカウント6-1とクエリーが5つのセットポイントを掴むもここからアンダーソンの粘りにあい、かつダブルフォルトで並ばれてしまう。ここから痺れるキープ合戦が続くと、9-9からアンダーソンのサービスでクエリーが見事なショットでミニブレークを掴むと、そのまま11-9で押し切り1セットオールとなる。 
 3RD 調子を取り戻したかに見えたクエリーは、しかし疲れからかなんでもないショットにもミスが出始める。第6ゲーム、クエリーのサービスでは、サービスエースとダブルフォルトを繰り返し自らピンチを招くと、アンダーソンにのライン際のリターンに対応できず、アンダーソンが先行ブレークし、そのまま2セット目を奪取する。
 4TH クエリーは抑えが効かずミスを連発するも互いにブレークポイントを奪うまでには至らず3度目のタイブレークへ。
 タイブレークでは、先にアンダーソンがミニブレークに成功するも、クエリーも奪い返し、イーブン状態でサドンデスに突入。そして7-8からのクエリーのサービスで、2ndサーブが力弱い120キロ台のサービスを狙い打ちし、そのまま押し切りタイブレークカウント7-9で制し、アンダーソン選手がグランドスラム初の準決勝SF進出を果たしました。

 


 


                                                      

10日目 QFベスト8トップハーフ

 QFベスト8のトップハーフは大方上がって欲しいトップ選手と若手の興味深い構図の勝ち上がりとなりました。
 フェデラー、ナダルはどこにいってもホームで試合ができる2人ですが、それに対するデルポトロとルブレフという構図も面白いです。


 ナダル 対 ルブレフ 3;00開始予定 センターコート 第2試合

 尻上がりに調子を上げているナダルに対し、ディミトロフ、ゴファンに完勝して勢いにのる19歳のルブレフが挑戦します。

 

  1st 2nd 3rd result
ナダル 6 6 6 3
ルブレフ 1 2 2 0

 

 1st 3;30頃から始まったこの試合。第2ゲーム、ルブレフは固さからかダブルフォルトとエラーを連発し、あっさりとブレークされる。第3ゲーム、ルブレフは巻き返し、ブレークバックに成功する。
 しかし第4ゲーム、ルブレフはボレーミスなどもあり、2つのブレークポイントを握られると、フォアショットをミスし、再びブレークを許す。そのまま第7ゲームもナダルはラリーで強度を強めるとルブレフはこらえきれず、このセット3つ目のブレークを許し、ナダルがあっさり23分でセットを取る。

 2nd 第5ゲーム、やはりナダルは前に出てのリターンでルブレフを追い込むと、ルブレフがダブルフォルトでナダルが先行ブレークを握ると、第7ゲームもルブレフの強打がナダルには通用せず、それ以上のカウンターショットを浴び連続ブレークされる。結局このセットは5ゲーム連取でナダルが2セットアップとなる。

 3rd 第1ゲーム、ナダルは攻撃の手を緩めず、ルブレフの一辺倒の攻めにもそれ以上のカウンターショットで返すとルブレフは自ら態勢を崩していく。第1セットはそのプレイの末にダブルフォルトでラブゲームブレークと勝負はもはや決定的となる。
 第5ゲームはナダルの容赦ないリターンに根負けしそうになるも、ナダルも自らミスを連発し、長いデュースとなるも、最後はバックハンドリターンをネットにかけナダルが2ブレークアップとする。
 第8ゲーム、ナダルのサーフィンフォーザマッチ。鋭く攻め立ててマッチポイントを迎えると、ラリーからのリターンをルブレフがネットにかけあっさりとナダルが勝利しました。
 試合時間は1時間36分と短い試合で終える完勝でした。その勝利ぶりも淡々としたものでした。試合展開にも余裕があり、いよいよフェデラーとの対決も現実となりそうです。
 ナダル「いい試合が出来た。ルブレフは少しミスが多かったかもね。全米の準決勝進出は本当にうれしいよ。今年は怪我もせずいい戦いができててとても素晴らしい、キャリアの終盤だと思うけど素晴らしいよ。フェデラーとデルポトロの試合は注目してるよ。ディナーをしながら見たいね。ただ全米でフェデラーと戦ってないのは不思議だよね。でもどうなるかはわからないよ。とにかくありがとう。」 


                                                      

