週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

自分のテニスを見つめなおすトップ選手達 ジョコビッチ、マレー、ティエム、錦織

 芝でのシーズン、ウインブルドンの次のグレードの高いゲリーウェバーオープン、エイゴン選手権が終了し、各選手の調整具合により、今週はトップ選手にも普段とは違った動きが見られました。(以下選手敬称略)

 

マレー選手 エキシビションマッチに参戦

f:id:chiyasyas:20170621030524j:plain

 エイゴン選手権でまさかの初戦ラッキールーザーのトンプソン選手に敗退し、まだ芝シーズンでの実戦を1試合しか行えていないマレーは、自国で開催されるエキシビションマッチ(アスボールテニスクラシック)に参戦します。

 この大会にはツォンガ、ベルディヒ、ラオニッチなどのトップ選手が相次いで参加します。ポイントの付かないエキシビションですが、大会直前という事も考えると他のエキシビションとは違いある程度の力を入れての実戦となるでしょう。

 マレーは今シーズンはカタールでの優勝はあったものの、各大会で本来の出来とは程遠い出来に終始しており、全仏のデルポトロ戦やワウリンカ戦でようやく調子を取り戻してきたかに見えましたが、エイゴンオープンでは再び今後に不安を抱かせる出来で敗れてしまいました。

独り言のバロメーター

 マレーの場合は試合中にアクションの多い選手です。1つのプレイでも納得がいかないと吠え、あるいは独り言のように自分に怒りに満ちた表情でぶつぶつとしゃべります。しかし、そのような時は闘争本能が出ている証拠で立て直しが効いてる時です。

 しかしながら最近の敗れた時のマレーはこのような仕草がすくなく、下を向いて諦めたかのような表情を良く見せます。しゃべる事もあるのですが、それは自分に対しての怒りではなく、苦笑いが多く、自分を鼓舞していないのです。同じ独り言でもそこが好調の時のマレーとは違います。そして、それはひとえに本来の自分のプレーがどうやってもできない状態にあるという事を示してもいます。

 エキシビションの調整は特にウインブルドンに向けて良い悪いの印象に影響はないでしょう。となれば、やはり感染症の影響が長引いてるという報道は否定できない所です。 

2017 全仏オープンに向けて トップ選手の状況 現地報道マレーに大きな懸念

 

ジョコビッチ選手 急遽イーストボーン大会参戦

f:id:chiyasyas:20170517021542j:plain

 エイゴン選手権やゲリーウェバーオープンではなく、イーストボーンというウインブルドンの直前週の大会に参戦を表明したジョコビッチ。

 これは、ウインブルドンでの2週間の体力調整よりも、自分自身のテニスに疑問と自信が欠けている証拠と見るべきでしょう。それ程ジョコビッチは迷いもがいています。

マレーと同様に負ける試合で見られる試合中の傾向

 ジョコビッチも決して口数が少ない選手ではありません。マレー程はっきりわかるようにしゃべるわけではないですが、納得いかないプレイには表情や仕草で反応します。

 ただ、最近で少し変化が見て取れるのは自分だけではなく、他のものにも当たってしまう傾向にありす。最近では頻繁にボールボーイに「ボールを早く寄越せ」と要求します。そしてそれこそがジョコビッチのもがき足掻く現状を示しています。いや、これが本来のジョコビッチかもしれないと最近では思うようになる程にです。

 もがいて足掻いてはいるものの、プレイの質の向上につながっていない所が深刻とも言えます。ジョコビッチは必要最低限の感情表現の時が一番パフォーマンスが良いという見立てです。ローマオープンでのデルポトロ戦やティエム戦ではプレイにイラつく事もなく、ブレークを握ると相手を威嚇するかのように吠えるのみでした。

 ジョコビッチの場合はマレーと違い身内のコーチ陣を切り、アガシをコーチに加えるなど、動きに動いて状況を打破しようとしていますが、未だに明確な結果を出すには至っていません。モチベーションがないならばここまでの動きはしないはずで、テニスで上位に残りたいというモチベーションは感じます。しかし、残念ながらランキングもフェデラーに抜かれてトップ4陥落は時間の問題といっていい状況です。その結末は残酷なものになるかもしれません。