 フェデラー 対 デルポトロ 10;00開始予定 センターコート 第4試合

 共に元全米王者で人気も高い選手同士のビック対決です。ただし、両選手の試合に挑むコンディションには違いが見られます。徐々にコンディションを上げてきているフェデラーに対し、デルポトロはウイルス性の風邪の治り具合が気になる所です。体調を万全に戻せば歴史に残る名勝負も期待できます。

 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
フェデラー 5 6 6(8)  4    1 
デルポトロ 7 3  7  6    3 

 

 1st お互いにショートポイントを取り合う展開に。ブレークポイントが来ずキープで迎えた第11ゲーム、フェデラーのサービス。デルポトロのフォアショットが炸裂すると、フェデラーがダブルフォルトしこの試合初めてのブレークポイントを握られると、甘くなったボレーをデルポトロが叩き、終盤でのブレークに成功するデルポトロ。
 第12ゲーム、デルポトロのサービンフォーザセット。あっさりと2つのセットポイントが握るとサーブで崩しデルポトロがこのセットを奪取。
 デルポトロはティエム戦程の深刻な状況ではない模様。薬を前もって服用している可能性はあるものの、早く勝負を付けたい所でしょう。
 一方のフェデラーは特に調子が悪いというわけではなく、このぐらいのエラーはこれまでもしていました。ただ、デルポトロが相手だとこの数をエラーをしていると厳しいかもしれませんが、調整してくると思われます。アンフォーストエラーは多くありませんが、数字に表れないリターンミスは結構あります

 

 2nd 第1ゲーム、フェデラーのサービス。いきなりデュースに持ち込まれるも、フォアスマッシュやサービスエースで難を逃れる。
 第2ゲーム、連続サービスエースで好調を維持するかに思われたデルポトロは途端にショットにミスを連発し、フェデラーがこの試合初めてのブレークポイントを握る。しかしデルポトロが連続でフォアショットを決めるなどし、互いにサービスゲームを必死のキープを見せる展開でこのセットはスタートする。
 第4ゲーム、デルポトロは急にショットの乱れを連発し、3つのブレークポイントをフェデラーが握ると、フェデラーのショットが決まり、ラブゲームブレークを果たし、そのままこのセットを奪取する。


 3rd 第2ゲーム、フェデラーのサービス。流れに乗りたいフェデラーだが、ここでミスを連発しデルポトロにブレークポイントを握られると、最後はダブルフォルトし、デルポトロが今度はブレーク先行となる。

 第4ゲーム、フェデラーは再びショットミスが連続し、更にデルポトロのバックショットが決まりブレークポイントを握られるも、前に出てのボレーショットやサービスエースでこのピンチを凌ぐ。 

 第7ゲーム、互いのラリーからフェデラーが押し切りブレークポイントを握ると、ここでデルポトロがダブルフォルトを喫し、フェデラーがブレークバックに成功し勝負の行方は混沌としてくる。

 このセットはそのままタイブレークへ。そのタイブレークはフェデラーが有利に進め、更にはデルポトロがダブルフォルトなどを喫するも、フェデラーも前に出てのボレーが決まらず6-6で勝負はつかない。更にはデルポトロのフォアショットがライン内に収まると、9-8からのフェデラーのボレーが決まらず、デルポトロがこのセットをとり、2-1とセットカウントリードとなる。

 

  4th 後がないフェデラーはしかし、ポイントショットでのミスが減る気配はない。
 第5ゲーム、フェデラーのサービス。フェデラーがことごとくショットをミスして2つのブレークポイントを握られてしまうも、浮き球へのスマッシュなどで切り抜けたかに見えたものの、更にエラーから3度目のブレークポイントを握られるとデルポトロのバックハンドショットで対応され、先行ブレークを許す。
 第9ゲーム、デルポトロに厳しいコースにショットを決められて0-30と追い込まれるも、そこから巻き返しのショットを連続で決めて必死のキープを見せる。
 第10ゲーム、デルポトロのサービンフォーザマッチ。サービスエースなどで30-0と追い込むもフェデラーも粘り30-30に、しかし、フェデラーがボレーショットをミスし、デルポトロにマッチポイントが来ると、デルポトロがこの日調子がよかったフォアのショットで締めくくり、QFでフェデラーは無念の敗退と共に、デルポトロは昨年ワウリンカに敗れたQFを見事に突破しました