 

ティエム選手 トルコ、アンタルヤオープンに参戦

 短い芝シーズンで今年の活躍を更に推進しようとしてるティエムはゲリーウェバーオープンはハーセ選手の見事なパフォーマンスの前に敗れました。ティエムが悪いというよりはハーセの出来がよく敗れた格好で、不調という感じではありませんでした。ただ2試合しか芝の実戦を積んでいないため、ここで更に調整するといった感じでしょう。

 ティエムの場合はウインブルドンでの2週間の体力考慮の必要はなく、思う存分実戦を積むという調整方法で問題はないでしょう。持ち前の220キロを超すサーブやバックラインからの強打で攻め続けていくのみでしょう。

 

錦織選手 芝での試合実戦に耐えられるかの不安

 ゲリーウェバーオープンでは2回戦のカチャノフ戦でやや有利に試合を進めながらも臀部の痛みにより棄権となってしまい、これで芝大会では5連続体に支障をきたしての棄権となりまた。

芝だから怪我が多いのだろうか

 5試合連続での怪我での棄権となれば、芝そのものに錦織のプレイスタイルが合わないという論調も当然出てくると思います。サーブの威力が増し、ストロークでも跳ね返りが低く左右への揺さぶりに反応がきつくなる芝との錦織選手の相性は良いとは言えないのは事実でしょう。

 しかし、錦織選手の場合は芝で特に棄権が多いのは事実であっても、他のサーフィスでも棄権が多い選手です。試合中に起きる突発的な体重移動に耐えうるフィジカルが整わないままの状態なのです。更には全仏のベルダスコ戦やマレー戦でも見られたようにセットが進むと足が固くなり反応しなくなります。

様々な側面でのフィジカル対応能力不足が顕著

 このように連戦に耐えうるフィジカルもトップ選手であるための条件ですが、今年の錦織はこの部分でここ3年よりは弱体化している印象を受けますテニスの質は向上しているのにそれに体がついていかないという、非常に勿体ない状態です

 「突発的な体重移動を支えるフィジカル」とグランドスラムの連戦に耐えうる「持続的なフィジカル」両面でのケアが今後はより必要になると同時に、強化に当たっての見直しの必要に迫られてると言えるでしょう。

体が小さいからという論調は・・・

 

 フィジカルは日頃の食生活やトレーニング、及び日常行動での抑制などによりコントロールできる部分ですし、ジョコビッチやマレー選手はその効果で現在の地位を確立しています。特にジョコビッチは身体的に恵まれていない(筋肉がつきにくい)にもかかわらずです。

 体が小さいからという理由もありますが、同じ理由で最近までランキング1桁に居座り続けたフェレール選手の存在もあり、それは言い訳になってしまいます

 テニスの質や粘りやメンタルは向上してきているのを感じるだけに、フィジカルに関しては専属コーチとの意思疎通や日頃からの回りのサポート等も重要になってくると思われます。よく話題に上がる日常の痴話話等に関しては錦織選手の判断次第でしょう。外的要因に左右されるならばそこまでと考えるべきです。それを跳ね返せるかどうかは錦織選手自身にかかっていますし、彼を応援する者にとってはソコに深く言及するべきではないように思います

 

フェデラー対アレクサンダーズべレフ F決勝 2017ゲリーウェバーオープン

 ドイツのハレで行われてるゲリーウェバーオープンも残す所決勝のみとなりました。

 決勝はフェデラー対アレクサンダーズべレフに決定しました。

 

フェデラー 対 アレクサンダーズべレフ

 今大会全てストレート勝ちできているフェデラー。SFのカチャノフ戦ではややリターンが不安定だったものの要所を締めてウインブルドンへの調整を整える総仕上げとしたい決勝となります。

 一方のズべレフはQFのバウティスタ、SFのガスケに対応したよいテニスをされ、共に1stセットを落とすも、2ndセット以降も持ち前のサーブの強さとストロークの粘り強さと強打で勝ち上がってきました。

 

 咋シーズンはこの対決がSF準決勝でありましたが、その時はズべレフがフェデラーに勝利し新時代を予感させる出来事となりました。

 

 今年のフェデラーは参加大会が6大会と少ないものの初戦負けした2大会以外は全て優勝とメリハリのついた戦いをしております。この大会ももちろん優勝候補筆頭と捉えられています。ズべレフはフェデラーの速い攻めとの相性が良いとは言えませんし、去年当たった時よりも明らかに今のフェデラーの方が強く、簡単にはいかないでしょう。

 速い攻めやドロップショット、ネットプレイと多彩な揺さぶりにズべレフがどう対応してくるかが鍵となりそうです。

f:id:chiyasyas:20170624052806j:plain

 

対戦成績

 過去の対戦成績は フェデラー 1 対 1 ズべレフ です

 前述した昨年のハレのSFでフルセットの激闘の末にズべレフが新時代の扉を開いています。また、同年のクレーコートのマスターズイタリアオープンではフェデラーがストレートでズべレフを破っています。

 

 フェデラーは今大会順当に勝ち上がってはいますが、試合勘が完璧という程寄せ付けない内容というわけではなく、ミスによるブレークも見られるなど、まだ探っている感覚があります。おそらくはこの大会の決勝でも最高の状態で迎えるという事はないと捉えていますが、実戦感覚を掴むことによりウインブルドンでは最終的には全豪レベルにまでは仕上がっていくでしょう。

 ズべレフは今正にピークという感じです。全仏オープでの1回戦敗退があまりにも悔しく1日おいて直ぐにグラスコートでの練習を始めたというくらいにこのグラスシーズンに入念な準備をして挑んできています。今大会では相手選手にうまく対応されてナーバスになる事はあってもエラーを連発する事はなくなり、自我のコントロールに僅かながら成長が見られます。弱点であったネットプレイも積極的に取り入れて実戦で試行錯誤しています。強烈なサーブ、力強いストロークに粘り強いカバーリングなど、必要な要素がどんどん埋まってきたズべレフは今年のワールドツアーファイナルの出場も濃厚でしょう。

 

試合内容

1stセット

 1 ズべレフS ズべレフのリターンにドロップショットを使い0-30とするフェデラー。更にはセンターへのエースが決まったかと思いきや、フェデラーのチャレンジでラインギリギリアウトのチャレンジ成功し、ライン際へのショットズべレフがリターンしきれず3つのブレークポイントを握ると、バックハンドと思わせてのフォアストレートをラインギリギリに決めフェデラーが今までと違い全開のプレイでブレークを奪う

 2 フェデラーS 角度のあるスライスやネットプレイでズべレフを翻弄し難なくキープする。

 3 ズべレフS 今日のズべレフはリターンショットの精度が悪く、アウトショットを繰り返す。更にはズべレフのの股を通す鋭いショットにも対応し、2度のブレークポイントを握ると、ズべレフのリターンがわずかにアウトし、フェデラーが2連続ブレークを奪う

 4 フェデラーS 隙のないフェデラーはズべレフに思うようなリターンもさせず楽々とキープする。

 5 ズべレフS バックハンドとフォアを使い分けてズべレフを翻弄するフェデラーしかし、今度はズべレフも粘りネットに出たフェデラーの横を抜くショットを決め、この試合初キープを果たす。

 6 フェデラーS フェデラーもミスはあるものの、フェデラーのサーブにまだ対応できていない。2ndサーブのリターンも強く返す事ができず、フェデラーに主導権が行く形でこのセットもキープする。

 7 ズべレフS ズべレフのリターンがネットにかかりフェデラーに3つのセットポイントを握られる。すると40-30からのズべレフの逆クロスリターンがアウトとなり、フェデラーが6-1でセットを先取する

 

 フェデラーは出だしから強度を増し、決勝戦での集中力を見せつける。

 逆にズべレフは思い通りにならないのか、かなりタンパクにバックアウトショットを繰り返す始末。サーブは相変わらず走っているもののフェデラーに難なく対処されてしまっており、1stwin42%、2ndwin27%と為すすべがない状態です。