フェデラー デルポトロ
17 サービスエース 12
5 ダブルフォルト 3
61 1st IN(%) 67
73 1st ポイント(%) 81
57 2nd ポイント(%) 51
60 ウイナー 48
41 アンフォーストエラー 32
2/3 ブレーク 3/6

 勝負を分けたのは3セット目のタイブレーク。ここで取ったデルポトロは精神的に優位に立ち、フェデラーは更に焦りの色を濃くしてしまい、半ば自滅するような恰好で敗れてしまいました。
 デルポトロも試合終了後のインタビューでは鼻をすすりながら体調が万全でなかった事は明白なものの、試合に入れば体調不良を払拭する程のメンタルをこの試合でも発揮しました。ティエム戦はこの試合よりキツイ状態での試合でしょうし、その経験が生きたとも言えますが、恐ろしい精神力の強さを見せました。
 フェデラーが焦って自滅した感はあるものの、全米は1回戦から調子の悪さを見せており、腰に不安を抱えながらの試合となった事から致し方のない所とも思います。ファイナル進出は決まっているのでここから全休してでもファイナルに向けて調整するのも良いかもしれません。
 勝ったデルポトロは体調十分と思われるナダルとの対戦が待っています。恐ろしいメンタルを発揮するデルポトロでもナダルの粘りの前に勝機はそれ程高くないと見てしまいます。
 


 


12日目 SFベスト4

 ナダル、デルポトロ、カレーノブスタ、アンダーソンの4人が残るセミファイナル。歴代優勝者のトップハーフに、グランドスラムSFすら初の両者のボトムハーフとの対照的な構図となります。 

全米SF進出者4人の男子テニスランキングポイント推移


 アンダーソン 対 カレーノブスタ 5;00開始予定 センターコート 第2試合
 男子ダブルス決勝後に予定されているこの試合。共にボトムハーフのアウトサイダーと思われた2人の対戦です。
 そのテニススタイルは両極端であり、高速サーブに強打を誇るアンダーソンにカレーノブスタの守備力や冷静な状況判断がどう絡み合うか。 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
アンダーソン 4 7 6 6    3 
カレーノブスタ 6 5 3 4    1 

 

 1st キープが続いて迎えた第7ゲーム、アンダーソンのサービス。アンダーソンが簡単にリターンアウトしカレーノブスタが2つのブレークポイントを握ると、前に出た放ったアンダーソンのリターンが大きくアウトになり、カレーノブスタが先行ブレークを取る。ここまでカレーノブスタはアンフォーストエラー0と抜群の安定感を見せる。
 第10ゲーム、カレーノブスタのサービンフォーザセット。デュースに持ち込まれるも、ワイドのサービスエースを取り3度目のセットポイントを取ると、またもやワイドサーブで崩し、1stセットはカレーノブスタが取る。
 
 2nd 第4ゲーム、カレーノブスタのサービス。アンダーソンが深いショットでブレークポイントを握ると、深いクロスでカレーノブスタを崩し2ndセットはアンダーソンが先行ブレークを取る。
 第5ゲーム、アンダーソンのサービス。高速サーブにも対応するカレーノブスタが2つのブレークポイントを取ると、ネットに出てくるアンダーソン横を抜くウイナーでカレーノブスタが即時ブレークバックに成功する。
 第8ゲーム、アンダーソンの鋭い角度のリターンが決まり2つのブレークポイントを握るも、これを粘りのリターンで凌ぎ切る。
 第12ゲーム、カレーノブスタがダブルフォルトし、この土壇場でアンダーソンにセットポイントを握られると、アンダーソンが左右に振り回しクロスを決めアンダーソンが数少ないチャンスを物にする1セットオールとなる。
 2ndセットブレークバックした当りまでは流れはカレーノブスタでしたが、アンダーソンが巻き返しました。

 3rd 第2ゲーム、カレーノブスタのサービス。アンダーソンの深いリターンをカレーノブスタがネットにかけ3つのブレークポイントを握られるも、しぶとく対応し、最後はアンダーソンのリターンアウトを誘い、辛くもキープする。
 第4ゲーム、ネットに出ての攻めを見せるアンダーソンが2つのブレークポイントを握ると、ここでカレーノブスタがダブルフォルトでアンダーソンに先行ブレークを奪われる。
 2nd同様重要な局面でダブルフォルトが出るなど焦りが見えるカレーノブスタ。アンダーソンが楽にキープして行くのに対し、カレーノブスタは第8ゲームでも必死のデュースの攻防を強いられる。
 第9ゲーム、アンダーソンのサービンフォーザセット。30-30となるも、アンダーソンはワイドサーブとセンターサーブで打ち分けこのセットを取りセットカウント2-1とする。