 このままフェデラーのレッスンを消化しきれないまま試合は終わってしまうのでしょうか。

 

2ndセット

 1 フェデラーS 30-30からフェデラーの逆クロスがアウトとなり、ズべレフにこの試合初めてのブレークポイントが来る。しかし、サーブで思うようなリターンをさせないフェデラー。デュース後のサービスでズべレフのリターンが浮いた所をスマッシュで決めてキープを果たす。

 2 ズべレフS フェデラーの圧力は尚も続き、15-30となるも、前に出でのショットに対応し、サーブでフェデラーを崩し、価値あるキープを果たす

 3 フェデラーS フェデラーの前後の攻撃がズべレフを襲うと、フェデラーのドロップショットにズべレフがネット際で転倒し悶絶の表情を見せる。ゲームはフェデラーがキープする。

 4 ズべレフS ズべレフはこのセットは積極的にネットに出てのプレイをしフェデラーにプレッシャーをかけるもフェデラーは微塵も乱れず、逆にフェデラーのスマッシュがさく裂するとズべレフが先ほどの転倒の影響からよろける。ブレークポイントを奪われるも、サーブ&ボレーで対応するズべレフ。このゲームをキープする。

 5 フェデラーS フェデラーの1stでは94%と高い決定力を誇る。このゲームもライン際のショットをクロスでリターンしラブゲームキープを決める。

 6 ズべレフS 前に出てのプレイをズべレフが引き続き見せるもスマッシュをも鋭いリターンで返され2つのブレークポイントを握られると、長いラリーからフェデラーがドロップ気味のスライスショットを見せるとズべレフがこれをリターンをするのがやっと。これをフェデラーは鋭くアウトサイドで抜きフェデラーが優勝へ向けてのブレークを奪取する

 7 フェデラーS フェデラーのサーブの威力にズべレフは浮き球を返すのが精いっぱいでフェデラーが難なく強打でねじ伏せる。更には狙いすましたドロップショットにズべレフが全く追えなくなり、このゲームをキープし5-2とする。

 8 ズべレフS 最後の意地と言わんばかりのクロスリターンを決め、このゲームをキープする。

 9 フェデラーSFC フェデラーのサービンフォーザチャンピオンシップ。ズべレフも左右に振ってのライン際の強打でフェデラーを揺さぶるも、フェデラーはネットに出てズべレフに主導権を渡さない。更にはズべレフのライン際のリターンに反応し、フェデラーが2つのチャンピオンシップポイントを掴むと、ワイドへの強烈なサーブでズべレフを走らせてオープンコートを作りボレーを叩き込んで、フェデラー選手がストレート勝ちを収め、ゲリーウェバーオープンを制しました

  1st 2nd 3rd result
フェデラー 6 6   2
Aズべレフ 1 3   0

f:id:chiyasyas:20170625211945j:plain

スタッツ

f:id:chiyasyas:20170625211442j:plain

 改めて言える事ですが、トップ選手ともなれば、決勝とその他の試合はテンションや気合の入り方などにおいて違いがみられるというのを見せつけられます。全仏のナダルは決勝は本当に異次元でしたが、この芝のハレでもフェデラーはもたつきがあった準決勝までとは違うフェデラーを見せてくれました

 ズべレフに的を絞らせないセンターやワイドへのサービスもそうですが、ドロップショットやネットに出ていくタイミングが絶妙で、サービスゲームでは1度しかブレークポイントを握られず、ズべレフのリターンが浮く場面がかなり見られました。この攻撃性能に経験が加わり、晴れてウインブルドンの大本命に躍り出た感があります。

 ズべレフはこれまで自身のサービスゲームをブレークされるかされないかという試合ばかりでしたが、フェデラー相手となるとキープにもかなりの苦労をしました。準決勝までの1stwin率は80%を超えたのに対してフェデラー戦では50%程でした。いかにサービスに苦労したかがわかります。かつフェデラーのリターンはあまり大きくうかず、低くしかもライン際に来るためズべレフは窮屈な態勢でのリターンを迫られました。序盤はあきらかに集中力を欠いた部分もありました。

 しかし、2ndセットに入ると冷静さを取り戻し、劣勢の中でも気合のキープや無駄な強打をせず、2ndセットのアンフォーストエラーはわずか2本と大きく精神的な成長を見せました。ただ、その冷静さをもってしてもフェデラーには完敗してしまいました。良い経験となったでしょう。

 

ズべレフ兄弟、ダブルスで惜しくも優勝逃す

 フェデラーに完敗したアレクサンダー・ズべレフは、同じくQFでフェデラーと戦った兄ミーシャ・ズべレフと共に同一大会で兄弟でフェデラーに敗れた事になります

 このズべレフ兄弟はダブルスにも参加しており、決勝ではランキング1位のクボット・メロペアに1stセットを奪取するものの、2ndセットを奪われると、ファイナルセットタイブレーク方式のセットで10-8で競り負けてしまいました。同日のファイナルで共に敗れ、アレクサンダー・ズべレフにとっては失意の日となってしまいました

 

ウインブルドンに向けて

 ジョコビッチがイーストボーンの大会に急遽参加を決めるなど、トップ選手は予定を変更してまでグランドスラムに対する思いは強いです。ただ彼が今後もアガシコーチと共にする可能性はあまり高くなく、今年中に調子が上向かなければ来年の今頃はコートにいるかどうかが疑わしいという見立てもあるでしょう。

 同じ事はマレーにも言え「トップレベルで戦えるのはもう数年しかないだろう」と本人がハッキリと口にしています。この「数年が」2,3年なのか、今年でいっぱいという意味なのかがかなり気になる所ですが、マレー、ジョコビッチはもがいてあがいているといった所でしょうか。

 そのもがきが出ているうちはいいのですが、双方共にあきらめの境地も垣間見せている所がファンにとっては心配の種でしょうか。

 

アレクサンダーズべレフ対バウティスタアグート QF準々決勝 2017ゲリーウェバーオープン

 ドイツ、ハレで行われているATP500ゲリーウェバーオープン。錦織選手やティエム選手が相次いで姿を消す中、順調に調整を重ねるフェデラー選手。

 そんな中、QFの最終試合のアレクサンダーズべレフ対バウティスタアグートの試合は息詰まる攻防で見ごたえのある戦いとなりました

 

アレクサンダー・ズべレフ 対 ロベルト・バウティスタ・アグート

 シード4位のズべレフ対シード7位のバウティスタの戦いは強力なサーブを持ち味に地元声援を受けるズべレフが有利との下馬評でしたが、試合ではバウティスタ選手がかなりのおちつきを見せて対応していきます。

 

1stセット

 1 バウティスタS 低いフラットな弾道と粘りのストロークで冷静な入りを見せるバウティスタが労せずキープから入る。

 2 ズべレフS 芝とは思えない長いラリーが続く試合となるも、前に出たバウティスタの横を抜くショットを見せるズべレフは、サーブも好調で3連続でサービスエースを決め、バウティスタ同様良い立ち上がりを見せる。

 3 バウティスタS このゲームも長いラリーからズべレフがラリーを止めるチャレンジを使うもラインの内側に入る。バウティスタのリターンがことごとく深く、ズべレフもよいリターンを見せるも、回り込んでのボレーでズべレフの足を止め、バウティスタがキープする。

 4 ズべレフS サーブで押すズべレフは、ネットに出てのボレーが運よくコードボールで相手コートに入るなどしてキープする。

 5 バウティスタS お互いにネットに出るも、バウティスタのリターンがサイドアウトになるなどし0-30となる。しかし、左右の揺さぶりでオープンコートを作りポイントを奪うと、ズべレフがリターンを連続で掛けるなど、苛立ちを見せ、バウティスタがキープする。

 6 ズべレフS ミスでチャンスを作れなかったズべレフはここが注意所となるゲームに思えたものの、構わず強打で押す。そしてライン際への鋭いショットでこのゲームをキープする。