 

 4th アンダーソンが楽にキープする中、カレーノブスタはキープにも苦労する展開。第5ゲーム、アンダーソンはクロスの強打でカレーノブスタを追い込み2つのブレークポイントを掴むと、長いラリーからカレーノブスタが我慢しきれずストレートをサイドアウトし、アンダーソンが決勝に向けての先行ブレークを掴む。
 第7ゲーム、アンダーソンの深いリターンに思わず腰をついてしまうと、更にアンダーソンが鋭いリターンを決めカレーノブスタを追い込み、アンダーソンに2度のブレークポイントが来るも、両サイドを使った攻撃でこれを凌ぐ。
 第9ゲーム、40-0とするもアンダーソンの鋭く深いクロスを連発されデュースに。あと1ポイントが決まらない長いデュースは、カレーノブスタが凌ぎ切る。
 第10ゲーム、アンダーソンの決勝へ向けてのサービンフォーザマッチ。テニスのラケットの柄を締め直し気合を入れるアンダーソン。38本もの長いラリーを耐えたカレーノブスタが先行するも、勝負を焦ったリターンがネットに掛る。更には長いラリーをカレーノブスタは制し15-30に。しかしここからアンダーソンがアウトを恐れぬリターンやフォアのストレートが決まりマッチポイントを握る。そして、カレーノブスタのリターンがネットにかかり、アンダーソンは信じられないといった表情を見せ、グランドスラム決勝に進みます。

 アンダーソン「言葉にならない。チームに感謝してる。グランドスラムを戦い抜くのはとてもタフですが、素晴らしいチャンスを頂いた。ただ、このために一生懸命頑張ってきた。今日の試合も大きな試合で素晴らしい声援をもらえた。支えてくれたみんなに感謝する。」


                                              

 ナダル 対 デルポトロ 8;30開始予定 センターコート 第3試合
 徐々に調子を上げて体調万全で迎えるナダルに対し、強豪相手に疲弊しかつ体調も万全でない中迎えるデルポトロ。非常にドラマ性にあるこの試合は全てが注目と言ってもいいでしょう。 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ナダル 4 6  6  6    3 
デルポトロ 6 0  3  2    1 

 

 1st 第1ゲーム、ナダルのサービスからスタート。いきなりの白熱のラリー。デルポトロのアウトショットに「バモス!」の掛け声のナダルと最初から気合が入る。ナダルはデルポトロのバックにリターンを集め、更にはネットに出てプレッシャーをかけてキープする。

 第2ゲーム、サーブが好調なデルポトロはセンターへのサービスエースでナダルを崩しラブゲームキープする。

 第3ゲーム、ナダルがアウトショットを連発し、デルポトロが最初のブレークポイントを掴むも、フォアの逆クロスを軸にキープする。
 第5ゲーム、デルポトロのフォア強打でブレークポイントを握ると、コードボールでデルポトロがラッキーな形でブレーク先行する

 第6ゲーム、ナダルは深く構えてデルポトロのボールを拾う態勢を作りデュースに持ち込む。長いデュースの凌ぎあいからデルポトロが左右に動き、ナダルがリターンをネットにかけキープする。
 第10ゲーム、デルポトロのサービンフォーザセット。27本のロングラリーをバック主体のリターンで制したデルポトロが2つのセットポイントを握ると、フォアの逆クロスで華麗に決めデルポトロが1セットアップとなる。

 2nd 第2ゲーム、ナダルの粘りで初めてのブレークポイントを掴むと、デルポトロのフォアショットがロングとなり、ナダルが先行ブレークする。
 第4ゲーム、バックラインを下げてからの攻防が効いてきているナダルが押し、2つのブレークポイントを奪うと、デルポトロがフォアショットを大きく打ち上げ、ナダルが2ブレークアップとなる。
 第6ゲーム、ナダルはベースラインを上げ仕上げにかかり3度のブレークポイントを握ると、デルポトロがショットを大きく打ち上げ、6-0のベーグルでナダルが1セットオールとする

 3rd ナダルはデルポトロのフォアの攻めにフォアで強烈なリターンを返し更にはドロップなどでデルポトロに自由を与えない。
 先行ブレークして迎えた第8ゲーム、デルポトロのサービス。フォアでデルポトロを攻め立て何度かブレークポイントを握るも、ナダルのドロップショットミスなどもあり、デルポトロが辛くもキープする。
 第9ゲーム、ナダルのサービンフォーザセット。カウンターでのフォアストレートを打ち抜くデルポトロに対して、ナダルもクロスからの深いショットで自由を与えない。ナダルがセットポイントを迎えると、リターンが浮いた所をスマッシュで決めナダルがセットカウント2-1とリードする

 

 4th 第3ゲーム、デルポトロのサービス。デルポトロのショットがネットにかかり、ナダルに2つのブレークポイントを握られると、ナダルが逆クロスで攻めると、そのリターンを柔らかくライン際に沈めナダルが決勝への先行ブレークを取る。
 第5ゲーム、ナダルは尚もデルポトロに襲い掛かるとデルポトロがフォアショットを大きくアウトし、またも3つのブレークポイントを握ると、ナダルの深いリターンにフォアストレートがコートを捉えず、ナダルが2ブレークを果たす。
 第6ゲームもナダルが攻めるかミスするかでポイントが動く独壇場となり、会場はSFとは思えない静寂に包まれる。
 第7ゲーム、デルポトロがリードするもリターンのたびに辛そうな悲鳴を上げる。ナダルはミスをしてもお茶目にふるまうなど余裕を見せる。
 第8ゲーム、ナダルのサービンフォーザマッチ。サーブ&ボレーで2つのマッチポイントが来ると、パッシングショットで鮮やかに抜いてナダルがセットカウント3-1で決勝進出しました

ナダル デルポトロ
5 サービスエース 7
2 ダブルフォルト 4
72 1st IN(%) 66
77 1st ポイント(%) 71
72 2nd ポイント(%) 28
45 ウイナー 23
20 アンフォーストエラー 40
6/13 ブレーク 1/2

 ナダル「本当に素晴らしいシーズンを送っている、去年まで数年は苦しかったし体に問題もあった。今はとても幸せです。これだけの客の前で深く試合ができてるし、決勝に残れたのも嬉しい。みんな本当にありがとう。1stセットはバックハンドにボールを集めすぎたので、2ndセットではフォアにも散らし、もっとデルポトロを動かせばチャンスはあると思った。これだけパフォーマンスが上がった理由は実はよくわからない。実際1stウイークは全然だったけど、どんどんあがってきたよね。決勝のアンダーソンはタフだよね。彼も怪我からカムバックして最高のプレイをしてるし見本になるよね。彼とは12歳の頃からコートで向き合ってるし非常に楽しみだよ。グランドスラム3度目の決勝は素晴らしいよ。」


 1stはほぼ互角なスタッツからのこのスタッツ2ndセット以降いかにナダルが圧倒したかを示します。ナダルが言うように、2ndセットからはデルポトロのサーブを下がって受けてラリーの回数を多くし、かつバック一辺倒の攻めも代え、フォアで打たせました。フォアで打てるようになってから逆にデルポトロはフォアを意識しすぎてミスを連発してしまいました。またラリーが長くなり徐々に態勢を崩すと左右に振られるたびに悲鳴に近い声を上げるなど、徐々にナダルペースとなっていきました。作戦面でもナダルが上回った印象です。
 決勝はアンダーソンとの全く異質な決勝となります。どんな結末があるのでしょうか・・。

 


 


                    

14日目 F決勝戦

 ナダル 対 アンダーソン 5;00開始予定 センターコート 第2試合
 決勝はデルポトロを容赦なく破ったナダルに、波乱のボトムハーフを制したアンダーソンとの対決となりました。
 両者共にランキング20位以上の選手と対戦する事なく勝ち上がってきました。
 ナダルはQFまでは尻上がりに調子を上げて準決勝のデルポトロ戦でも戦術を対応させての経験に裏打ちされた勝利を重ねています。
 アンダーソン選手は1ポイント毎に拳を握りしめて自分を鼓舞するようにして勝ち上がってきました。これまでビックポイントで精神面の弱さを指摘されてきたアンダーソンはそのようにして弱点を克服してきたと言えます。
 過去の対戦成績は 4 対 0 でナダルが負けなしの4連勝です。今年はクレーコートのバルセロナでの対戦で危なげないストレート勝ちを披露しております。

 しかし、クレイとハードは異なりますし、ハードコートでは今シーズンは決勝にも進出してるアンダーソン選手の強打やサーブにナダルがどのように対応していくでしょうか。
 短いポイントの勝負ではアンダーソン。ラリー戦になれば自ずとナダルが有利ですが、フォアもバックも共に弱点がないだけに精神面の充実も勝敗を分けるでしょうか。

 試合展開では、ナダルがアンダーソンの強打を受けきり、精神力を奪いに行くような展開となるでしょう。その時にこれまで同様1ポイント毎に自分を鼓舞できるメンタルを維持できるかどうか、これができなければ試合は一方的な物になる可能性は高いでしょう。アンダーソンが勝つなら押し切ってのストレート勝ちしかないように感じます。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ナダル 6 6 6      3 
アンダーソン 3 3 4      0 

 1st 第1ゲーム、アンダーソンのサービス。ナダルはデルポトロ戦の2セット目以降同様に深く構えてのラリー戦を狙う構え。アンダーソンは強打で打ちに行く。いきなりデュースになるも、サーブで凌ぐ。
 第3ゲーム、アンダーソンはダブルフォルトもありデュースに。ブレークポイントを握られるも何とかしのぐ。
 第5ゲーム、ナダルが簡単にキープするのに対し、アンダーソンはサーブは決まるもののストロークではショットミスが目立ちここまで5度のブレークポイントを握られる。しかしその都度サービスによりこのピンチを免れるキープを果たす。
 第7ゲーム、アンダーソンの逆クロスが決まらずこのゲームもブレークポイントを握られると、前に出て放ったフォアショットがサイドアウトし、ナダルが遂にブレークを取る。この時点で既に勝負があったような雰囲気が流れる。
 第9ゲーム、ナダルはこれまでと違いポイント毎にリターン位置を変えてアンダーソンを揺さぶると、アンダーソンリターンをネットにかけナダルにセットポイントが来る。その後のラリーで深いリターンを打ち返し、アンダーソンのリターンが甘くなった所を前に出てドロップで落とし、このセットをナダルが先取する。
 ナダルもミスは多いものの、相手に気持ちよく攻撃させておらず、アンダーソンがかなりやりにくいのかキープすら満足にできない流れとなっています。このままいってしまうでしょうか。

 2nd 第3ゲーム、ナダルのサービス。ナダルがショットミスすると、アンダーソンも下がらずにフォアストレートを決め30-30になるも、ナダルの逆クロスにアンダーソンのリターンが大きくアウトし、ナダルがキープする。
 第6ゲーム、アンダーソンのサービス。ラリーでは劣勢から徐々に優勢にしネットに出て華麗に抜くと、アンダーソンがネットに出てくるとその横を鋭く振りぬくなどし0-30に。更にはナダルのリターンをアンダーソンがネットにかけ、ナダルの2つのブレークポイントを握られると、ナダルが前に出てアンダーソンのリターンを何度もボレーし、最後は力の限りのスマッシュで決めナダルが勝利を盤石にする勢いのブレークに成句。
 ナダルはここまでネットプレイ10回を全て成功させるなど勝負強い面を見せてアンダーソンの精神力を大きく削っています。
 第7ゲーム、ナダルがリターンをネットにかけると、余りにも圧倒的な内容だからか観客から歓声が起こる。しかし、アンダーソンの鋭いダウンザラインショットや粘りの深いクロスも全て対応してしまうナダルに隙は見られず、そのままキープする。このゲームのプレイはこの試合を象徴するようなナダルの守備力と攻撃力を発揮するゲームとなりました。
 第8ゲーム、ナダルはこのゲームも1stセットの終盤同様、ポイント毎にリターン位置を変える。ナダルがフォアの厳しい強打でポイントを先行させるも、ナダルもリターンを連続でネットにかけアンダーソンが辛くもキープする。
 第9ゲーム、ナダルのサービンフォーザセカンドセット。ナダルが簡単に3つのセットポイントを取ると、最後はバックハンドの逆クロスで華麗に決める。
 アンダーソンは2ndセットはアンフォーストエラー4本とさほどミスは犯さなかったものの、ナダルが15本のウイナーを叩き込むなどより攻撃性能を強めて試合を完全に支配しています。ほぼ打開策は見えず、メンタル的に崩れる事も考えにくく、このまま押し切る展開しか想像できない状況です。