 7 バウティスタS 1stサーブの入りがよくないバウティスタはリターンでやや押し込まれる場面が見られ、この試合初めてのデュースに持ち込まれる

 すると20ショット以上にも及ぶ深いラリーの末、ズべレフがネットにかけると、主審にアウトになったショットがあったと抗議するも、当然受け入れられず、次のポイントもズべレフのバックハンドクロスがサイドアウトとなり、バウティスタがキープに成功する。

f:id:chiyasyas:20170624052916j:plain

 8 ズべレフS 嫌なキープのされ方をした直後、NEWラケットに交換し仕切り直す。深いショットや切り返しの鋭いリターンをコーナーに決め、労せずキープに成功する。

 9 バウティスタS バウティスタのサイドへのサーブにズべレフのリターンがネットにかかるなどして、バウティスタがキープする。

 10 ズべレフS ズべレフが前に出てのボレーを試みるも、バウティスタが落ち着いて横を抜き15-30とするも、ズべレフはサーブで押すなどし、キープする。

 11 バウティスタS バウティスタがサイドやセンターへのサーブを打ち分け、このゲームをキープする。

 12 ズべレフS 結局このセットは互いにブレークポイントを握る事なくキープ合戦が続きタイブレークへ。

 タイブレーク ズべレフがミニブレーク2本先行するも、ミスによりそのリードを手放すと、7-6でのセットポイントから、バウティスタがネットに出てズべレフの粘りのリターンに負けずボレーを叩き込み、わずかの差でこのセット7-6、タイブレークカウント8-6で制する

f:id:chiyasyas:20170624052938j:plain

 スタッツではズべレフが圧倒も、落ち着いたプレイが光るバウティスタ。更には深いショットや左右を使った攻撃で対応。ズべレフのサービスゲームではほぼ無風状態も、自身のサービスゲームでも隙の無さを見せてのセット奪取となりました。

 ズべレフも悪くはなく、メンタルをコントロールできれば、2ndセット以降もチャンスはあるでしょう。 

 

2ndセット

 1 ズべレフS 出だしが注目されたこのセットの1ゲーム目は、ドロップショットを使うなど落ち着いたプレイを見せたズべレフがラブゲームキープで入る。

 2 バウティスタS バウティスタのリターンが浮いたチャンスボールをズべレフが大きくスマッシュアウトしてしまい、バウティスタが労せずキープする。

 3 ズべレフS 苦しい場面をサーブが救う。特にセンターへのサービスが冴え、このゲームもキープする。

 4 バウティスタS 0-30とズべレフ有利となるも、ミスによりチャンスを手放すと、最後は狙いすましたリターンエースがコートに収まらずバウティスタが助けられた形でのキープとなる。

 5 ズべレフS サーブや深いショットでバウティスタを崩し、ラブゲームキープする。

 6 バウティスタS ズべレフのリターンの精度が鈍り、簡単にネットに掛けるなどし、バウティスタが楽にキープする。

 7 ズべレフS ズべレフのダウンザラインの鋭いショットが決まりズべレフも楽にキープする。

 8 バウティスタS バウティスタがドロップショットを決めるも、外からのストレートがアウトになるなどしデュースに、更にリターンがアウトとなり、この試合初めてのブレークポイントをズべレフが握る。しかし、ここでドロップで落とすと、ズべレフのネットプレイにも対応し、バウティスタがキープする。

 9 ズべレフS ネットの深い所に決められポイント先行されるも、粘り強いストロークで流れを引き寄せるとサーブで押し、このゲームをキープする。

 10 バウティスタS 30-30とされるも、長いラリーからの決めに行ったズべレフの逆クロス気味のショットがわずかにアウトとなり、バウティスタがキープする。

 11 ズべレフS バウティスタが前に出てのボレーで攻め立てるがそのたびにズべレフが粘りを見せ、最後はボレーを左に鋭く抜きズべレフは観客をあおるなどし、キープする。

f:id:chiyasyas:20170624053054j:plain

 12 バウティスタS バウティスタも崩れず、ズべレフのスライスリターンがネットにかかり、このセットもブレークがないタイブレークに突入する。

 タイブレーク バウティスタのリターンがネットやサイドアウトとなると、ズべレフが一気に5ポイントを先取する。更にはライン際に鋭いショットを決めるなどし、このタイブレークを7-1で制し、セットオールとなる。