 3rd 第1ゲーム、アンダーソンのサービス。40-15から焦りのミスでデュースに。更にはリターンをネットにかけ、ナダルにブレークポイントが来ると、アンダーソンがチャンスボールをアウトし、自滅する形でナダルにブレークを許す会場も決勝と思えない程の静寂に包まれる。解説の修造も打開策は「無い」と断言する。
 第4ゲーム、ストロークでも終始優位に立ち最後はネットで決める場面が目立つ中、サーブでもアンダーソンは対応できなくなっていく。ダブルフォルトはあったものの、アンダーソンの強打を膝を曲げてリターンし、最後はアンダーソンのクロスリターンがアウトになり、ナダルがキープする。
 第5ゲーム、アンダーソンのサービス。ゲーム開始前に主審に何かを問いかけるアンダーソン。アンダーソンが強烈なダウンザラインショットを決めラブゲームキープする。ここでアンダーソンは先ほど主審にコールしていたドクターを呼ぶ。人差し指周辺に異常があり、治療する。
 第6ゲーム、アンダーソンは2ndサーブを叩くも決まらない。更にはその叩きを読み、更には強打でリターンするとアンダーソンは態勢を崩し、最後はネットに詰める。更にはサーブからのボレーとこれまでにないスタイルも見せての盤石のキープを果たす。
 第8ゲーム、ナダルは2ndサーブでも弱いサーブは打たずアンダーソンに自由を与えないラブゲームキープを果たし、ゲームカウント5-3とする。
 第9ゲーム、ナダルの強いリターンにアンダーソンが耐え切れない。しかしサービスエースでこのゲームをキープする。
 第10ゲーム、ナダルのサービンフォーザチャンピオンシップ。 アンダーソンは厳しいリターンで絶好のチャンスをつかむもスマッシュアウトしてしまう。しかしその後もネットに出てのバックハンドボレーで30-30に。しかしサーブで押したナダルがチャンピオンシップポイントを掴む。しかし、リターンをネットにかけ、この試合初のナダルのサービスでのデュースへ。ここで強烈なワイドサーブで2度目のCP。最後はワードサーブでオープンコートを作るとネットに出てのボレーで今シーズン2度目のグランドスラム優勝を飾りました

ナダル アンダーソン
1 サービスエース 10
1 ダブルフォルト 4
63 1st IN(%) 59
84 1st ポイント(%) 73
70 2nd ポイント(%) 36
30 ウイナー 32
11 アンフォーストエラー 40
4/9 ブレーク 0/0

 準決勝、決勝のナダルはセットが進むごとにそのプレイスタイルもGSスタイルというか優勝に慣れている選手のそれでした。常に同じ攻めではなく、色々な攻撃を織り交ぜ、また守備力も発揮していました。今日のナダルにはアンダーソンは対応できなかったとしても仕方ないでしょう。
 敗れたとは言え、GS初の決勝は誇るべき事ですし、ランキングも大きくアップし、これからは上位シード選手として活躍を続けれるかどうかにかかってくるでしょう。

 アンダーソン「ナダルおめでとう。同い年としてずっと君のプレイを見ていたよ。今日は本当に厳しかったね(笑)。怪我の時は様々な思いが巡ったが乗り切れた事はみんなに感謝したい。全ての人に感謝したい。今年は色々な経験ができた。GS決勝でもプレイできた。もっと色々ななチャンスをつかみたい。」
 ナダル「とても特別な2週間でした。ケヴィンもおめでとう。多くの模範となるようなプレイでした、タフな怪我からの復活。チームとしても素晴らしい努力をした結果でしょう。自分自身の事を言うと、素晴らしい時を感じます。怪我があったし、うまくいかない時も長かった。今こうやってニューヨークで優勝できてトップクラスに返り咲けた感があり嬉しいです。みんなありがとう。トニコーチとは3歳の頃から一緒で今年、この大会で大きな大会は最後だけど、、感謝の言葉が見つからない。彼がいなければこのレベルでテニスを出来たとは思えません。以前よりも強くできたのも彼の影響力が強いです。今こうやってテニスをやってる中、メキシコやハリケーンなど災害の被害にあった人の事を思うともっと頑張る必要があります。」


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