 

 タイブレークではズべレフの良さのみが光る展開でファイナルセットも勢いに乗れそうな取り方をしました。

 バウティスタは取れるポイントでボレーを安全に置きに行った所をズべレフに豪快に抜かれた当りから積極性が少しなくなってきて次のセットはやや心配な所です。

 

ファイナルセット

 1 バウティスタS このままズべレフが押し切るかどうかが注目されるこのゲームは、しかしアグートが冷静に対処し楽にキープする。

 2 スべレフS お互いの深いリターンからバウティスタがズべレフを揺さぶるも強烈なサーブで押すズべレフ。長いラリーからのズべレフのフォアストレートがネットにかかり、ズべレフのサービスで初めてのデュースに持ち込まれる。

 ここでズべレフは2ndサーブにかかわらず200キロの強気のサーブでバウティスタを崩し、更にはサービスエースでこの局面を切り抜ける。

 3 バウティスタS 立て続けにポイントを取り0-30からバウティスタの浮いたボールをズべレフがまさかのスマッシュミスで会場に大きなため息が。しかし、その後も攻めのストロークでバウティスタのリターンが甘くなった所をスマッシュで捉え、2つのブレークポイントを握る。

 しかし、ズべレフが前に出たところを鮮やかに抜くバウティスタ。ここから更にラリーからのお互いの探り合いのラリーからズべレフが低い強打を連発するとバウティスタのリターンがわずかにバックアウトとなり、この試合初めてのブレークをズべレフが握る。この時点で試合は2時間と芝としては長い試合となる。

 4 ズべレフS ブレークを奪った後の最初のポイントをサービスエースで取ると、深いリターンを連発し、最後は鋭いフォアショットを叩き込み勢いに乗るキープを見せる。

 5 バウティスタS ズべレフがコーナーに鋭いショットを連発し、甘くなったショットをスマッシュで叩き込み、更には左右をついた攻撃からバウティスタがリターンをネットにかけ2つのブレークポイントを握る。そして、互いの深いラリーからバウティスタがリターンを打ち上げズべレフが一気に試合をス進める2つのブレークを握る

 6 ズべレフS 勢いにのるズべレフが躍動を見せ、楽にキープを見せる。

 7 バウティスタS ズべレフが強烈なサイドリターンエースを決めるなどして3つのマッチポイントを握ると、最後もライン際に絵になる素晴らしいショットを決めて、このゲームを6-1と圧倒し、フルセットの末ズべレフが勝利しました

f:id:chiyasyas:20170624052806j:plain

スタッツ

f:id:chiyasyas:20170624052350j:plain

 互いに粘りや攻撃性を遺憾なく発揮した素晴らしい試合でした。

 バウティスタはミスをせず、深くリターンし、隙あらば強いストロークでズべレフに対抗しました。ズべレフもブレークポイントこそなかったものの度々ポイントを先行されたりはしたものの、その度にサーブで巻き返しました。

 芝の試合としてはストロークの時間が長く、互いに深いショットの応酬からのドロップショットをしたかと思えば、互いにネットに出ての拾い合いなど、この1試合で沢山のプレイを見せてくれました。

 第3セットは第2セットのタイブレークを気持ちよく取ったズべレフがそのまま押し切った格好ですが、バウティスタも内容の良い試合を見せました。

 ズべレフは強打やサーブの強さにネットに出られてもボレーを拾う粘りをつけてきました。兄ミーシャとの練習が生きてきている証拠でしょう今後どれ程スケールの大きい選手になるか楽しみな部分を見せつけました

 

 ズべレフ選手の準決勝SFの相手はフランスのリシャール・ガスケ選手に決まっております。

 もう1つの準決勝は調整を進めてきたフェデラーに若手のカチャノフが挑むという双方の試合が若手とベテランの組み合わせとなりました。

 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク